元となった辞書の項目
prepare
解説
1. 基本情報と概要
単語: prepare
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞として使われる)
意味と概要
- 英語: to make (something) ready for use or consideration; to make oneself ready
- 日本語: 「準備する」「用意する」「覚悟する」などの意味です。
「事前に何かを用意したり、準備したりするときに使う単語です。たとえば食事を作る準備をしたり、旅行の用意をしたり、試験の対策をしたりするときに使われます。日常会話でもビジネスでもよく使われる、非常に頻度の高い単語です。」
動詞の活用形
- 原形: prepare
- 三人称単数現在形: prepares
- 進行形(現在分詞): preparing
- 過去形: prepared
- 過去分詞: prepared
他の品詞になった例
- 名詞形: preparation (準備)
- 例: We made the necessary preparations for the event.
- 例: We made the necessary preparations for the event.
- 形容詞形: preparatory (準備段階の、予備的な)
- 例: We had a preparatory meeting before the presentation.
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 基本的な日常動作の「準備する」という意味で日常会話に登場する機会が多いです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: “pre-” 「前もって」「先に」
- 語幹: “pare” (ラテン語の「parare(準備する)」に由来)
- 「前もって準備・警戒する」という含意のある構成です。
派生語・類縁語など
- preparation (名詞): 準備
- prepared (形容詞): 準備ができた
- preparatory (形容詞): 予備的な、準備段階の
コロケーション(共起表現)10選
- prepare a meal(食事を用意する)
- prepare for an exam(試験の準備をする)
- prepare a presentation(プレゼンの準備をする)
- prepare a report(レポートを用意する)
- prepare the ingredients(材料を準備する)
- prepare the patient for surgery(手術の準備をする)
- prepare ahead of time(前もって準備する)
- prepare a plan(計画を立てる・準備する)
- prepare the ground(下地を作る / 引き合わせの準備をする、など比喩的な意味でも使われる)
- prepare for the worst(最悪の事態に備える)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “praeparare” (“prae” = 「前に」 + “parare” = 「準備する」)
- ラテン語からフランス語を経由して英語に入った単語です。
ニュアンス・使用時の注意
- ニュアンス: 「あらかじめ何かに備える」という前向きな印象があります。心理的な「覚悟」や物理的な「用意」の両方で使われます。
- 使用時の注意: 日常会話、ビジネス、学術的な場面など非常に広い範囲で使われますが、フォーマルからカジュアルまで幅広く対応できる動詞です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として:
prepare + 目的語
- 例: I prepared dinner last night.
- 例: I prepared dinner last night.
- 自動詞として:
prepare for ~
- 例: I'm preparing for my final exams.
- 例: I'm preparing for my final exams.
- 不定詞構文:
prepare to do
- 例: He’s preparing to leave for the airport.
- 例: He’s preparing to leave for the airport.
- 使用シーン: フォーマル・カジュアルを問わず使えます。
- 前置詞 “for” の後ろに目的(試験、イベントなど)が来て、「〜に向けて準備する」という意味を持ちます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I need to prepare dinner before my friends arrive.”
(友達が来る前に夕飯を用意しなくちゃ。) - “Let me prepare some tea for us.”
(お茶を入れるからね。) - “We should prepare for tomorrow’s hike.”
(明日のハイキングに向けて準備しなきゃ。)
ビジネスでの例文
- “Could you prepare a summary of this report by tomorrow?”
(明日までにこのレポートの要約を用意してもらえますか?) - “We’re preparing for the client’s visit next week.”
(来週のお客様の来訪に備えて準備を進めています。) - “I need to prepare an agenda for the meeting.”
(会議のアジェンダを用意する必要があります。)
学術的な文脈での例文
- “She’s preparing a research proposal on climate change.”
(彼女は気候変動に関する研究計画を作成している。) - “Our team is preparing to publish a paper in a renowned journal.”
(私たちのチームは著名なジャーナルに論文を発表する準備をしている。) - “We must prepare a thorough literature review before proceeding with experiments.”
(実験を始める前に、徹底的な文献レビューを行う必要がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- get ready(準備をする)
- より口語的。時に「心構えをする」くらいの軽いニュアンスで。
- より口語的。時に「心構えをする」くらいの軽いニュアンスで。
- arrange(手配する)
- 具体的な配置や段取りを決めるときに使われる。
- 具体的な配置や段取りを決めるときに使われる。
- plan(計画を立てる)
- 具体的な計画立案にフォーカス。
- 具体的な計画立案にフォーカス。
- organize(整理する、準備を進める)
- 構造的に整理して準備する印象。
- 構造的に整理して準備する印象。
反意語
- neglect(怠る、無視する)
- ignore(無視する)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /prɪˈpeər/ (英), /prɪˈper/ (米)
- アクセント: 「pre-PARE」のところに強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きく異ならないが、アメリカ英語で「ペア」の部分が /per/、イギリス英語で /peə/ になることが多いです。
- よくある発音ミス: “pre*pair*” と濁らず、しっかり「プリペア」と音節を意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “preapre” と母音が逆転するミスに注意。
- 前置詞の選択: “prepare for” と “prepare to + 動詞” を混同しないように。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特に目立ちはしませんが、“repair” (修理する) と一部似たスペリングなので注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「prepare for〜」というフレーズは出題されやすいです。ビジネスシーンでもよく使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージ: “pre-(前)” + “pare(準備する)” = 「前もって準備する」。
- 「ペア(prepare)を前もって作る」と覚える: 自分用のちょっとした語呂合わせも有効です。
- スペリング: “pre + pare” の2つに分けて覚えると、スペルミスを避けやすいです。
以上が動詞 “prepare” の詳細な解説です。「事前の用意・準備」という基本イメージをしっかり持つことで、様々な状況で使いこなせます。ビジネスから日常会話まで幅広い場面で役立つ、とても便利な動詞です。
意味のイメージ
意味(1)
〈物事〉‘の'準備をする,用意をする
意味(2)
〈人〉‘に'用意させる,心構えをさせる
意味(3)
準備する,用意する,心構えをする