最終更新日:2025/11/01

《運動・位置》...から外へ, ...から抜け出して,(ある数)の中から / 《原材料》...から作り出して, ...を材料として / 《動機・理由》...から , ...で, ...のために

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元となった辞書の項目

out of

前後置詞

《運動・位置》...から外へ, ...から抜け出して,(ある数)の中から / 《原材料》...から作り出して, ...を材料として / 《動機・理由》...から , ...で, ...のために

このボタンはなに?

彼は家から外へ走り出した。

このボタンはなに?
解説

以下では、英語の前置詞句「out of」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 「out of」


    • 英語: 「from within something and moving away」や「no longer in a certain state or condition」を表す表現。

    • 日本語: 「~の外へ」「~の中から外に」「(状態)から外れて」「~不足で」など様々な意味合いを持つ表現です。

    • 例: “I took my wallet out of my bag.”(私は鞄から財布を取り出した)

      こうした「(空間・状態)から抜け出す」「~がなくて」というニュアンスを表します。シンプルに「~の外へ」や「~から」と訳しても、場面によっては「不在」「不足」「除外」などの意味になります。


品詞


  • 前置詞句(prepositional phrase)

活用形


  • 「out of」自体は形を変えません。前置詞「out」や「of」の別々の使い方はありますが、この2語の組み合わせは定型で用いられます。

他の品詞になった時の例


  • 「out」は副詞・前置詞として使えます。


    • 例: “He went out.”(彼は外へ出た)

    • 例: “He looked out the window.”(彼は窓から外を見た)


  • 「of」は前置詞であるため、他の品詞になることは通常ありません。

CEFRレベルの目安:B1(中級)


  • 「out of」は日常会話でも非常によく出てくる表現なので、少なくとも英語の学習がある程度進んだ段階(B1程度)からは意識的に使い方を覚えておくとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「out」+「of」


    • 「out」は「外へ」を表す副詞・前置詞。

    • 「of」は「~の」「~から」を表す前置詞。

    • 組み合わせることで「何かの中から外へ」「状態から抜ける」などの意味合いを作ります。


詳細な意味のバリエーション


  1. 物や人が物理的な場所から外に出る


    • 例: “He ran out of the house.”(彼は家の外に駆け出した)


  2. ある状態・状況・供給が尽きている


    • 例: “We’re out of milk.”(牛乳がもうない)


  3. 理由・動機を表す(心の状態から行動が生まれる)


    • 例: “She did it out of love.”(彼女は愛情からそれをした)


  4. 可能性がない、選択肢から外れる


    • 例: “The red dress is out of the question.”(その赤いドレスは問題外だ)


  5. 範囲・領域・状態から外れる


    • 例: “Be careful not to step out of line.”(列から外れないように気をつけて)


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10例)


  1. out of stock(在庫切れ)

  2. out of order(故障中・順序が乱れている)

  3. out of breath(息切れして)

  4. out of control(制御不能で)

  5. out of reach(手の届かない所に)

  6. out of sight(見えないところに)

  7. out of the question(問題外で)

  8. out of line(行儀・常識から外れて)

  9. out of nowhere(どこからともなく)

  10. out of luck(運が悪い、不運な状況で)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「out」は古英語で「ūtan」と関係がある語で、「外に出る」という感覚を持つ語。

  • 「of」は古英語の「of, off」から派生した前置詞で、「~から離れて」「~の一部から」といった意味合いがある。

  • 二つが結びついた「out of」は、「~の内側から抜け出す」「~を離れる」というイメージを強調します。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 物理的に外へ出るだけでなく、抽象的に「状態・状況から外れる」「資源が尽きる」「感情や動機から生じる」など多彩な意味を持つフレーズ。

  • 日常表現~ビジネス表現まで広く使われますが、カジュアルな文脈でも通常問題なく使えます(フォーマル文書でも用いられます)。特に困るほどくだけた印象はありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 前置詞句「out of」は目的語を取り、「out of + 場所/状態/物質」などの形で使われることが多いです。

  • よくある構文:


    • “Someone/ Something + verb + out of + N(場所や物).”

    • “Someone/ Something + be + out of + N(物)."(不足、または状態の表現)


  • フォーマル/カジュアルどちらでも使えます。ビジネスメールでも普通に使われますし、会話でも日常的に使います。

  • 「out of」を使ったイディオム: “out of the blue” (突然に) も有名ですが、こちらは少しイディオムよりの表現です。


5. 実例と例文

以下では「日常会話」「ビジネス」「学術的な文脈」の3つの場面ごとに、それぞれ3つずつ例文を紹介します。

日常会話での例文


  1. “I took my phone out of my pocket.”


    • (ポケットから携帯を取り出したよ。)


  2. “We ran out of sugar. Can you buy some on your way home?”


    • (砂糖が切れちゃった。帰り道に買ってきてもらえる?)


  3. “He acted out of jealousy.”


    • (彼は嫉妬心からそんな行動を取ったんだ。)


ビジネスでの例文


  1. “We are temporarily out of stock for that product.”


    • (その商品は一時的に在庫切れです。)


  2. “Please contact our support team if the device is out of order.”


    • (もしその機器が故障している場合は、サポートチームへご連絡ください。)


  3. “The project is out of budget right now, so we need to rethink our approach.”


    • (プロジェクトは現在予算オーバーだ。対策を練り直す必要がある。)


学術的な文脈での例文


  1. “These samples were taken out of a sealed environment to prevent contamination.”


    • (これらのサンプルは汚染を防ぐため、密閉された環境から取り出されました。)


  2. “It’s important not to take the data out of context when analyzing the results.”


    • (結果を分析するときは、データをその文脈から切り離さないことが重要です。)


  3. “The committee excluded certain out-of-date references to maintain the integrity of the study.”


    • (委員会は、研究の信頼性を保つため古い情報源をいくつか除外しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “from”(~から)


    • 物理的起点を表す点で似ていますが、「out of」は「内部から外へ出る」ニュアンスが強いのに対し、「from」は単に起点を示すだけの場合が多いです。

    • 例: “He took the key from the table.”(彼はテーブルから鍵を取った) → 「外へ」のニュアンスは薄い。


  2. “outside”(外、外側)


    • 前置詞・副詞や名詞として「外側」を指す。動きではなく、単に位置を表すことが多い。

    • 例: “He is outside the house.”(彼は家の外にいる)


  3. “beyond”(~を越えて)


    • 範囲外や超越を表す。物理的にも抽象的にも「超える」感覚が強い。

    • “out of”は内部から外へ抜ける動き、または不足などを指す点で違うニュアンス。


反意語


  • 反意語としては「into」(~の中へ)が挙げられます。


    • 例: “He walked into the house.”(彼は家の中に入った)



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈaʊt əv/ または /ˈaʊt ʌv/

  • イギリス英語: /ˈaʊt əv/ または /ˈaʊt ɒv/

強勢と発音のポイント


  • 普段の会話では「out of」は連結して「アウラヴ/アウロヴ」のように弱音化されて聞こえることが多いです。

  • “out” に強勢が来ることが多く、 “of” は弱く発音されがち。

  • カジュアルには「outta /ˈaʊtə/」のように聞こえる場合もありますが、これは口語的表現に近いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「out of」を「outside」や「from」のどちらで代用できるのか混乱することが多い。文脈や動きのある・なしで区別する。

  2. スペルミス・分け方の間違いにも注意。「outof」などと続け書きしない。

  3. 「outta」と書けばほぼ口語表現であり、書き言葉には向かない。

  4. TOEICや英検などで「~不足だ」や「~から動機を得て」という表現問題として「out of」が選択肢に出ることがある。しっかり意味を区別しておこう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. 「内部(in)から外へ(out)動くイメージ」→ “out of” = 「inの反対で、外へ抜け出す」

  2. 「“o-u-t” + “o-f” = “内部からスッと抜け出す”」という映像を思い浮かべる。

  3. 「●●がなくなる」= “We’re out of ●●.” と覚えておくと買い物や日常で便利。

  4. 広い意味を覚えておくよりも、「外へ」「不足」「状態から抜ける」という3本柱で押さえると理解しやすい。

以上が、英語の前置詞句「out of」の詳細な解説です。シンプルなようでいて多彩な意味を持つ重要表現なので、日常的な場面でもビジネスシーンでもぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
out of
意味(1)

《原材料》...から作り出して, ...を材料として

意味(2)

《動機・理由》...から , ...で, ...のために

意味(3)

《運動・位置》...から外へ, ...から抜け出して,(ある数)の中から

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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