最終更新日:2025/10/23

(縦に)裂けた,割れた / 分裂した,分割された

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元となった辞書の項目

split

形容詞

(縦に)裂けた,割れた / 分裂した,分割された

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彼は二重人格を持っています。

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解説

形容詞「split」の徹底解説


1. 基本情報と概要

英語: split

日本語: 分割された、分離した、割れた、意見などが対立した

形容詞として「split」は、「何かが部分的に分かれている」「意見が一致せずに分裂している」などの状態を表す言葉です。たとえば、「split second(ほんの一瞬の)」という表現で耳にしたことがあるかもしれません。「ちょうど分かれた状態」「分裂している状態」を強調するときに使われます。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使われます。


  • 品詞: 形容詞(adjective)

  • 主な活用形: 形容詞としては変化しません。(split, more split, most split という比較級・最上級はあまり一般的ではありません)

  • 他の品詞例:


    • 動詞: to split(分割する、分裂させる、別れる など)

      例) “Split” – “Split” – “Split” のように不規則動詞として3形が同じです。

    • 名詞: a split(分割、裂け目、対立 など)


CEFRレベル目安: B2(中上級)

B2レベルでは「やや複雑な文脈でも、具体的・抽象的な話題を理解できる」段階なので、「split」が出てくる文章で文脈から意味をつかみやすくなります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「split」は、はっきりとした接頭語・接尾語を含まない、一つの語幹として扱う単語です。

詳細な意味


  1. 分割された状態: 物理的に一つだったものが複数部分に分かれている、または割れている状態

  2. 対立した状態: グループや意見が一致せず、分裂している状態

関連する派生語や類縁語


  • split (動詞): 分割する、分かれる

  • split (名詞): 分裂、割れ目、分割

  • splitter (名詞): 物を分割する人・装置、割るもの

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選


  1. split second(ほんの一瞬)

  2. split decision(意見が割れている決定/スポーツの審判判定で意見が分かれた結果)

  3. split personality(多重人格/矛盾した二面性)

  4. split vote(票が割れること)

  5. split ends(髪の毛の枝毛)

  6. split-level house(スキップフロア構造の家)

  7. split opinion(意見が分かれている状態)

  8. split screen(画面分割)

  9. split shift(分割シフト勤務)

  10. split lip(割れた唇/裂けた唇)


3. 語源とニュアンス

「split」という単語は、中英語や中低ドイツ語(Middle DutchやMiddle Low German)の splitten に由来すると言われています。「裂く・割る」といった意味が古くからあり、そこから派生して「分離する」「分かれる」の意味になってきました。

使用時の微妙なニュアンス


  • 物理的に分かれているか、意見が分かれているかなど、文脈によってニュアンスが変わります。

  • 「意見が割れている」場合はフォーマルな場面でも使われますが、物理的に「割れている」状態をくだけた会話でもよく表現できます。

使用シーン


  • 口語/カジュアル: 「My pants are split!」(ズボンが破けちゃった!)

  • ビジネス/フォーマル: 「The board is split on this decision.」(役員会ではこの決定について意見が割れています)


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法: “split” + [名詞] の形で「割れた~」「分かれた~」の意味を作ります。また補語として “be split” もよく使われ、「分かれている」「割れている」状態を指します。

    例) The group is split into two teams. (そのグループは2つのチームに分かれている)


  • 「意見」や「決定」を主語にとった場合は「分裂している/一致していない」ことを表すため、文章でもよく使われます。

    例) Their opinions are completely split. (彼らの意見は完全に分かれている)


  • 可算・不可算: 形容詞なので可算・不可算の区別はありません。



5. 実例と例文

ここでは、日常会話、ビジネス、学術的文脈での例文を3つずつ紹介します。

日常会話


  1. “My jeans are split at the knee, so I need a new pair.”

    (ジーンズがひざの部分で破れちゃったから、新しいのが必要だよ。)


  2. “We’re split on which movie to watch tonight.”

    (今夜見る映画について意見が割れているんだ。)


  3. “The cake is split into six pieces for everyone to share.”

    (ケーキはみんなで分けられるように6つに切ってあるよ。)


ビジネス


  1. “The management team is split on the new marketing strategy.”

    (経営陣は新しいマーケティング戦略について意見が割れています。)


  2. “Worker schedules are split into morning and afternoon shifts.”

    (従業員のスケジュールは午前と午後のシフトに分割されています。)


  3. “Our international branch remains split from the main office for logistical reasons.”

    (国際支部は物流の都合上、本社から分離した状態を保っています。)


学術的文脈


  1. “The researcher observed a split distribution of responses among the participants.”

    (研究者は参加者の回答に分散した分かれ方(割れた分布)があることを観察した。)


  2. “Data analysis confirmed that the sample was split into two distinct clusters.”

    (データ解析により、そのサンプルが2つのはっきりしたクラスターに分かれていることが確認された。)


  3. “The hypothesis testing revealed a split outcome in the control group.”

    (仮説検定では、対照群に分裂した結果が見られた。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • divided(分割された、分裂した)

    類似して「意見が割れている」意味で使えるが、「分断」というニュアンスが強い場合もある。

  • separated(分離した)

    「切り離された」「距離を置いた」イメージが強く、物理的分離にも用いられる。

  • fractured(骨折した、砕けた)

    「割れて壊れている」イメージ。「split」よりも壊れ・損傷の状態が強調される。

反意語


  • united(団結した、統一された)

    「分裂」と正反対、「一つにまとまっている」ニュアンス。

  • whole(完全な、全体の)

    「分割されていない、欠けていない」状態。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /splɪt/

  • アクセント: 1音節なので “split” 全体に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: アメリカ英語・イギリス英語共に発音はほぼ同じです。

  • よくある間違い: “slip” と混同したり、 /spɪt/ と発音してしまうミスがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスで「sprit」や「slipt」(lとiの順番が逆) などと書いてしまう場合があるので注意。

  • 「spill」(こぼす) や「slip」(滑る) と混同しやすいので気をつけましょう。

  • TOEICや英検などの英語試験でも、「split decision」「split second」などの熟語表現が問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「split」は「すぷりっと」と一気に発音する感覚があり、物理的に「パカッと割れる」イメージで覚えると印象に残りやすいです。

  • 「split second(ほんの一瞬)」などのフレーズで、時間がパカッと切り離されたようなイメージをもつと理解しやすいです。

  • 勉強テクニックとして、動詞・名詞・形容詞とすべて同じ形で用いられる点をまとめて記憶すると便利です。


以上が形容詞「split」の詳細解説です。日常的なシーンからビジネス・学術シーンまで、さまざまな場面で使われる便利な形容詞ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
split
意味(1)

(縦に)裂けた,割れた

意味(2)

分裂した,分割された

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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