元となった辞書の項目
greedy
IPA(発音記号)
解説
以下では、形容詞「greedy」について、9つの観点から詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: greedy
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): having or showing a strong desire for more than is needed or deserved
意味(日本語): 必要以上に欲しがる、貪欲な、欲深い
「greedy」は、自分が必要とする以上に食べ物やお金、物などを欲しがる様子を表す単語です。「あの人は欲張りだね」というニュアンスで使われることが多く、相手が「もっと欲しい」「もっと欲しい」と言っているようなイメージになります。
活用形
- 原級: greedy
- 比較級: greedier
- 最上級: greediest
他品詞形
- 名詞: greed (貪欲、強欲)
- 副詞: greedily (貪欲に、がつがつと)
- 名詞: greediness (貪欲さ)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2: 日常会話でも十分見かけるが、やや抽象的な内容も扱えるレベル
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: greed(貪欲という意味の名詞)
- 接尾語: -y(形容詞を作る接尾語。名詞に「〜のような」の性質を加えるイメージ)
「greedy」は「greed(貪欲)+ -y(形容詞化)」で構成され、「貪欲な」という意味を表します。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- greedy for power(権力に貪欲)
- greedy for wealth(富に貪欲)
- a greedy child(欲張りな子ども)
- become greedy(貪欲になる)
- sound greedy(貪欲そうに聞こえる)
- a greedy appetite(貪欲な食欲)
- greedy with money(お金に貪欲)
- a greedy look(欲深い表情)
- greedy behavior(貪欲な振る舞い)
- less greedy approach(あまり欲張らないやり方)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “grǣdig”(voracious, eagerの意)から派生し、さらにゲルマン祖語に遡ると「欲しがる」ニュアンスを持ちます。
- 歴史的用例: 中世英語でも「欲深い」「食欲が旺盛な」といった文脈で使われてきました。
使用時の注意点
- 「greedy」は相手を批判するニュアンスが強めです。
- 主に口語やカジュアルな会話でよく使われますが、ビジネス文書などでは「too eager for profit」など、より丁寧な言い回しが選ばれることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 (adjective): 名詞を修飾し、「〜な人」「〜な行動」というように性質を表します。
- 「be動詞 + greedy」の形が基本的で、補語として使われることが多いです。
例: He is greedy.(彼は欲深い) - カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使われますが、あまり直接的に「You are greedy!」のように使うと失礼になる場合があります。
イディオムや構文例
- “greedy for something” (〜に対して貪欲である)
例: They are greedy for fame.(彼らは名声に貪欲だ)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Don’t be so greedy! Leave some snacks for the others.”
「そんなにがっつかないで!ほかの人の分も残しておいて。」 - “He’s always greedy for compliments; he loves being praised.”
「彼はいつも褒められたがっているの。褒められるのが大好きなんだよ。」 - “I feel greedy every time I see that delicious cake.”
「あのおいしそうなケーキを見るたびに、欲張りになっちゃうわ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our competitors might seem greedy for market share, but we need to focus on quality.”
「競合他社は市場シェアに貪欲なように見えますが、私たちは品質に注力する必要があります。」 - “A greedy approach to cutting costs can harm employee morale.”
「コスト削減において欲張りすぎる手法は、従業員の士気を損ねる可能性があります。」 - “They’re accused of being greedy investors who disregard social responsibility.”
「彼らは社会的責任を無視する欲深い投資家だと非難されています。」
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “From an economic perspective, a greedy strategy may yield short-term gains but pose long-term risks.”
「経済学的観点では、欲張りな戦略は短期的には利益をもたらすが、長期的にはリスクを伴う可能性がある。」 - “Philosophers have often debated whether humans are inherently greedy or altruistic.”
「人間は本質的に貪欲なのか利他的なのかという点について、哲学者たちはしばしば議論してきました。」 - “In computer science, a greedy algorithm makes the locally optimal choice at each stage.”
「コンピューターサイエンスでは、貪欲アルゴリズムは各段階で局所的に最適な選択をします。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- avaricious(強欲な)
- 「道徳心を欠いた欲深さ」を強調するときに使われる
- 「道徳心を欠いた欲深さ」を強調するときに使われる
- selfish(自己中心的な)
- 「他人を顧みず自分の利益を優先する」ニュアンス
- 「他人を顧みず自分の利益を優先する」ニュアンス
- grasping(貪欲な、しがみつくような)
- 貪欲で何でも手に入れようと尽くす感じ
反意語 (Antonyms)
- generous(寛大な)
- 「気前がよい」「惜しまずに与える」ニュアンス
- 「気前がよい」「惜しまずに与える」ニュアンス
- selfless(自己犠牲的な)
- 「自分を顧みず他人のためを思う」ニュアンス
- 「自分を顧みず他人のためを思う」ニュアンス
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈɡriː.di/
- アクセントは最初の音節 “gree-” に置かれます。
- アメリカ英語 / イギリス英語: どちらもほぼ同じ発音“グリーディ”ですが、イギリス英語はやや “ɡriː.di” の音がはっきりする傾向があります。
- よくある間違い: まれに /ɡrɛ.di/ と発音してしまう人がいますが、正しくは /ˈɡriː.di/ となります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “greedy” の “ee” を “ea” と書いて “gready” と誤ることに注意。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、スペルが似ている “greed” (名詞) と使い分けましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、性格や感情を表す形容詞として出題される可能性があります。文脈上「欲深い」「貪欲な」と訳せるかがポイントになります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「greed」は「グリード」と発音し、最後に “y” を付けて「大いに欲しがる性質を帯びた」というイメージで「greedy」と覚えましょう。
- “ee” の「長い “イー” 音」が「一度手に入れたら離さない、つかんで離さない」感じを思い起こさせると覚えやすいかもしれません。
- 単語カードを作る際は、「絵本で“貪欲なオオカミ”のイラストを描いてみる」など、自分なりのビジュアルを設定すると記憶に残りやすいです。
以上が、形容詞「greedy」に関する詳細な解説です。欲深さを表す強い形容詞なので、日常会話やビジネス会話で使う際は、直接的に言い過ぎないように注意しましょう。
意味のイメージ
意味(1)
どん欲な,欲張りの
意味(2)
食い意地の張った,がつがつした