scissors
1. 基本情報と概要
単語: scissors
品詞: 名詞 (通例、複数形で使用される)
CEFRレベルの目安: A2 (初級)
意味 (英語)
- “Scissors” are a handheld cutting instrument consisting of two blades pivoted so that the sharpened edges slide against each other.
意味 (日本語)
- 「はさみ」のことです。紙や布などを切る道具で、一般的に2つの刃が交差して動く仕組みになっています。日常生活や学校、オフィスなど様々な場面で使われる、とても基本的な道具です。
活用形・他の品詞について
- 名詞としては常に複数形で “scissors” と表記されるのが一般的です。
- 単数形として “a scissor” は通常使われませんが、あえて単数として言う場合には “a pair of scissors” と表現します。
- 派生的に、動詞 “to scissor” や形容詞 “scissor-like” などの形で使われる場合がありますが、あまり日常的ではありません。
2. 語構成と詳細な意味
“scissors” は、歴史的・語源的にはラテン語の “caedere” (切る) に遡る要素を持ちますが、現代英語では特定の接頭語や接尾語で区切って考えられる単語ではありません。
よく使われるコロケーション(10個)
- a pair of scissors
- (日本語) 「1丁のはさみ」
- (日本語) 「1丁のはさみ」
- kitchen scissors
- (日本語) 「キッチンばさみ」
- (日本語) 「キッチンばさみ」
- nail scissors
- (日本語) 「爪切りバサミ」
- (日本語) 「爪切りバサミ」
- scissors case
- (日本語) 「はさみケース」
- (日本語) 「はさみケース」
- safety scissors
- (日本語) 「安全はさみ(子供用)」
- (日本語) 「安全はさみ(子供用)」
- blunt scissors
- (日本語) 「刃先の丸いはさみ/切れ味が悪いはさみ」
- (日本語) 「刃先の丸いはさみ/切れ味が悪いはさみ」
- to hand over scissors
- (日本語) 「はさみを手渡す」
- (日本語) 「はさみを手渡す」
- to cut with scissors
- (日本語) 「はさみで切る」
- (日本語) 「はさみで切る」
- scissors and glue
- (日本語) 「はさみとのり」
- (日本語) 「はさみとのり」
- scissors blade
- (日本語) 「はさみの刃」
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古フランス語 “cisoires” やラテン語の “caedere (切る)” などが起源で、古英語でも “sisour/sisor” といった綴りが確認されます。
- 歴史的に: 布や紙を切る道具として長い歴史を持ち、形状は時代を通じて大きく改良されてきました。
- ニュアンス: 極めて一般的な日用品の1つ。口語でも文語でも使われますが、カジュアルな会話やビジネス文書など、どのようなシーンでも使用頻度が高い道具名です。
- 注意点: “scissors” は常に複数扱いなので、動詞も“My scissors are…”のように複数形をとります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: 「はさみ」は1つでも “scissors” のように複数形で扱われます。
- 用いられ方: 英語で「はさみ1丁」を言うときは “a pair of scissors” という表現が最も一般的です。
- 一般的な構文:
- “Could you pass me the scissors?”(はさみを取ってくれますか?)
- “Where are the scissors?”(はさみはどこ?)
- “Could you pass me the scissors?”(はさみを取ってくれますか?)
- フォーマル / カジュアル: どちらでも使用頻度が高いですが、道具名なのでカジュアル・フォーマルともに差はほとんどありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“Do you have a pair of scissors? I need to cut this tag off.”
- 「はさみ持ってる?このタグを切りたいんだ。」
“Be careful with those scissors, they’re really sharp.”
- 「そのはさみは気をつけてね、すごくよく切れるから。」
“I can’t find the scissors anywhere; maybe I left them in the kitchen.”
- 「はさみが見当たらない。多分、キッチンに置きっぱなしにしたかも。」
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“Could someone bring me a pair of scissors to open this package?”
- 「この荷物を開けるのに、どなたかはさみを持ってきてもらえますか?」
“Please restock the office with new scissors; the old ones are too dull.”
- 「オフィスにはさみを新しく補充してください。古いのは切れ味が落ちているので。」
“We’re going to need scissors to trim the pages for the presentation materials.”
- 「プレゼン資料を整えるために、はさみが必要になります。」
学術的/学術書などでの例文 (3つ)
“The dissection kit must include sterile scissors for cutting tissue samples.”
- 「解剖キットには組織サンプルを切るための滅菌されたはさみが含まれていなければならない。」
“Researchers used fine-tipped scissors to precisely remove the leaves for analysis.”
- 「研究者たちは葉を正確に切り取るために先の細いはさみを使った。」
“Scissors were integral tools in the experiment for sectioning the specimen.”
- 「はさみは、その標本を切り分ける実験で不可欠な道具だった。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- shears (シアーズ)
- 大きめのはさみ、庭用などに使う。 “scissors” より頑丈・大型なイメージ。
- 大きめのはさみ、庭用などに使う。 “scissors” より頑丈・大型なイメージ。
- clippers (クリッパーズ)
- 髪の毛を切るバリカンや爪切りなどの「刈りこみ用道具」に近いニュアンス。
- 髪の毛を切るバリカンや爪切りなどの「刈りこみ用道具」に近いニュアンス。
- shears (シアーズ)
- 反意語: 道具なので明確な反意語はありませんが、用途的には “glue” (貼る道具)や “stapler” (綴じる道具)などが全く逆の作業をする道具かもしれません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語: /ˈsɪz.əz/
- アメリカ英語: /ˈsɪz.ɚz/
- イギリス英語: /ˈsɪz.əz/
- 強勢(アクセント): 語頭 “SÍZ” に強勢があります。
- よくある間違い: 先頭の “c” は発音しません。 “シザーズ” のように “s” の音で始まる点に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 複数形の取り扱い: 「はさみ1本」でも “scissors” 自体が常に複数形として扱われるので、「is」ではなく「are」を使います。
- スペルミス: “scissors” の “c” のあとの “s” が2つあることや、最後が “-ors” ではなく “-ors” でも混乱しやすいので注意。
- TOEIC・英検などの試験: 品詞の単数・複数の扱いを問う問題や、家庭・オフィス用品を問う語彙問題として出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Sで開始、Sで終わる」: “scissor*s*” は頭と末尾に “s” があるため、両刃で物を切る「はさみ」のイメージと関連づけて覚えると印象に残りやすいです。
- 「ペア(2枚の刃)」の感覚: 1本でも2枚の刃があるため、英語では常に複数扱いだ、とイメージすると混乱しにくくなります。
- スペリングの中に “s-c-i-s-s-o-r-s” と “s” が多く含まれることから、「し(S)っかり切る(cut)」というイメージで覚えてみるとよいでしょう。
以上が “scissors” についての詳細な解説です。日常的にもビジネスの場面でも非常によく使われる単語なので、ぜひ発音や用法をしっかりマスターしてみてください。
はさみ