最終更新日:2025/11/12

広がり、幅、広さ、広がること、パンに乗せるもの

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元となった辞書の項目

spread

名詞

広がり、幅、広さ、広がること、パンに乗せるもの

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解説

1. 基本情報と概要

単語: spread

品詞: 名詞 (可算 / 不可算両方の用法がある)

意味 (英語)


  1. A range or variety of something; extent or width.

  2. A large meal laid out for guests.

  3. The difference between two values (especially in finance).

意味 (日本語)


  1. 範囲、広がり、幅。

  2. 食事が並べられた料理やご馳走。

  3. (金融などで使われる)差額、スプレッド。

「spread」は、「ある物事が広がった状態」や「広く並んだ料理」「二つの数値の差」などを表す名詞です。日常会話でもフォーマルな場面でも使われますが、内容によってはカジュアルにもなります。

活用形


  • 単数形: spread

  • 複数形: spreads

「spread」はもともと動詞(広げる、散らす、普及する)の用法が有名ですが、今回取り上げているのは名詞用法です。動詞形では、過去形・過去分詞形もすべて “spread” (spread – spread – spread) となり、形が変化しない不規則動詞でもあります。

他の品詞の例


  • 動詞 (to spread): “Please spread the news to everyone.”

  • 形容詞 (spread-out の形で使われることも): “I saw the documents spread-out on the table.”

CEFRレベルの目安


  • B1 (中級): 「spread」という単語を理解し始めるレベル。主に日常会話や基本的な文章で見かける程度。

  • B2 (中上級): 金融やビジネスでも使われる「金利スプレッド」などの意味合いを把握する必要が出てくるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「spread」は明確な接頭語・接尾語を伴わず、語幹自体で意味を持っています。

関連語・派生語


  • spreadsheet (名詞): 表計算ソフトや表計算用シート

  • spreader (名詞): 広げる道具や、リゾート地によってはビーチタオルを広げるための道具を指すことも

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)


  1. a wide spread of options (幅広い選択肢)

  2. a lavish spread (豪華な料理の並び)

  3. interest rate spread (金利差)

  4. the spread of a disease (病気の蔓延)

  5. a breakfast spread (朝食の盛り合わせ)

  6. a picnic spread (ピクニックで広げたご馳走)

  7. the spread of information (情報の広がり)

  8. a double-page spread (雑誌の見開きページ)

  9. bid-ask spread (売値と買値の差)

  10. data spread (データの分布)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “sprǣdan” (広げる、伸ばす) に由来し、そこから動詞として「広がる」という意味が確立しました。中英語期(12〜15世紀)を経て、今日の形 “spread” に落ち着き、名詞としても「広がり」「分布」「盛り上がり」というニュアンスが派生しています。

ニュアンスと注意点


  • 食事の盛り合わせなどポジティブなニュアンスでカジュアルに使う場合もあれば、※病気の蔓延※など少しネガティブなニュアンスでも用いられます。

  • フォーマル・インフォーマルどちらにも対応し、口語でも文章でも幅広く使われます。

  • 金融用語として「スプレッド」という場合は、ビジネス文書や会話など、ややフォーマルな場で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞/不可算名詞


    • 「料理の盛り合わせ」や「範囲」という意味では可算名詞として扱われることが多い ( a spread, two spreads )。

    • 「広がり」や「蔓延」といった抽象的な文脈では、不可算名詞として使われることもある。


  • 一般的な構文例


    1. “There was a huge spread on the table.”

    2. “We noticed a significant spread in test scores.”


  • イディオム的表現


    • “to put on a spread” = ご馳走を振る舞う、豪華なテーブルを用意する

    • “to have a spread” = (料理や資料などを)広げて見せる


  • フォーマル/カジュアル


    • カジュアル: “We had an amazing brunch spread.”

    • フォーマル: “The spread of the virus is a serious concern worldwide.”



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “We prepared a small spread of snacks for the movie night.”

    (映画鑑賞の夜のために、ちょっとしたスナックの盛り合わせを用意したよ。)


  2. “Did you see the brunch spread they set up this morning?”

    (今朝用意されてたブランチの盛り合わせ、見た?)


  3. “There’s a wide spread of options on the menu.”

    (メニューにたくさんの選択肢があるよ。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “The interest rate spread between these two banks is quite large.”

    (この2つの銀行間の金利差はかなり大きいですね。)


  2. “We need to analyze the data spread from last quarter’s results.”

    (前四半期の結果からのデータ分布を分析する必要があります。)


  3. “Let’s discuss the bid-ask spread in the forex market today.”

    (今日は外国為替市場における売値と買値の差について議論しましょう。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The spread of the epidemic was charted over a six-month period.”

    (その伝染病の蔓延は6か月間にわたって図示された。)


  2. “We examined the geographical spread of the species in this region.”

    (この地域における、その種の地理的広がりを調査しました。)


  3. “A broad spread of data points suggests significant variability in the results.”

    (データポイントの広範な分布は、結果に大きなばらつきがあることを示唆しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. range (レンジ、範囲)


    • “spread”とほぼ同じように「範囲」という意味があるが、「range」の方が「広がり」よりも「範囲の限界」を意識するニュアンスが強い。


  2. distribution (分布)


    • 主に統計・学術的な文脈で使われることが多い。「spread」は日常の「広がり」にも用いられる。


  3. extent (範囲・程度)


    • 抽象的な幅を指し、規模や大きさなどを示す際に使われることが多い。


  4. layout (配置)


    • 「並べ方」という意味が強く、特に文書やデザインの配置に焦点を当てるときに使う。


反意語


  • concentration (集中、集約)


    • 「spread」が「広がり」を意味するのに対し、「concentration」は逆に「一点に集まる、凝縮させる」イメージ。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /spred/

  • アクセント: 単音節語なので、特に強勢の移動はなし。“spread” 全体を一気に発音する。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: ともに /spred/ で大きな違いはほぼなし。

  • よくある発音の間違い:


    • 母音を「スプリード /spiːd/」のように長音化しないように注意。あくまで短い “e” の音。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “spread” を “spred” などと書き間違えないように注意。

  2. 動詞と名詞の混同: 動詞として使う場合は「広げる、普及させる」の意味、名詞では「広がり、差額、料理の並び」と意味が大きく異なる。

  3. 同音異義語との混同: 「sped (speed の過去形)」等と似て聞こえる可能性があるが、スペリングも発音も微妙に違う点に注意。

  4. 試験対策:


    • TOEICや英検では、金融用語としての “spread” (金利差、スプレッド) や “spread out” (動詞: 広げる) 形で出題されることがある。文脈をしっかりと見極めよう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「“パンに何かを塗り広げる(spread)”」というイメージで覚えると、動詞から名詞へ派生した「広がったもの・広がり」の感覚をつかみやすいです。

  • スペルの中に “read” が含まれているような形(spr + ead)ですが、発音は /spred/ と「レッド」に近い音になります。

  • 学習テクニックとしては、「spread out your notes (ノートを広げる)」と言いながら実際に紙を広げてみると、視覚体験と結び付き、記憶に残りやすくなります。

以上が、名詞としての“spread”の詳細です。ぜひ多彩な文脈で使いこなしてみてください。

意味のイメージ
spread

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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