(…を)卒業する《from+名》 / (…から…に)除々に変わる《+from+名+into(to)+名》 / 《文》《おもに米》〈学校が〉…‘を'卒業させる / …‘を'段階に分ける / 〈計器など〉‘に'目盛りをつける
graduate
(…を)卒業する《from+名》 / (…から…に)除々に変わる《+from+名+into(to)+名》 / 《文》《おもに米》〈学校が〉…‘を'卒業させる / …‘を'段階に分ける / 〈計器など〉‘に'目盛りをつける
以下では、動詞「graduate」について、学習者にもわかりやすいように網羅的に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: graduate
品詞: 動詞 (他の品詞として名詞・形容詞もあり)
意味(英語・日本語)
- 英語: to successfully complete an academic program or course of study, often receiving a degree or diploma
- 日本語: 学業課程を修了して卒業することを指す動詞です。学校(高校や大学など)を卒業するときや、何かの学習ステージを完了するときに使われます。
「学校や大学などの教育機関を修了する」というニュアンスで使われる、とても一般的な単語です。
活用形
- 原形: graduate
- 三人称単数現在形: graduates
- 現在分詞/動名詞: graduating
- 過去形/過去分詞形: graduated
他の品詞になった例
- 名詞: a graduate(卒業生)
例: He is a college graduate. (彼は大学卒業生です) - 形容詞: graduate-level (大学院レベルの)
例: graduate-level courses (大学院レベルの授業)
CEFRレベル目安
- B1(中級)〜B2(中上級)
学業や職歴について話題にする際に使う頻度が高い表現で、日常生活でもよく登場する言葉です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: grad- (「歩む・段階を進む」のラテン語 gradus に由来)
- 接尾語: -ate (動詞にする働きを持つ接尾語)
派生語や類縁語
- graduation (名詞): 卒業、卒業式
- undergraduate (名詞/形容詞): 大学の学部生(の)
- postgraduate (名詞/形容詞): 大学院生(の)、大学院レベルの
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- graduate from high school
(高校を卒業する) - graduate from college/university
(大学を卒業する) - graduate with honors
(優等で卒業する) - graduate ceremony / graduation ceremony
(卒業式) - graduate school
(大学院) - recent graduate
(最近卒業した人) - graduate in major/field
- graduate into the workforce
(卒業して社会に出る) - graduate student
(大学院生) - graduate on time
(予定通りに卒業する)
3. 語源とニュアンス
語源
「graduate」はラテン語の「gradus(段階、ステップ)」が起源です。「段階を上がる」のニュアンスがもとになり、「ある段階を完了して次の段階に進む」という意味を持つようになりました。
ニュアンス・使用上の注意
- 学業以外にも「ある段階から次の段階へ進む」という抽象的な意味で使われることがあります。例: “He graduated from training wheels to a two-wheeler.”(補助輪から二輪車に移行した)
- 日常会話でもビジネス会話でもどちらにも使えますが、特にフォーマルな文脈(履歴書や試験など)では頻出する単語です。
4. 文法的な特徴と構文
1) graduate + from + 学校名/大学名
- 例: I graduated from Harvard University.
(ハーバード大学を卒業しました。) - 最もよく使われるスタンダードな構文です。
2) graduate + with + 成績など - 例: She graduated with honors.
(彼女は優秀な成績で卒業しました。)
3) graduate + in + 専攻分野 - 例: They graduated in biology.
(彼らは生物学専攻で卒業しました。)
他動詞/自動詞としての使い分け
- イギリス英語では
graduate from
が一般的です。 - アメリカ英語では
graduate from
だけでなくgraduate high school
のように前置詞を省略する表現も見られますが、フォーマルな場では “from” をつける方が無難です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I’ll graduate from college next spring and start job hunting.”
(来春に大学を卒業して就職活動を始める予定です。) - “My sister just graduated from high school last week.”
(姉(妹)は先週、高校を卒業したばかりです。) - “After I graduate, I want to travel for a year.”
(卒業したら1年間旅行したいです。)
ビジネスでの例文 (3つ)
- “We’re looking for recent graduates with strong communication skills.”
(コミュニケーション能力の高い新卒者を募集しています。) - “I graduated in economics and have been working in finance since.”
(経済学を専攻して卒業してから、ずっと金融業界で働いています。) - “As soon as she graduated, she joined an international consulting firm.”
(彼女は卒業してすぐ、国際コンサルティング会社に就職しました。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “He plans to graduate with a master’s degree in Physics.”
(彼は物理学の修士号を取得して卒業する予定です。) - “Many students graduate from this research program every year.”
(毎年多くの学生がこの研究プログラムを修了して卒業していきます。) - “She is hoping to graduate early by taking additional credits.”
(彼女は追加の単位を取得することで、早期卒業を目指しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
complete (〜を完了する)
- 課程を「修了する」という点で類似しますが、学業以外のプロジェクトや作業など色々なものにも使います。
- 例: She completed the course successfully.
- 課程を「修了する」という点で類似しますが、学業以外のプロジェクトや作業など色々なものにも使います。
finish (終える)
- 何かを「終える」という、より一般的な意味。ニュアンスとしては学業だけでなく任意の作業にも使えます。
- 例: I finished my assignment.
- 何かを「終える」という、より一般的な意味。ニュアンスとしては学業だけでなく任意の作業にも使えます。
qualify (資格を得る)
- 「資格を得る」の意味が中心。学業を修了して一定の資格を得る場合にもやや近いですが、主に試験合格などに使われる単語です。
- 「資格を得る」の意味が中心。学業を修了して一定の資格を得る場合にもやや近いですが、主に試験合格などに使われる単語です。
反意語
- drop out (退学する、中途退学する)
- 卒業の反対である「修了せずに学校を辞めてしまう」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈɡrædʒuˌeɪt/
- イギリス英語: /ˈɡrædʒuːeɪt/
強勢(アクセント)
- 第一音節 「grad」に強勢が置かれます: “GRAD-u-ate”
よくある発音の間違い
- 「グラデュエイト」と /dʒ/ の音が曖昧になりやすいので注意します。
- 日本語のカタカナ発音だと「グラジュエイト」と言いがちですが、実際は “グラ” にしっかりとアクセントを置き、 /dʒ/ をはっきり出すと英語らしく聞こえます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 前置詞を省略するかどうか
- アメリカ英語では “graduate college” のように「from」を省略する表現が口語で使われることがあります。フォーマルな場では “graduate from college” が基本です。
- アメリカ英語では “graduate college” のように「from」を省略する表現が口語で使われることがあります。フォーマルな場では “graduate from college” が基本です。
- スペルミス
- 「g-r-a-d-u-a-t-e」の順序を間違えないように注意。とくに「u」と「a」の位置を取り違えるミスが起こりやすいです。
- 「g-r-a-d-u-a-t-e」の順序を間違えないように注意。とくに「u」と「a」の位置を取り違えるミスが起こりやすいです。
- 名詞形との混同
- 動詞としての “graduate” と名詞としての “a graduate (卒業生)” を混同しないように文脈で判断しましょう。
- 動詞としての “graduate” と名詞としての “a graduate (卒業生)” を混同しないように文脈で判断しましょう。
試験対策
- TOEIC・英検などでは「graduate from ...」の用法や、派生語 “graduation” がビジネス文脈や履歴書などで出題されることが多いです。文法問題で前置詞を問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: “grad” は「段階」を表すので、「次のステップへ進む」と覚えるとイメージしやすいです。
- スペリング暗記法: “grad” + “u” + “ate” と3つに分割して覚えるとミスが減ります。
- ストーリー連想: 学生が卒業式で段階をひとつ上がる → “grad” (ステップ) + “-uate” (動詞化)。こうイメージすると単語の名詞形や動詞形の区別も頭に入りやすいです。
以上が、動詞「graduate」の詳細解説です。学習や試験の際には「from の有無」に特に注意しながら、例文を多く読み書きして定着させてください。
(…を)卒業する《from+名》
(…から…に)除々に変わる《+from+名+into(to)+名》
《文》《おもに米》〈学校が〉…‘を'卒業させる
…‘を'段階に分ける
〈計器など〉‘に'目盛りをつける