aged
以下では、形容詞 “aged” を多角的に解説します。マークダウン形式でまとめていますので、ぜひご覧ください。
1. 基本情報と概要
単語: aged
品詞: 形容詞 (adjective)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- ※「aged」は「old(古い/老いた)」よりは少しフォーマル・書き言葉寄りの表現です。
意味(英語 & 日本語)
(英語) “aged” =
old; having lived or existed for a certain period of time.
(日本語) 「年をとった、老齢の、もしくはある年齢に達した」という意味です。
例: “The aged building requires restoration.” → 「古い建物は修復を必要としている。」(英語) “aged” =
of the specified age.
(日本語) 「〜歳の」という意味でも使われます。
例: “He was aged only ten when he wrote his first poem.” → 「彼は10歳のときにすでに最初の詩を書いた。」(英語) “aged” =
(of an item) stored or matured for a certain time period.
(日本語) 「長期間熟成させた(チーズやワインなど)」という意味もあります。
例: “This is an aged cheese.” → 「これは熟成チーズです。」
「aged」は、年齢が高いことを示したり、一定の時間を経て古さや熟成を表すときに使われる形容詞です。よりフォーマルな表現や書き言葉で使われがちですが、目的によっては口語でも見られます。
活用形
- 形容詞は動詞のように時制による変化はしません。したがって、基本形 “aged” のみで使われます。
- ただし、動詞 “to age” (年をとる、古くなる、熟成する) は以下のように変化します:
- 現在形: age / ages
- 過去形・過去分詞形: aged
- 現在分詞形: aging / ageing(イギリス英語では “ageing” と綴ることも多い)
- 現在形: age / ages
他品詞形の例
- 名詞形: “age” (年齢、時代)
- 例: “He reached the age of 90.” → 「彼は90歳になった。」
- 動詞形: “to age” (〜を老化させる、〜を熟成させる)
- 例: “Wine ages well in a cool cellar.” → 「ワインは涼しい地窖でよく熟成する。」
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): age
- 意味: 「年齢、時間の経過」を表す
- 意味: 「年齢、時間の経過」を表す
- 接尾語 (suffix): -d
- 動詞 “age” の過去形・過去分詞形から派生して形容詞化した形
関連語・派生語
- aging / ageing (動名詞・形容詞): 老化・熟成している途中の状態
- ageless (形容詞): 年をとらない、不老の、時代を感じさせない
- age-old (形容詞): 太古の、昔からの
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “aged care” → 「高齢者医療 / 介護」
- “aged cheese” → 「熟成チーズ」
- “aged wine” → 「熟成ワイン」
- “aged population” → 「高齢化した人口」
- “aged appearance” → 「老けた外見」
- “an aged man/woman” → 「年老いた男性/女性」
- “aged oak barrels” → 「古いオーク樽」
- “well-aged” → 「しっかり熟成した」
- “aged to perfection” → 「完璧に熟成された」
- “aged whiskey” → 「熟成ウイスキー」
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「age(年齢)」はラテン語 “aetas” などを由来とし、それが古フランス語を経て英語になったとされています。“aged” は動詞の過去形・過去分詞 “aged” が形容詞として機能するようになった語です。
- 歴史的使用: もともとは「年齢を経た」「古い」を表す意味で、中世から使われています。
- ニュアンス・使用上の注意:
- 「old」とほぼ同義ですが、「aged」はややフォーマルで、敬意を払ったり、客観的に年齢に言及するときに使われることが多いです。
- 食品などでは「熟成した(高品質の、良い古び方をした)」というポジティブなニュアンスがあります。
- 口語では「He’s aged.」と言うと、「(年齢に比べて)老けてきたね」というニュアンスを含むこともあるため、対人コミュニケーションでは注意が必要です。
- 「old」とほぼ同義ですが、「aged」はややフォーマルで、敬意を払ったり、客観的に年齢に言及するときに使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 用法: 形容詞として名詞を修飾します。
- “She takes care of her aged parents.”
- “The building is now aged and requires restoration.”
- “She takes care of her aged parents.”
- 可算/不可算: 形容詞なので名詞と違い可算・不可算の区別はありません。
- フォーマル/カジュアル: ややフォーマルな響きがあり、文面や正式な場面で好まれることが多いです。
- イディオム:
- “Aged to perfection” → 食品や飲み物がちょうど良く熟成されたことを表す、ポジティブかつ文句なしの表現
- “Aged to perfection” → 食品や飲み物がちょうど良く熟成されたことを表す、ポジティブかつ文句なしの表現
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “My grandmother is quite aged, but she still loves going for walks.”
- 「祖母はだいぶ年をとっていますが、いまだに散歩が大好きです。」
- “This cheese is aged for six months before it’s sold.”
- 「このチーズは販売される前に6か月熟成されます。」
- “He seems aged after his long illness.”
- 「長い闘病生活の後、彼は老けたように見えます。」
(2) ビジネス
- “We are developing new services for the aged population.”
- 「私たちは高齢化人口に向けた新しいサービスを開発しています。」
- “An aged workforce often brings valuable experience to the company.”
- 「年配の従業員は往々にして貴重な経験を会社にもたらします。」
- “Our product line includes aged whiskey exports.”
- 「当社の製品ラインには熟成ウイスキーの輸出品も含まれています。」
(3) 学術的・専門的
- “The study focused on issues faced by the aged community in rural areas.”
- 「その研究は、地方に住む高齢者コミュニティが直面する問題に焦点を当てていました。」
- “The aged specimens were examined for signs of structural deterioration.”
- 「その古い標本は構造的な劣化の兆候があるかどうか調べられました。」
- “Aged cheeses undergo a controlled fermentation process to develop their flavor.”
- 「熟成チーズは風味を高めるために管理された発酵過程を経ています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- elderly(年配の)
- 「高齢者」のニュアンスが強く、人を丁寧に表現するときに使われます。
- 例: “He’s an elderly gentleman.”
- 「高齢者」のニュアンスが強く、人を丁寧に表現するときに使われます。
- old(古い、老いた)
- 一般的な「古い」「年老いた」を示す言葉。カジュアルに使われがち。
- 例: “My old car still runs well.”
- 一般的な「古い」「年老いた」を示す言葉。カジュアルに使われがち。
- senior(高齢の)
- 「先輩」や「高齢者」を指したり、役職名(senior manager)としても用いられます。
反意語
- young(若い)
- 「年齢が低い」や「幼い」と対比します。
- 例: “She’s young and full of energy.”
- 「年齢が低い」や「幼い」と対比します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ˈeɪdʒɪd/ または /ˈeɪdʒəd/
- 一般的に「エイジド」のように発音します。
- 一般的に「エイジド」のように発音します。
- 強勢(アクセント)の位置: 第1音節 “eɪ-” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- 大きな違いはありませんが、イギリス英語では “ageing” (老化、熟成) というつづりがよく使われ、アメリカ英語では “aging” が一般的です。
- 大きな違いはありませんが、イギリス英語では “ageing” (老化、熟成) というつづりがよく使われ、アメリカ英語では “aging” が一般的です。
- よくある発音ミス: “エイジド” のように母音をはっきり出さず、“アジド” のように曖昧に発音してしまうことがあるので注意です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “aged” の e を抜かして “agd” や “agedd” と重複して書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語との混同: “age” と “page” の混同など(スペリングも発音も異なるので注意が必要)。
- TOEICや英検での出題傾向:
- 年齢や熟成に関する文章で「高齢化社会」や「食品の熟成」などを説明するパッセージが出た場合に登場しやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージ: 「age(年齢)」に -d が付いて「年齢を経た」イメージをもつと覚えやすいです。
- 覚え方のコツ: “aged” は “old” と同じように「古さ」や「老い」を指すが、必ずしもネガティブな意味ではなく、「熟成」としてポジティブに使われる例も多い、というギャップを意識してみると記憶に残りやすいです。
- 音読の練習: “eɪ” の後ろにスパッと “dʒ” そして “d” と続くため、舌の動きを意識しながら「エイ-ジド」と声に出して発音すると良いでしょう。
以上が形容詞 “aged” の詳細解説です。「年齢が高い」「古い」だけでなく、チーズやワインなどの「熟成」を表す際にも使われる多用途な単語です。文脈に応じて意味が変わるので、実際の文章を読んだり作ったりしながら使い方を確かめてみてください。
年とった