lock
以下では、名詞「lock」をできるだけ詳しく解説します。英語学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
単語: lock
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味 (英語): a device used to fasten or secure something, typically opened with a key or combination
意味 (日本語): 鍵や暗証番号などで解錠する錠前、または何かを固定・閉鎖する仕組みのこと
「lock」は「錠前」や「閉鎖装置」などを指す名詞です。たとえばドアやスーツケースの鍵部分などを指すときに使われます。日常会話でも頻繁に登場する、身近な名詞です。「髪の房」という意味や「運河や河川の水位を調節する水門」という意味の名詞として使われることもあります。
活用形
- 名詞形: lock(複数形: locks)
他の品詞形
- 動詞形: “to lock” (錠をかける、固定する、閉じ込める など)
- 例: lock – locked – locked
CEFRレベル目安: A2(初級)
→ 基本的な生活や旅行会話で出てくる頻度が高い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「lock」は接頭語や接尾語を特に伴わない、短い語根です。語源は古英語の “loc” にさかのぼります(詳しくは後述)。
関連する派生語や類縁語
- locker(名詞): ロッカー、収納箱
- locksmith(名詞): 錠前屋
- lockup(名詞): 留置所、または閉鎖状態
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- lock and key(鍵付きで厳重に保管する)
- lock the door(ドアに鍵をかける)
- combination lock(暗証番号式の錠)
- bike lock(自転車用の錠)
- lock away(閉じ込める、しまい込む)
- lock mechanism(錠の仕組み、ロック機構)
- lock jam(錠が詰まること)
- lock pick(錠を解錠する道具、ピッキングツール)
- lock of hair(髪の房)
- canal lock(運河などの水位を変えるための水門)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語 “loc” に由来し、もともと「閉鎖」「囲む」「留める」という意味が中心でした。
- 歴史的使用: 中世からドアや箱を守るために広く使われてきました。
- ニュアンス: 「lock」には閉じ込めたり、安全を守ったりするニュアンスがあります。また「lock of hair」のように「ひとかたまりの髪」という少し詩的な使い方もあります。
- 使用時の注意:
- 物理的に「鍵をかけるもの」というイメージが強い一方で、抽象的に「閉じ込める」意味合いで使うことも多いです。
- フォーマル・カジュアルどちらでも幅広く使えます。
- 物理的に「鍵をかけるもの」というイメージが強い一方で、抽象的に「閉じ込める」意味合いで使うことも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として
- 可算名詞 (a lock / locks)
- ドアや箱などさまざまな対象に取り付けられる「錠前」を指すときに用いられます。
一般的な構文例
- “There is a lock on the door.”(ドアに錠がついている)
- “The lock is broken.”(その錠は壊れている)
イディオム・表現
- “lock, stock, and barrel”: 何もかも一切合切、完全に
- “lock in”: (契約や計画などを)すでに確定させてしまう
フォーマル・カジュアル問わず幅広いシーンで使われますが、「lock, stock, and barrel」のようなイディオムはややカジュアル寄りです。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、それぞれ3つずつ例文を示します。
日常会話での例文
- “Don’t forget to put a lock on your bike.”
「自転車に鍵をかけるのを忘れないでね。」 - “I can’t open the door because the lock is stuck.”
「錠が引っかかって、ドアが開かないんだ。」 - “Could you check if the lock on the window is secure?”
「窓の錠がちゃんと閉まっているか確認してくれる?」
ビジネスシーンでの例文
- “Please ensure all locks are functioning before leaving the office.”
「退社前に、すべての錠前がきちんと機能しているか確認してください。」 - “We installed a new lock system to enhance security.”
「セキュリティ強化のために新しい錠前システムを導入しました。」 - “The filing cabinets have combination locks for confidentiality.”
「ファイルキャビネットには機密保持のための暗証番号式の錠が付いています。」
学術的な文脈での例文
- “The design of the lock was crucial in the development of secure safes.”
「安全な金庫を開発する上で、錠の設計は極めて重要だった。」 - “Historical locks exhibit remarkable craftsmanship and regional variations.”
「歴史的な錠前には、驚くべき職人技や地域ごとの特徴が見られる。」 - “Advanced biometric locks are now being studied for government facilities.”
「先進的な生体認証錠は、現在政府施設での利用に向けて研究されている。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- bolt(ボルト、差し錠)
- 鍵ではなく、差し込んで固定するタイプの締め具。
- 「lock」と比べると、より簡易的な構造。
- 鍵ではなく、差し込んで固定するタイプの締め具。
- latch(掛け金)
- ドアや窓に取り付けて回転させたり、引っかけたりする簡易的な錠。
- 鍵を必要としないことが多い。
- ドアや窓に取り付けて回転させたり、引っかけたりする簡易的な錠。
- fastener(留め具全般)
- ジッパー、ボタンなど含め、物を固定するすべての留め具を指す。
- 鍵に限らず広範囲に使われる用語。
- ジッパー、ボタンなど含め、物を固定するすべての留め具を指す。
反意語
- unlock(解錠する、鍵を開ける)
- 動詞ですが、「lock」の逆の動作を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /lɑːk/ (「ラーク」に近い)
- イギリス英語: /lɒk/ (「ロック」に近い)
- アメリカ英語: /lɑːk/ (「ラーク」に近い)
- 強勢 (アクセント)
- 短い単音節の単語なので、特に目立った強勢の移動はありません。
- よくある発音の間違い
- /r/ の音を混ぜて “lork” のようになってしまう。
- 母音を長く発音しすぎて “luck” に近い音になる。
- /r/ の音を混ぜて “lork” のようになってしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lok” や “locke” などと書き間違えないように。
- 同音異義語との混同: “lock” と “loch”(湖。スコットランド英語)など、見た目が似ている別単語に注意。
- 試験対策: TOEIC などのビジネス英語でも、オフィスやセキュリティ管理に関する文脈で頻出です。英検などでも日常生活の単語として出やすいので押さえておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「ドアにカチッと鍵をかける」瞬間を思い浮かべると覚えやすいです。
- ストーリー: “A lock needs a key.” という簡単なフレーズでセットで覚えると「lock と key」を常に関連付けできます。
- スペルのポイント: 「l - o - c - k」という4文字の中に「o - c」という並びがあるのが特徴的。
- 勉強テクニック: 「ロック音楽(rock)」と音が似ているので、「鍵をかけて外に出られないから音楽を聴く」と関連づけると楽しく覚えられます。
以上が名詞「lock」の詳細な解説です。日常生活からビジネス、学術的な文脈まで幅広く登場する重要単語なので、しっかり押さえておきましょう。
錠
(運河の)水門
(銃砲の)発射(点火)装置
(レスリングの)締めわざ
車輪止め,輪止め