最終更新日:2025/11/04

〈C〉幼魚,稚魚 / 〈C〉(野外で行う)揚げ物の会食

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元となった辞書の項目

fry

名詞

〈C〉幼魚,稚魚 / 〈C〉(野外で行う)揚げ物の会食

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副菜にフライドポテトを注文した。

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解説

名詞 “fry” の詳細解説


1. 基本情報と概要

単語: fry

品詞: 名詞 (名詞としては主に「稚魚(ちぎょ)」や「幼体」を指す)

活用形: 通常は単複同形 (fry / fry) だが、文脈によっては “fries” と表記されることもあります(米国ではフライドポテト “French fries” を略して “fries” とするケースが一般的です)。

意味 (英語)


  1. (魚などの) newly hatched or very young offspring

  2. (口語的に) fried food, often referring to fried potatoes (ただし一般的には “French fries” と呼ぶ)

意味 (日本語)


  1. (主に魚や両生類の) 孵化したばかりの稚魚、幼体


    • 水産業や生物学での専門的な文脈で使われます。

    • 「小さくて生まれたばかりの魚」を指すときに使う単語です。


  2. (カジュアル表現) フライにした料理、特にフライドポテト


    • アメリカでは略称として「フライ」が使われる場合がありますが、より一般的には “fries” と言います。


この “fry” (名詞) は、料理の動詞 “to fry” (油で揚げる/炒める) とはスペルが同じですが、語源・使い方が異なる部分があります。学習者にとってはやや混乱しやすいので注意しましょう。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

・日常会話の「フライドポテト」を略して “fry” と言う場合は比較的易しいですが、「稚魚」という専門的な意味で使う場合は、より高めのレベルになります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • fry (名詞)


    • 接頭語・接尾語はありません。

    • 「稚魚」を意味する “fry” は、中英語で “offspring” や “brood” (子ども、一腹の子) を表すフランス語由来の言葉とされています。

    • 「フライ(料理)」を意味する “fry” は、ラテン語 “frigere” (揚げる、炒める) にさかのぼる動詞の派生からきており、もともとは「揚げ物」を指す名詞形も存在していました。


関連する派生語や類縁語


  • fry (動詞) … 油で揚げる/炒める

  • fryer (名詞) … フライヤー、揚げ物をする器具

  • French fries (名詞) … フライドポテト(米国で一般的)

  • fingerling (名詞) … 特に大きくなりかけの稚魚や幼魚

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. school of fry … 稚魚の群れ

  2. hatch fry … 稚魚を孵化させる

  3. feed the fry … 稚魚に餌を与える

  4. fish fry event … (地域行事などの) 魚のフライを振る舞うイベント

  5. fry tank … 稚魚を育てるための水槽

  6. release the fry into the pond … 稚魚を池に放流する

  7. fry stage … (魚の) 稚魚段階

  8. fry mortality rate … 稚魚の死亡率

  9. golden fries … (料理で) 黄金色に揚がったフライドポテト

  10. order of fries … (レストランで) フライドポテトを注文する

「学校の催しとして “fish fry” をやる」「養殖所で “fry” を育てる」などの具体的な場面で登場します。


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「稚魚」を意味する名詞 “fry” は、中英語の “fry” (offspring, brood) に由来し、さらに古フランス語 “frie” にさかのぼります。

  • 「揚げる/炒める」を意味する動詞 “fry” 由来の名詞形 (料理としての揚げ物) もあり、こちらはラテン語 “frigere” (揚げる/料理する) が語源です。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「稚魚」の意味で使う場合は生物学的・専門的文脈でフォーマルにも使われます。

  • 「フライ(料理)」の意味で使う場合は、日常会話や口語でのカジュアルな場面が中心です。

  • アメリカ英語では、「フライをもう一人前ちょうだい」のように “fry” と単数で言うケースはあまり多くなく、”fries” (複数形) と言う方が普通です。

  • 稚魚を意味する “fry” は不可算名詞的にも扱えることがあります(集合的な意味合い)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算/不可算)


    • 「稚魚」の意味で使う場合 – 集合的にも可算的にも扱われることがある。

    • 例: “We observed the fry.” (集合的な意味合い)

    • 例: “We have several different fries in this aquarium.” (品種が異なる場合など)

    • 「揚げ物」の意味で使う場合 – 状況によって複数形が必要になることが多い(“fries”)。


  • よくある構文


    1. “(Number) + fry + of (fish species)”


      • 例: “20 fry of tilapia were released into the tank.”


    2. “(to have) a fish fry”


      • 例: “We’re having a fish fry this weekend.” (イベントとしての “fish fry”)



  • フォーマル/カジュアルの使い分け


    • 生物学的文脈での “fry” はややフォーマル。

    • 口語で “(French) fries” としての「フライドポテト」はカジュアル。



5. 実例と例文

日常会話での例 (カジュアル)


  1. “Do you want some fries with your burger?”


    • 「ハンバーガーにポテトフライはいる?」


  2. “I’m craving some crispy fry right now.”


    • 「今すごくカリッとしたフライが食べたい気分だよ。」


  3. “Let’s order a large fry to share.”


    • 「皆で分けられるように大きいフライを注文しよう。」


ビジネスシーンでの例 (フォーマル/やや専門的)


  1. “The aquaculture facility focuses on raising salmon fry to market size.”


    • 「その養殖施設はサケの稚魚を市場規模にまで育てることに注力しています。」


  2. “We need to measure the fry’s growth rate daily.”


    • 「稚魚の成長率を毎日測定する必要があります。」


  3. “A higher survival rate of fry will significantly increase the farm’s productivity.”


    • 「稚魚の生存率が高いほど、養殖場の生産性は大幅に向上します。」


学術的な文脈での例


  1. “An experimental study was conducted on trout fry to analyze feeding behavior.”


    • 「マスの稚魚を対象に給餌行動を分析する実験的研究が行われた。」


  2. “The mortality rate among fry is a critical determinant of population sustainability.”


    • 「稚魚の死亡率は、個体群の持続性を左右する重大な要因です。」


  3. “Research indicates that fry exhibit distinct swimming patterns in warmer water.”


    • 「研究によれば、稚魚はより暖かい水温下で特有の遊泳パターンを示すことが分かっている。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)


  1. fingerling (フィンガーリング)


    • 小型で手の指くらいの大きさになった魚を指すことが多い。


  2. juvenile fish (幼魚)


    • 稚魚よりは少し成長した「幼魚」段階を指す。


これらの単語は、魚の成長段階において微妙に異なる意味を持ちます。“fry” は孵化直後のまだごく小さい時期を指すのに対し、“fingerling” や “juvenile” はもう少し大きくなった段階を指します。

反意語 (antonyms)


  • 特に “稚魚” の反意語としては明確な単語はありませんが、成魚 (adult fish) が対比単語となります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /fraɪ/

  • アクセント: 単音節のため、語中に強勢位置の変化はありません。

  • アメリカ英語/イギリス英語の発音: どちらも基本は同じ /fraɪ/

  • よくある間違い: “fly” /flaɪ/ と混同しないように注意。「フライ」と「フライ(ハエの方)」で母音が異なるので気をつけましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “fry” (稚魚) と “fry” (フライ・揚げ物) の混同


    • 同綴りでも意味が大きく異なるので、文脈から判断しましょう。


  2. 複数形 “fry” と “fries” の使い分け


    • 米国英語では「フライドポテト」を単数扱いすることは少なく、通常 “fries” と言います。


  3. つづりのミス: “fri” や “fy” にしないように注意。

  4. “fly” (飛ぶ) と音やスペルを混同しやすい。

試験対策 (TOEIC・英検など)


  • TOEICなどではあまり出題されませんが、生物分野や水産分野を扱う英文で「稚魚」という専門用語として登場する可能性があります。

  • 英検の上位級や学術的文章問題では「稚魚」の意味が問われることもあるため注意しておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「フライ(料理)」とまったく同じスペルな一方、意味が全然違う「稚魚」もあると覚えておくと、印象に残りやすいでしょう。

  • 「料理のフライ」はしょっちゅう目や耳にするため馴染みやすいですが、「稚魚」の “fry” は専門用語として意識しておくと覚えやすいです。

  • 覚えるコツとしては、稚魚は親に比べて “small fry” (取るに足りない小人物、という慣用表現も) とイメージし、揚げ物の “fry” は“フライパンで揚げる”動作から連想すると混乱しにくくなります。


以上が名詞 “fry” の詳細な解説です。料理で使う “fry” と生物学的な “fry” は文脈で見分け、単数・複数形にも気を配りましょう。専門分野の英文を読む際には稚魚の意味を知っておくとスムーズに理解できます。

意味のイメージ
fry
意味(1)

幼魚,稚魚

意味(2)

揚げ物

意味(3)

(野外で行う)揚げ物の会食

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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