元となった辞書の項目
pink
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英単語: pink
品詞: 名詞 (主に色を指すとき、不加算名詞として扱われることが多い。ただし、特定の花を指す場合は可算名詞)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
英語での意味
- A light shade of red.
- A type of flower (genus Dianthus).
日本語での意味
- 薄い赤色、ピンク色。
- たとえばバラの一種や桜などのような、柔らかく明るい赤色を指します。主に色として用いられます。
- 普段の会話では、女性らしさやロマンチックさを連想する色としてもよく扱われます。
- たとえばバラの一種や桜などのような、柔らかく明るい赤色を指します。主に色として用いられます。
- ナデシコ属の植物を指すこともあります。
- 「pink」という名前の花があり、これが色の名前の由来とされています。
活用形
- 名詞形: pink (単数形), pinks (複数形: 花として複数を数える場合)
- 形容詞形: pink (例: a pink dress 「ピンク色のドレス」)
- 派生形: pinkish(ややピンクがかった)
「pink」は主に名詞や形容詞として使われますが、古い用法として「to pink(布の端をギザギザに裁つ)」という動詞もあります。ただし現代では日常的に使われません。
2. 語構成と詳細な意味
「pink」は短い英単語で、はっきりした接頭語や接尾語はありません。
もともとは花の名前が転じて色を表すようになったとされています。
関連単語や派生語
- pinkish: 「ピンクがかった」の意。
- pinky: 「小指」の俗称(pinkie)や「ピンク色っぽい」の意。
よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- pink color → ピンク色
- pale pink → 淡いピンク色
- bright pink → 鮮やかなピンク色
- hot pink → 派手なピンク色
- pink flower → ピンクの花
- soft pink shade → 柔らかいピンクの色合い
- pink ribbon → ピンクのリボン(乳がん啓発運動などでも象徴的)
- pink dress → ピンクのドレス
- pink cheeks → ピンク色の頰(赤みがかった頰)
- in the pink → 健康な状態(イディオムで「元気である」という意味)
3. 語源とニュアンス
「pink」という単語はナデシコの花 (Dianthus 属) からきています。17世紀ごろ、ナデシコの花の色を指す言葉として広がり、のちに一般的な「薄い赤色」の意味へと拡張しました。
- ニュアンス: 「やわらかい」「明るい」「ポジティブ」なイメージで使われることが多い色。かわいらしさやロマンチックさ、時に子どもっぽさやフェミニンさを表す場合もあります。
- 使用時の注意点: カジュアルな会話からフォーマルな文章まで広く使われますが、ビジネス文書では単に色を説明する程度で、あまり感情的なニュアンスとしては使われません。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として扱う場合:
- 不可算名詞: 色として「ピンク色」を指すときは「pink」そのものを不可算扱いし、「some pink」「the color pink」のように使います。
- 可算名詞: 花として「a pink」を指すときは可算扱いとなり、「a pink」「two pinks」と表せます。
- 不可算名詞: 色として「ピンク色」を指すときは「pink」そのものを不可算扱いし、「some pink」「the color pink」のように使います。
「in the pink」(イディオム): 「元気な、健康状態が良い」を意味します。比較的フォーマルでもカジュアルでも使える定番のイディオムですが、少し古めかしく感じられることもあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I’m thinking of painting my bedroom pink.”
(寝室をピンクに塗ろうと思ってるの。) - “She wore a cute pink sweater to the party.”
(彼女はパーティーにかわいいピンクのセーターを着てきたよ。) - “My daughter’s favorite color is pink.”
(娘の一番好きな色はピンクなんだ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Please use pink for the highlight sections in the presentation.”
(プレゼンのハイライト部分にはピンク色を使ってください。) - “We decided on a pink logo for our new product line.”
(新しい製品ラインのロゴにピンク色を採用しました。) - “The packaging design includes shades of pink and white.”
(パッケージデザインにはピンクと白の色合いを取り入れています。)
学術的な・フォーマルな文脈での例文 (3つ)
- “In the context of color psychology, pink often represents warmth and love.”
(色彩心理学の文脈では、ピンクはしばしば温かさや愛情を表すとされる。) - “Several species of the genus Dianthus are collectively referred to as pinks.”
(ナデシコ属のいくつかの種は総称して「pinks」と呼ばれる。) - “A controlled study indicated that pink lighting may affect mood and stress levels.”
(ある管理された研究によると、ピンクの照明は気分やストレスレベルに影響を与える可能性がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- rose (ローズ): より赤みに近いピンク色。やや大人っぽい印象。
- magenta (マゼンタ): ピンクより紫寄りの赤系統。やや派手さがある。
- peach (ピーチ色): オレンジがかった淡いピンク色。温かみが強い。
反意語
色に厳密な「反意語」はありませんが、明度や色味がまったく異なる色として
- green (緑): ピンクと補色の関係にある。
- blue (青): ピンクと対照的なクールトーンの色。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /pɪŋk/
- アメリカ英語 (GenAm): ピン(k)の「k」音がしっかりと響きます。
- イギリス英語 (RP): 基本的に同じ発音ですが、人によっては「ɪ」がやや短く発音されることがあります。
- アクセント: 一音節の単語なので特に強勢の移動はありません。
- よくある間違い: 「pick /pɪk/」や「peak /piːk/」との聞き間違い・言い間違いに注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: 「pinc」「pinck」など。つづりが比較的短いので注意。
- 同音異義語との混同: pick, peak, peck など、似た発音の単語と混乱しないようにしましょう。
- TOEICや英検での出題傾向: 色を表す基本単語として、リスニングやリーディングで登場する可能性があります。特に「in the pink」のイディオムが出題される場合がありますが、あまり頻度は高くありません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: バラ色や桜といったポジティブで華やかなイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- 勉強テク: pickやpeak などとの発音の違いに注意して、語尾の“nk”をしっかりと意識するとよいでしょう。
- ストーリー: 「ナデシコ(pink)の花が、かわいいピンク色をしているから色の名前が“pink”になった」と覚えると、花=色で一体的にイメージしやすくなります。
以上が「pink (名詞)」の詳細解説です。ピンク色のイメージを思い浮かべながら学習すると記憶にも残りやすいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉桃色,ピンク
意味(2)
〈C〉ナデシコ属の植物(ナデシコ・セキチク・カーネーションなど)
意味(3)
《the pink》《話》最上のもの,極致,粋
意味(4)
〈C〉《しばしばPink》《話》左翼的な人,赤がかった人