元となった辞書の項目
police officer
解説
1. 基本情報と概要
単語: police officer
品詞: 名詞(可算名詞)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 日常会話やニュースなどで頻繁に目にする単語で、中級レベルの英語学習者でも比較的慣れ親しんだ言葉です。
意味(英語)
A person whose job is to maintain public order, enforce the law, and protect citizens.
意味(日本語)
国民の安全や秩序を守るために法律を執行する警察の職員、つまり「警察官」を指します。
「社会の秩序を保ち、安全を守ってくれる役割を担う公務員」というニュアンスで、一般的な場面から公式な場面まで幅広く使われる単語です。
活用形など
- 単数形: a police officer
- 複数形: police officers
※「police」自体は通常は複数扱いですが、「police officer」は可算名詞として「a police officer / the police officer」のように単数形でも用いられます。
他の品詞形
- 「police」を形容詞的に使う例: police station(警察署), police car(パトカー)
- 「officer」を単独で名詞として使う例: an army officer(軍の将校)
- ここでは「officer」が「~の職員/将校」という意味を表します。
2. 語構成と詳細な意味
- 「police officer」は、主に「police(警察)」という単語と「officer(職員、将校、公務員)」という単語の組み合わせでできています。
- police
- 語源的にはギリシャ語の「polis(都市・国家)」から派生し、フランス語などを経て英語に入った言葉です。
- officer
- ラテン語の「officium(職務・任務)」に由来し、フランス語などを経て英語に入った言葉です。
- police
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例:10個)
- on-duty police officer(勤務中の警察官)
- off-duty police officer(非番の警察官)
- undercover police officer(おとり捜査官)
- uniformed police officer(制服警官)
- senior police officer(上級警察官/警部クラスなど)
- rookie police officer(新米警察官)
- female police officer(女性警察官)
- plainclothes police officer(私服警官)
- a police officer on patrol(巡回中の警察官)
- a police officer at the crime scene(犯行現場の警察官)
3. 語源とニュアンス
- 語源・歴史的背景
- 「police」は古代ギリシャ語の「polis」から派生し、「都市国家の管理/行政」などの意味を経て、フランス語由来で英語に取り込まれました。
- 「officer」もフランス語「officier」やラテン語「officium(職務)」を起源とし、職務を行う人を意味する言葉です。
- 「police」は古代ギリシャ語の「polis」から派生し、「都市国家の管理/行政」などの意味を経て、フランス語由来で英語に取り込まれました。
- ニュアンス
- 「police officer」は非常に中立的・正式な表現です。「cop」はより口語的(カジュアル)な表現ですが、文章やフォーマルな場面では避けられることが多いです。
- 文章・書類などフォーマルな場面では「police officer」が好まれます。口語の場合も、丁寧に言及するときは「police officer」、よりカジュアルにつなぐ会話では「cop」と表現することもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞
- 「a police officer」「the police officer」「many police officers」のように扱います。
構文・使用シーン
- 主に「S(主語)として使う」「補語として使う」「前置詞と共に使う」など、名詞として一般的な使い方をします。
- 例:
- He is a police officer.(彼は警察官です)
- Talk to the police officer if you need any help.(助けが必要なら、その警察官に話しかけてください)
- 主に「S(主語)として使う」「補語として使う」「前置詞と共に使う」など、名詞として一般的な使い方をします。
フォーマル/カジュアル
- 「police officer」はフォーマル・中立
- 「cop」はカジュアル
- 「police officer」はフォーマル・中立
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I saw a police officer directing traffic this morning.”
(今朝、警察官が交通整理をしているのを見かけたよ。) - “If you’re lost, you can ask a police officer for directions.”
(道に迷ったら、警察官に道を訊くといいよ。) - “A police officer came by asking questions about the incident.”
(ある事件について、警察官が来て聞き取り調査をしていたよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We invited a police officer to our security seminar to discuss workplace safety.”
(職場の安全性について話してもらうために、警察官をセキュリティセミナーに招きました。) - “The company hired an off-duty police officer to provide additional security at the event.”
(会社はイベントでの追加警備のために、非番の警察官を雇いました。) - “Please submit the incident report to the local police officer for verification.”
(事件報告書は、地元の警察官に提出して確認してもらってください。)
学術的/公的文脈での例文(3つ)
- “The role of a police officer in community policing programs is crucial for building public trust.”
(地域警察活動プログラムにおける警察官の役割は、市民の信頼を築くうえで非常に重要です。) - “According to the survey, most citizens have a high level of respect for police officers.”
(調査によると、大多数の市民は警察官を高く評価しています。) - “This thesis examines the psychological stress factors affecting police officers over their careers.”
(この論文は、警察官がキャリアを通じて受ける心理的ストレス要因を検証しています。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- policeman / policewoman(警察官(男性/女性))
- 男女別の表現になるので、近年はジェンダー中立的な「police officer」が推奨される傾向です。
- 男女別の表現になるので、近年はジェンダー中立的な「police officer」が推奨される傾向です。
- cop(警官)
- 口語で使われる砕けた表現。“He’s a cop.” はよりカジュアル。
- 口語で使われる砕けた表現。“He’s a cop.” はよりカジュアル。
- law enforcement officer(法執行官)
- 法執行全般を指すやや広いニュアンスで、役割を強調します。
- 法執行全般を指すやや広いニュアンスで、役割を強調します。
- constable(巡査)
- イギリスやカナダなど、一部地域の警察階級を指す正式名称。
- イギリスやカナダなど、一部地域の警察階級を指す正式名称。
- detective(刑事)
- 警察官の中でも捜査に特化した役職を表します。
- 警察官の中でも捜査に特化した役職を表します。
- policeman / policewoman(警察官(男性/女性))
- 反意語
- 厳密な反意語は存在しませんが、文脈によっては「criminal(犯罪者)」や「civilian(民間人)」が対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- イギリス英語: /pəˈliːs ˈɒf.ɪ.sər/
- アメリカ英語: /pəˈliːs ˈɔː.fɪ.sɚ/
- イギリス英語: /pəˈliːs ˈɒf.ɪ.sər/
- アクセント
- 「police」は後ろの “-lice” にアクセントがあります(/pəˈliːs/)。
- 「officer」は最初の “o” にアクセント(/ˈɒf.ɪ.sər/ または /ˈɔː.fɪ.sɚ/)です。
- 「police」は後ろの “-lice” にアクセントがあります(/pəˈliːs/)。
- よくある間違い
- “police” の発音を「ポリス」と平坦に読んでしまう例が多いので、/pə/ の曖昧母音と /ˈliːs/ の強勢を意識する必要があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「police officer」のつづりの間違い
- “police” → “polise” や “pollice” などの誤綴りに注意
- “officer” → “oficer” や “office” と混同に注意
- “police” → “polise” や “pollice” などの誤綴りに注意
- 「policeman / policewoman / cop」など、ジェンダー表現やカジュアル・フォーマルの違いを混同しないように意識しましょう。
- TOEICや英検などの試験でも「職業を表す単語」として出題される場合があります。また、リスニング試験で“police officer”を聞き取れないケースもあるため、発音にも慣れておくと良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングのポイント: 「police」は「pole(棒)」ではなく、“pol + ice” と覚えると間違いが減るかもしれません。
- イメージとしては、交番に立っている警察官やパトロールをしている姿を思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 「police officer」は公務員・組織を示す「police」と、「将校・役人」を示す「officer」の組み合わせ、と分解してみると、役割や職務をありありと思い起こせるので理解が深まります。
上記のポイントを押さえておけば、「police officer」という単語を読んだり聞いたりするときに、正確に意味を把握しやすくなるでしょう。中立的かつフォーマルな場面から日常会話まで幅広く使えるので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
警官