最終更新日:2025/08/08

He had a pacific nature and avoided conflict.

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彼は穏やかな性格で、対立を避けた。

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元となった辞書の項目

pacific

IPA(発音記号)
形容詞

平和的な,平和を好む / 穏やかな,平穏な

このボタンはなに?

彼は穏やかな性格で、対立を避けた。

平和を愛する、平和を促進する

穏やかな、平穏な(例:pacific smile = 穏やかな笑み)

★頻出度 - COCA:低/NGSL:未収録
「the Pacific(太平洋)」としては頻繁に登場します(特にニュース・地理・国際関係の文脈で)。

「pacific(形容詞)」としての使用頻度は低めで、やや文語的・文学的な響きがあります。日常会話ではほとんど使われません。

★単語 意味 使用頻度(比較)
peaceful 平和な ◎ よく使われる
calm 穏やかな ◎ 非常によく使われる
pacific 平和を愛する △ あまり使われない

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解説

以下では、形容詞 “pacific” をさまざまな観点からできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • “pacific” : peaceful; calm; not wanting conflict or war

    (平和的な、穏やかな、争いを好まない という意味です)

「pacific」は主に、「平和を好む・穏やかな」というニュアンスで使われる形容詞です。たとえば「pacific negotiations(平和的な交渉)」「pacific temperament(穏やかな気質)」のように、争いを避け、平穏を求めるような状況や性質を表します。

品詞と活用


  • 形容詞(adjective)


    • 原形:pacific

    • 比較級・最上級は “more pacific” / “most pacific” と表現が可能ですが、日常で比較形が使われることは非常にまれです。


他の品詞への派生


  • 動詞:pacify(穏やかにする、鎮める)

    例:They tried to pacify the angry crowd.(彼らは怒り狂う群衆を鎮めようとした。)

  • 名詞:pacification(平定、鎮圧、和平化)

  • 名詞・形容詞:pacifist(平和主義者 / 平和主義の)
    例:He is a pacifist.(彼は平和主義者だ。)

CEFRレベル目安


  • B2(中上級):無理なく読めるレベルですが、日常的には “peaceful” の方がよく使われます。「平和的・穏やかな」という意味でやや文語的・フォーマル寄りの単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹:pac(ラテン語の「pax = 平和」に由来)

  • 接尾語:-ific(「〜にする」「〜の状態を引き起こす」という意味をもつ語尾)

ラテン語の “pax(平和)” がもとになっているため、同系統の語には “pacify” や “pact” などがあります。

コロケーションや関連フレーズ(10例)


  1. pacific disposition(平和的な気質)

  2. pacific approach(平和的アプローチ)

  3. pacific settlement(平和的解決)

  4. pacific overture(平和的な申し出)

  5. pacific atmosphere(穏やかな雰囲気)

  6. pacific intentions(平和への意図)

  7. pacific demonstration(非暴力的なデモ)

  8. pacific protest(平和的な抗議)

  9. pacific mindset(平和的な考え方)

  10. pacific horizon(穏やかな展望)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “pax” (平和)が語源

  • “pacific” は中世期から「平和をもたらす」「平和を好む」の意味で用いられ、現代でも「穏やかな・争いを避ける」といった文脈で使われます。

ニュアンス


  • “peaceful” とほぼ同意ですが、やや文語的・フォーマルな印象を与える場合があります。

  • 会話よりも文章や外交的な文脈で目にすることが多いです。

  • “The Pacific Ocean” として固有名詞(太平洋)に使われる場合は、語源的に「静かな海」という意味合いがありますが、今日では固有名詞として定着しており、意味としては単に「太平洋」を指します。


4. 文法的な特徴と構文

使用シーン


  • フォーマル / 文語的:政治や外交の文書、学術論文など。

  • 一般会話でも使えますが、もっと自然な表現は “peaceful” になります。

文の構文例


  • “He adopted a pacific approach to resolve the conflict.”


    • “to adopt a ~ approach” の形で「~なアプローチを取る」。


  • “They reached a pacific agreement through negotiations.”


    • “reach a ~ agreement” で「~な合意に至る」。


形容詞であり、名詞や代名詞を修飾する位置に置かれます。

不可算名詞・可算名詞のような区別は特にありませんが、「pacific(平和的な)」が修飾する対象によっては「pacific relations(平和的な関係)」のように複数形の名詞も取ります。


5. 実例と例文

以下、場面別に例文を示します。

日常会話


  1. “I'm looking for a pacific way to handle this disagreement.”

    (この対立を穏やかに対処する方法を探しています。)

  2. “She prefers a pacific lifestyle away from the city noise.”

    (彼女は都会の騒音から離れた穏やかな暮らしを好みます。)

  3. “John's always had a pacific nature, even as a child.”

    (ジョンは子供の頃からずっと穏やかな性格をしていました。)

ビジネス


  1. “We should propose a pacific solution to avoid further conflict.”

    (さらなる対立を避けるために和平的な解決策を提案すべきです。)

  2. “Our CEO promotes a pacific negotiation style when dealing with competitors.”

    (私たちのCEOは競合他社と交渉するとき、平和的な交渉スタイルを推奨しています。)

  3. “A pacific approach will help maintain our professional relationships.”

    (穏やかなアプローチが、業務上の関係を維持する助けとなるでしょう。)

学術的 / 文書


  1. “Researchers advocate pacific dialogues to resolve environmental disputes.”

    (研究者らは環境問題の紛争を解決するため、平和的な対話を推奨しています。)

  2. “Historically, pacific interventions have proven more sustainable than violent means.”

    (歴史的に見て、平和的な介入の方が暴力的な手段よりも持続可能であることが証明されています。)

  3. “The treaty was designed to ensure pacific coexistence among the states.”

    (その条約は、諸国間の平和的共存を保証するよう意図されていました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. peaceful(穏やかな・平和な)

  2. calm(落ち着いた・静かな)

  3. tranquil(静寂な・落ち着いた)

  4. serene(平穏な)

<ニュアンスの違い>


  • “pacific” は “peaceful” に近いですが、やや文語的・フォーマル。

  • “calm” は「穏やか」、心理面の落ち着きを示すことも多い。

  • “tranquil” は「静寂・落ち着きのある環境」など、自然や景色と共に使われやすい。

  • “serene” は「とても落ち着きはらった、揺るぎない穏やかさ」を示す。

反意語(Antonyms)


  • aggressive(攻撃的な)

  • violent(暴力的な)

  • conflictive / confrontational(対立的な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):/pəˈsɪf.ɪk/


    • アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じですが、イギリス英語では /pəˈsɪf.ɪk/、アメリカ英語ではわずかに /pəˈsɪf.ɪk/ と母音の長さに違いがでる場合があります。


  • 第2音節 “-si-” にストレスがあります。

  • “Pacific” (太平洋) も同じスペルですが、文脈上大文字で始まるため区別しやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “pacific” を “paficic” や “pacifc” などと誤ることがあります。

    • “c” と “f” の並び順に注意してください。


  2. 同音・類似語との混同


    • “specific”(特定の)と混同する学習者が多いです。

    • “Pacific Ocean” と “specific ocean” と誤って発音したりしないよう注意。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などではあまり頻出語ではありませんが、“pacify / pacifist / pacification” と合わせて覚えると、派生語の問題で得点につながる可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語幹 “pac” は “peace(平和)” と同じルーツ。

  • 「パシフィック = Pacific Ocean(太平洋)」をイメージすると、「太平洋は広く静かな海」という連想がしやすい。

  • “pacify”「落ち着かせる」「鎮める」とセットで覚えると、スペルと意味を混同しづらい。

  • 「パシフィック = パッと(パ)シッと(シ)フィッと(フィ)ック」など、一度リズムをつけて音読し、スペリング・発音の流れを身体にしみこませると良いでしょう。


以上が “pacific” という形容詞の詳細な解説です。日常では “peaceful” の方を耳にする機会が多いですが、文脈によってはフォーマルな響きのある “pacific” を使うと、より文学的または外交的なニュアンスが加わります。

意味のイメージ
pacific
意味(1)

平和的な,平和を好む

意味(2)

穏やかな,平穏な

意味(3)

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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