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dishonest
解説
1. 基本情報と概要
単語: dishonest
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): not honest; intending to deceive or cheat.
意味 (日本語): 正直ではない、嘘をつく・騙す意図がある状態や態度を表す形容詞です。
「他人をごまかそうとするときに使われる単語で、人の誠実さが欠けている様子を指します。」
活用形: 形容詞のため、直接的な活用形(動詞変化など)はありません。
- 副詞形: “dishonestly” (不正直に)
- 名詞形: “dishonesty” (不正直、誠意のなさ)
他の品詞への派生:
- 名詞: “dishonesty”
- 副詞: “dishonestly”
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
- 「dishonest」はやや抽象的な道徳的概念を示す単語で、ある程度英語力のある学習者が使い始める語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語 (prefix): dis- (「反対、不〜」などの意味を表す)
- 語幹 (root): honest (「正直な」)
“dis-” は “not” の意味合いを強調する接頭語として働き、“honest” に「正直」「誠実」という意味があるので、組み合わせると「正直ではない」という含意を持つ形容詞になります。
関連する派生語・類縁語:
- honest (形容詞)「正直な」
- honesty (名詞)「正直さ」
- dishonesty (名詞)「不正直、不誠実」
- dishonestly (副詞)「不正直に」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- be dishonest about (~について不正直である)
- a dishonest act (不正直な行為)
- dishonest behavior (不正直な振る舞い)
- seem dishonest (不正直に見える)
- dishonest intention (不正直な意図)
- dishonest practices (不正直な行為慣行)
- accuse someone of being dishonest (誰かを不正直だと非難する)
- dishonest scheme (不正直な企て)
- prove someone dishonest (誰かが不正直であると証明する)
- dishonest dealings (不正直な取引)
3. 語源とニュアンス
語源:
- dishonest はラテン語の “honestus”(尊敬されるべき、誠実な)と、否定や反対を表す “dis-” が組み合わさった英語表現です。
- 中世英語にも “dishonest” という形があり、伝統的に「名誉を傷つける、不名誉な」という意味合いで使われてきました。
ニュアンス:
- 「正直さに欠ける」「騙そうとする気持ちがある」として、道徳的非難を含む単語です。
- 感情的にはやや強めで、相手や話題に対して厳しい評価を下す際に用いられます。
使用時の注意点:
- 人の信用性や道徳性を強く否定するときに使うため、直接使うときは注意が必要です。
- カジュアルな会話でも使われますが、相手を責めるニュアンスが強くなる可能性があります。文章でも広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞や代名詞を修飾する際に使われます。
- 「主語 + be動詞 + dishonest」という構文で「(主語)は不正直である」と述べることができます。
- 比較級・最上級: “more dishonest”, “most dishonest”(「より不正直な」「最も不正直な」)
- 可算・不可算の区別はなく、人や行為などの性質を表します。
一般的な構文やイディオム:
- “It would be dishonest to say…”
- 「…と言うのは不正直でしょう」
- 「…と言うのは不正直でしょう」
- “He is being dishonest about his past.”
- 「彼は自分の過去について不正直にふるまっている」
- 「彼は自分の過去について不正直にふるまっている」
- “Call out someone’s dishonest behavior.”
- 「誰かの不正直な行いを指摘する」
フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな文脈でもカジュアルな会話でも使用可能ですが、相手への非難の度合いが非常に強い単語なので注意が必要です。
5. 実例と例文
ここでは場面ごとに3つずつ例文を示します。
日常会話
- “I think it’s dishonest to hide your true feelings from your friends.”
「友達に本当の気持ちを隠すのは不正直だと思うよ。」 - “He’s a bit dishonest when it comes to splitting bills.”
「彼は割り勘のときにちょっと不正直なんだ。」 - “It was dishonest of her to lie about where she was last night.”
「彼女が昨晩どこにいたかについて嘘をついたのは不正直だったよ。」
ビジネス
- “A dishonest report could damage the company’s reputation.”
「不正直な報告は会社の評判を傷つけかねません。」 - “Our policy strictly forbids any dishonest practices in sales.”
「当社の方針では、営業におけるいかなる不正直な行為も厳しく禁じています。」 - “Being dishonest with clients will eventually ruin the business relationship.”
「顧客に対して不正直であることは、最終的にビジネス関係を壊すことになるでしょう。」
学術的・フォーマル
- “Dishonest behavior undermines the foundations of ethical research.”
「不正直な行動は倫理的な研究の基盤を揺るがします。」 - “A dishonest approach in data collection leads to invalid conclusions.”
「データ収集における不正直なやり方は、無効な結論に繋がります。」 - “The study highlights the consequences of dishonest communication in corporate governance.”
「その研究は企業統治における不正直なコミュニケーションの影響を強調しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- “deceitful” (騙すような)
- “dishonest” よりも、意図的に人を欺くニュアンスが強い。
- “dishonest” よりも、意図的に人を欺くニュアンスが強い。
- “fraudulent” (詐欺的な)
- 法的な面での「詐欺行為」や「不正」な意味を含む。
- 法的な面での「詐欺行為」や「不正」な意味を含む。
- “underhanded” (卑劣な、不正な)
- やり方が陰険でずるい、裏工作的なニュアンスを持つ。
反意語 (Antonyms):
- “honest” (正直な)
- 最も直接的な反意語。
- 最も直接的な反意語。
- “sincere” (誠実な)
- 素直さ、偽りのない感情を表す。
- 素直さ、偽りのない感情を表す。
- “truthful” (真実を述べる)
- 言っていることが事実であることを強調。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /dɪsˈɒnɪst/ (イギリス英語), /dɪsˈɑːnɪst/ (アメリカ英語)
- アクセントは “o” の母音部分にあります (dis-hon-est)。
- イギリス英語では /ɒ/ (口をあまり開かず短めの「オ」) に近く、アメリカ英語では /ɑː/ (口を大きく開けた長めの「ア」) に近い発音になります。
- “h” 音が弱まって “disonest” のように聞こえてしまうケースがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dishonest” の “h” を抜かして “disonest” と書く間違いなどに注意。
- 同音異義語との混同: 似た音の単語はあまり多くありませんが、 “disheartened” (落胆した) などとは要注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検では語彙問題の選択肢として “dishonest” が並ぶことがあります。反意語を答えさせる問題などで出やすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「正直 (honest) に ‘dis-’ (反対) がつく → dishonest = 正直じゃない」と覚えましょう。
- “dishonest” の冒頭 “dis-” は否定や逆の意味というイメージを常に持つと、ほかの “dis-” 系単語(disagree, dislike, disappearなど)とも関連付けやすくなります。
- 人間関係において「うそをつく or 誠実でない」というイメージで捉えると、使い方を想起しやすいです。
以上が形容詞 “dishonest” の詳細な解説です。文章でも会話でも比較的よく使われる単語なので、「正直さ」や「誠実さ」の対極として覚えておくとよいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
(人が)不正直な,不誠実な
意味(2)
(人の行為・手段などが)不正な,ごまかしの