元となった辞書の項目
first name
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英語: first name
日本語: 下の名前、名(個人名)
品詞: 名詞 (countable noun)
CEFRレベル目安: A1(超初心者レベル)
「first name」(ファースト・ネーム)は、名前全体のうち「個人名」を指す英語表現です。たとえば “Michael Jackson” なら、Michael
が first name にあたります。日本語の「田中太郎」であれば、「太郎」の部分です。主に、ほかの人から呼ばれるときに使われる、よりパーソナルな名前ですね。カジュアルな場面ではファーストネームで呼び合うことが多いですが、ビジネスやフォーマルな場面ではファーストネームではなく、Mr./Ms. + 姓(last name)を使うこともあります。
- 活用形: 名詞のため、特に動詞のような活用形はありません。数えられる名詞なので、単数形 (first name)、複数形 (first names) があります。
- 他の品詞形: “first-named” という形容詞も稀に見かけますが、日常的ではありません。あまり頻度は高くありませんが、文書上で「最初に名前を挙げられた(人物)」という意味で用いられることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成:
- first: 「最初の」「最初に来る」などの意味を持つ形容詞。
- name: 「名前」を表す名詞。
- first: 「最初の」「最初に来る」などの意味を持つ形容詞。
- 派生語や類縁語:
- “given name” (与えられた名前、ほぼ同義)
- “forename” (フォーマルな表現で、個人名を指す)
- “surname” / “family name” / “last name” (姓)
- “given name” (与えられた名前、ほぼ同義)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ10選
- “What’s your first name?”(あなたの下の名前は何ですか?)
- “Please write your first name here.”(ここにあなたの下の名前を書いてください。)
- “Be on a first-name basis.”(ファーストネームで呼び合う関係である。)
- “I only know his first name.”(私は彼の下の名前しか知らない。)
- “Use your first name and last name.”(名と姓を両方使ってください。)
- “Remember someone’s first name.”(誰かの下の名前を覚える。)
- “Misspell a first name.”(下の名前の綴りを間違える。)
- “He goes by his first name only.”(彼は下の名前だけで通っている。)
- “Please introduce yourself with your first name.”(自己紹介をファーストネームでしてください。)
- “Let’s exchange first names.”(お互いに下の名前を交換しましょう。)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
“first” は古英語 “fyrst” に由来し、「順番が一番目の」という意味。 “name” はゲルマン系の語からきています。 - ニュアンス:
- 「ファーストネーム」は「下の名前」や「個人名」のことを表し、話し言葉でも書き言葉でも広く使われます。
- 口語で日常的に使われるほか、ビジネスシーンでも記入書類などに “First Name” と “Last Name” が分かれていることが多いです。
- 親しい関係やカジュアルな場面では “Call me by my first name!”(下の名前で呼んで!)のように使うこともあります。
- 「ファーストネーム」は「下の名前」や「個人名」のことを表し、話し言葉でも書き言葉でも広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞 (a first name / first names)
- 構文例:
- “on a first-name basis” → 「下の名前で呼び合う仲で」
- “someone’s first name” → 「誰々の下の名前」
- “on a first-name basis” → 「下の名前で呼び合う仲で」
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマル: 書類や公的な登録で “First Name (Given Name)” と “Last Name (Family Name)” を分けて書く
- カジュアル: 普段は下の名前で呼び合うことが多いが、状況や相手との関係性に応じて変わる
- フォーマル: 書類や公的な登録で “First Name (Given Name)” と “Last Name (Family Name)” を分けて書く
5. 実例と例文
日常会話
- “What’s your first name again? I’m sorry, I forgot.”
- 「もう一度、下の名前何だったっけ? ごめん、忘れちゃった。」
- 「もう一度、下の名前何だったっけ? ごめん、忘れちゃった。」
- “I usually call my friend by her first name.”
- 「私は友達を普段、下の名前で呼んでいるよ。」
- 「私は友達を普段、下の名前で呼んでいるよ。」
- “Can I have your first name for the reservation?”
- 「予約のために下の名前をお伺いしてもいいですか?」
ビジネス
- “Please fill in your first name and last name in the space provided.”
- 「指定された欄に下の名前と姓を記入してください。」
- 「指定された欄に下の名前と姓を記入してください。」
- “We often address our coworkers by their first names in this company.”
- 「この会社では、同僚同士をしばしばファーストネームで呼び合います。」
- 「この会社では、同僚同士をしばしばファーストネームで呼び合います。」
- “The form requires your legal first name, so please don’t use a nickname.”
- 「この用紙には正式な下の名前が必要ですので、ニックネームではなく本名を使用してください。」
学術的・フォーマル
- “It is customary in certain cultures to list the family name before the first name.”
- 「一部の文化では、姓を先に、そのあとに名を記載するのが慣習です。」
- 「一部の文化では、姓を先に、そのあとに名を記載するのが慣習です。」
- “Authors are often cited by their last names, followed by initials of their first names.”
- 「著者は通常、姓とそのあとに下の名前の頭文字で引用されます。」
- 「著者は通常、姓とそのあとに下の名前の頭文字で引用されます。」
- “In formal documents, your first name might be referred to as your ‘given name.’”
- 「正式な書類では、下の名前は ‘given name’ と呼ばれる場合があります。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- “given name”(与えられた名前 / 個人名)
- 意味はほとんど同じだが、公式書類などで比較的よく使われる。
- 意味はほとんど同じだが、公式書類などで比較的よく使われる。
- “forename”(フォーマル・文語的)
- イギリス英語で用いられることが多いが、意味は similar。
- イギリス英語で用いられることが多いが、意味は similar。
- “given name”(与えられた名前 / 個人名)
- 反意語:
- “last name” / “family name” / “surname”(姓)
- 「氏/姓」を示す単語。英語では “last name” や “family name” が一般的。
- “last name” / “family name” / “surname”(姓)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /ˈfɝːst neɪm/
- “ファースト” の “r” はアメリカ英語特有の巻き舌音。
- イギリス英語: /ˈfɜːst neɪm/
- “r” があまり強く発音されず、長母音 /ɜː/ になる。
- アメリカ英語: /ˈfɝːst neɪm/
アクセント:
- first の最初の音節 “FIRST” にアクセントが来る。
- “name” は軽く発音される。
- first の最初の音節 “FIRST” にアクセントが来る。
よくある発音ミス:
- 最初の “f” と “r” の連続で舌がついていかず、/fɝː/ を /fɑː/ のようにしてしまうケース。
- 「ファストネーム」と発音してしまうなど、t が落ちやすい。
- 最初の “f” と “r” の連続で舌がついていかず、/fɝː/ を /fɑː/ のようにしてしまうケース。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “frist name” と綴ってしまうミス。
- 同音異義語との混同: とくに “first” はあまり同音異義語はないですが、「forest(森)」など別の単語と混同しないように。
- 姓と名の区別: TOEICや英検でのフォーム入力問題で、
First Name
と “Last Name” を反対に書くミスが多い。 - 試験対策: ビジネス英語の場面設定や、記入タイプの問題で「first name / last name」の使い分けを問われることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “first” は「最初」の意味なので、「自分のフルネームを言うとき、一番最初に書くの・言うのが first name だ!」というイメージで覚えると良いでしょう。
- 日本人名は姓→名の順で書くことが多いですが、英語の文脈では名→姓(First Name → Last Name)で書くのが一般的。その違いを意識すると記憶しやすくなります。
- “F” から始まる単語に苦手意識がある方は、軽く下唇を噛んで “F” の音を出してから “ɝːs(t)” とうまく繋げるといいですね。
以上が “first name” の詳細解説です。日常生活でもビジネスの場面でもよく登場する基本的な単語なので、しっかり使い分けられるようになると便利ですよ。
意味のイメージ
意味(1)
ファーストネーム,名(「姓」に対する「名」に当たる;米国ではChristian nameという代わりにfirst nameのほうを好んで用いる)