laziness
以下では、英単語「laziness(名詞)」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語の意味: laziness = “the state or quality of being unwilling to work or use energy; idleness.”
(働くことや能動的に動くことを嫌がる状態、またはエネルギーの使用を避ける性質)
日本語の意味: 「怠惰」「なまけ心」「無精」
「やるべきことをやらず、ついついやる気をなくしてしまう状態」を表す言葉です。 例えば、「今日は何もしたくない」という気持ちや、責任を先送りにしてしまうニュアンスを含みます。
- 品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)
- 活用形: 不可算名詞のため、単数・複数というより “laziness” の形で使われることが一般的です。
- 関連品詞:
- 形容詞: lazy(例: lazy boy, lazy afternoon)
- 副詞: lazily(例: He moved lazily across the room.)
- 形容詞: lazy(例: lazy boy, lazy afternoon)
CEFRレベル: B2(中上級)
(ある程度複雑な形容を理解できる学習者向けの単語ですが、日常生活でもよく目にする単語です)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “lazy”
- 接尾語: “-ness” (形容詞「lazy」を名詞にする代表的な接尾語)
“laziness” は “lazy(怠惰な)” + “-ness(状態を表す接尾語)” という形で「怠惰であること」「怠け心」という意味を表します。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ<10選>
- overcome laziness(怠惰を克服する)
- indulge in laziness(怠惰にふける)
- blame someone’s laziness(誰かの怠惰を責める)
- punish laziness(怠惰を罰する)
- laziness leads to failure(怠惰は失敗につながる)
- laziness creeps in(いつの間にか怠惰が忍び寄る)
- reward laziness(怠惰を甘やかす/結果的に助長する)
- sheer laziness(まったくの怠惰)
- a sense of laziness(怠惰感)
- give into laziness(怠惰に負ける/屈する)
3. 語源とニュアンス
語源:
“lazy” は中英語(Middle English)の “laysy, laesy” がさらに古い形から変化してできたとされ、仕事をする意思が弱い状態を指すようになりました。“-ness” は状態や性質を名詞化する一般的な接尾語です。使用時の注意点:
“laziness” はフォーマル・カジュアル問わず使用されます。しかし、ネガティブな感情を含みがちです。相手を批判する際に使い過ぎると失礼になる場合があるため、トーンに注意が必要です。使用されるシーン:
- 日常会話ではカジュアルにも使われます。
- ビジネス文書などでも「lack of motivation(やる気の欠如)」の意味で言及される場合がありますが、文面の場合はやや直接的・批判的に映ることがあります。
- 日常会話ではカジュアルにも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(不可算):
具体的に数えられるものではなく、抽象的な状態(概念)として扱います。冠詞 “the” “a” は通常つける必要がなく、一般的にそのまま “laziness” と書きます。ただし特定の文脈で「その怠惰」という場合は “the laziness” と使うこともあります。一般的な構文例:
- “Laziness is the main reason for his poor performance.”
- “Some people consider laziness a bad habit.”
- “Laziness is the main reason for his poor performance.”
イディオム的な表現:
“couch potato”(怠惰な人)のように “lazy” の概念を含んだ口語表現もありますが、これは “laziness” そのものではなく「怠惰な人」の意味です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I can’t shake off this laziness today. I just want to stay in bed.”
(今日はどうしても怠惰な気分から抜け出せない。ベッドにいたいだけだよ。) - “Laziness sometimes gets the best of me on weekends.”
(週末は時々怠惰に負けてしまうんだ。) - “His laziness annoys his roommates to no end.”
(彼の怠惰な態度に、ルームメイトたちは本当にイライラしている。)
ビジネスシーンでの例文
- “Excessive laziness can lead to missed deadlines.”
(度を越した怠惰は締め切りを逃す原因になります。) - “We need to address the team’s laziness to improve overall productivity.”
(生産性を向上させるために、チームの怠惰を改善する必要があります。) - “His laziness toward proofreading caused multiple errors in the document.”
(校正に関する彼の怠惰な姿勢が、文書に多くの誤りを生じさせました。)
学術/フォーマルな文脈での例文
- “Studies indicate that chronic laziness may result from lack of motivation or clear goals.”
(研究によると、慢性的な怠惰は動機づけや明確な目標の欠如によって生じる可能性があります。) - “Laziness is sometimes conceptualized as a psychological state influenced by external factors.”
(怠惰はしばしば、外部要因の影響を受けた心理的状態としてとらえられます。) - “The notion of laziness has been debated among sociologists and psychologists for decades.”
(社会学者や心理学者の間で、怠惰の概念は数十年にわたり議論され続けています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- idleness(アイドルネス / 無為)
- 何もしないでいる状態。
- “idleness” は「手持ち無沙汰」な状態にも使われます。
- 何もしないでいる状態。
- indolence(インドレンス / 怠惰)
- 文語・書き言葉で使われることが多い。ややフォーマル・文献的。
- 文語・書き言葉で使われることが多い。ややフォーマル・文献的。
- sloth(スロース / 怠惰)
- 宗教的文脈や文学で見られる表現(七つの大罪の「怠惰」にも使用)。
- 宗教的文脈や文学で見られる表現(七つの大罪の「怠惰」にも使用)。
- lethargy(レサジー / 倦怠感)
- 疲れや病気などで活力がなくなっている状態も含む。
- 疲れや病気などで活力がなくなっている状態も含む。
反意語
- diligence(ディリジェンス / 勤勉)
- industry(インダストリー / 勤勉さ、精勤)
- hard work(ハードワーク / 熱心に働くこと)
「laziness」との違いは、これらは「真面目に努力する・熱心に行う」という正反対の姿勢を強調する言葉です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈleɪ.zi.nəs/
- アクセント:
- “LAZ-i-ness” のように、最初の音節 “LAZ”(レイズ)に強勢がきます。
- “LAZ-i-ness” のように、最初の音節 “LAZ”(レイズ)に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
どちらもほぼ同じですが、若干アメリカ英語の方が /eɪ/ の音がはっきりする傾向があります。イギリス英語でもアクセント位置や音はあまり変わりません。 - よくある間違い:
- “lazyness” と綴ってしまう(余計な “y” を入れる)
- 「レイジネス」と発音してしまう(/reɪ/ と混同しないように注意)
- “lazyness” と綴ってしまう(余計な “y” を入れる)
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lazyness” や “laiziness” は誤りです。正しくは “laziness”。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、“lazy” と “laissez-” (フランス語由来の “laissez-faire” など) を混同しないように。
- 試験対策(TOEIC・英検など):
- “laziness” は会話文などに出てきて、対義語の “diligence” とセットで出題されることがあります。文脈から意味を推測して答える問題もよくあります。
- “laziness” は会話文などに出てきて、対義語の “diligence” とセットで出題されることがあります。文脈から意味を推測して答える問題もよくあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「lazy」の “-zy” の部分がなまけた雰囲気を感じさせると覚える人もいます。
- 「怠惰」の “怠(タイ)” と「lazy」の “レイジー” の音を引っ掛けて語呂合わせすると、その後ろに “-ness”(性質)をつければ一括で覚えられます。
- “laziness” を耳にするとき、「レイズ・イン・アス(内なる怠惰)」のイメージを連想すると覚えやすいかもしれません。
「laziness」は一度覚えてしまえば、日常会話からビジネス・学術的な文脈まで幅広く使えます。ただし、使うときには批判的な響きがあることを意識しつつ覚えておきましょう。
怠惰,無精