最終更新日:2025/10/26

退屈している (させられている) / うんざりした(させられている)

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元となった辞書の項目

bored

形容詞

退屈している (させられている) / うんざりした(させられている)

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解説

形容詞 “bored” の詳細解説

1. 基本情報と概要

英語の意味: feeling weary because one is unoccupied or lacks interest in one's current activity

日本語の意味: 退屈した、飽き飽きした

「bored」は、「今していることや置かれている状況に興味が持てず退屈してしまった状態」を表す形容詞です。そのため、暇すぎてやることがないときや、興味の持てない授業・会議などに参加していて退屈しているときに使われます。


  • 品詞: 形容詞 (adjective)

  • 活用形: 形容詞なので直接的な動詞の活用とは異なりますが、以下のような関連形があります:


    • bore (動詞) - 退屈させる

    • bored (形容詞: 過去分詞から派生) - 退屈した

    • boring (形容詞: 現在分詞から派生) - 退屈させるような、つまらない

    • boredom (名詞) - 退屈さ、倦怠


他の品詞としては、「bore (動詞)」が存在します。誰かを退屈させる様子を表すときには “to bore someone” という形で用いられます。


  • CEFRレベル目安: A2(初級)~B1(中級)


    • A2: まだ簡単な日常会話の範囲を学習中の段階でも、感情表現として頻繁に出てくるため

    • B1: 一般的な日常会話で使いこなしやすい基本語彙として



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語・接尾語:


    • 接頭語は特になし

    • 接尾語 “-ed” はもともと動詞の過去形・過去分詞を作る語尾ですが、「bore」の過去分詞形が形容詞化したものが “bored” です。


  • 派生語や類縁語:


    • bored (形容詞)

    • boring (形容詞)

    • bore (動詞)

    • boredom (名詞)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(全10例)


    1. get bored …(退屈になる)

    2. bored to death …(死ぬほど退屈している)

    3. bored out of one’s mind …(頭がおかしくなるほど退屈している)

    4. be bored with (something) …((何か)に飽き飽きしている)

    5. sound bored …(退屈そうに聞こえる)

    6. look bored …(退屈そうに見える)

    7. bored stiff …(硬直するほど退屈な)

    8. bored expression …(退屈そうな表情)

    9. never get bored …(決して退屈しない)

    10. bored easily …(すぐに退屈してしまう)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「bored」は動詞 “bore” の過去分詞から派生した形容詞です。もともとは中世英語の “boren(穴をあける・突き通す)” と関連があり、「興味を失わせるほど同じことを繰り返す」イメージから転じて「退屈させる」という意味が生まれました。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「bored」は自分や他人が「退屈している状態」に焦点があります。「boring」は「(人・物・出来事が)退屈させる」という側面に焦点があるので、「I’m bored.(私は退屈している)」と「It’s boring.(それは退屈だ)」では意味合いが異なります。

    • 口語でも文章でも比較的カジュアルに使われます。フォーマルな文書でも感情の一部を述べるときに問題なく使われる単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 「bored」は形容詞なので、be動詞や他の補助動詞(become, feel など)の補語として使われることが多いです。

    • 自分の感情を表す際には “I’m bored.”、他人の感情を指すときには “He/She looks (seems) bored.” などの形で使います。


  • よく使われる構文やイディオム:


    • be/get bored with …(~に飽きる / ~に退屈する)

    • bored to death / bored to tears …(死ぬほど退屈している)

    • bored stiff …(かなり退屈している)


  • フォーマル/カジュアル:


    • 一般的にはどちらでも使えますが、「I’m bored.」は率直でカジュアルな印象がやや強めです。フォーマルな場面では “I find this rather uninteresting” など、他の言い回しを使う場合もあります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’m bored. Let’s do something fun!”

    (退屈だよ。なんか面白いことをしようよ!)


  2. “She looks bored. Maybe she wants to go home.”

    (彼女、退屈そうに見えるね。たぶん帰りたいんじゃないかな。)


  3. “Are you bored with this movie? We can watch something else.”

    (この映画退屈してる? 別のを観ようか。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “If you’re bored in your current role, let’s discuss new opportunities.”

    (もし今の役職が退屈なら、新しいチャンスについて話し合いましょう。)


  2. “He seemed bored during the entire meeting.”

    (会議の間ずっと、彼は退屈そうだったね。)


  3. “We need to find ways to motivate team members who are bored.”

    (退屈しているチームメンバーをやる気にさせる方法を見つけないといけません。)


(3) 学術的/アカデミックな文脈での例文


  1. “Students often become bored in passive learning environments.”

    (受動的な学習環境では、学生はよく退屈してしまう。)


  2. “He wrote a paper on how repetitive tasks can make researchers bored.”

    (研究者がどのように繰り返し作業で退屈になるかについて、彼は論文を書いた。)


  3. “Professors try to use interactive teaching methods so that no one gets bored.”

    (教授たちは、誰も退屈しないように対話型の教授法を使おうとしている。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. “tedious” (退屈な)


      • 「bored」は感情側(受け取り手)、「tedious」はその対象が「単調で面白くない」という性質を強調するときに使われる。


    2. “weary” (疲れ切った)


      • 肉体的・精神的に疲れているニュアンス。退屈からくる疲れも含む。


    3. “fed up” (うんざりした)


      • うんざりしている状況・人間関係などに嫌気がさしているとき。より感情が強め。


    4. “uninterested” (興味をもたない)


      • 単純に興味をもたないという意味で、退屈という感情にフォーカスする“bored”と似ているが、少し距離を置いている感。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. “interested” (興味がある)

    2. “engaged” (没頭している/熱中している)

    3. “enthralled” (心を奪われている)


類義語との違いとしては、“bored” は自分の心理状態として「つまらない」「退屈だ」と感じている状態を示す点がポイントです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /bɔːrd/ (米), /bɔːd/ (英)

  • アメリカ英語 (GA): [ボード] と発音する感覚が近い。Rの発音がしっかり入る。

  • イギリス英語 (RP): [ボード] だが、R が弱めまたはほとんど聞こえないことが多い。

  • アクセントの位置: 単音節語なのでアクセントは特に分かれず、全体を強めに発音します。

  • よくある間違い: 「board(板)」と混同しないこと。スペルの母音順序が異なります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “bored” と “boring” の混同


    • I’m bored.(私は退屈している)

    • It’s boring.(それは退屈な内容だ)

      感じている状態と、与える印象の違いに注意。


  2. “bored” と “board” のスペルの間違い


    • bored(退屈した)

    • board(板、委員会など)

      o と a の違いを間違えないようにしましょう。


  3. 前置詞の使い方


    • be bored with …(~に飽きた/退屈している)

    • be bored by …(~によって退屈させられている)

      一般的に “bored with” がよく使われます。


  4. 試験対策


    • TOIECや英検などでも、感情表現や状況描写で “bored” と “boring” の使い分けが問われることが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “bored” は「退屈した」状態を表し、文字を見ると “bore + d” となっています。「穴をあけられて空っぽ(=退屈)」というイメージを持つと覚えやすいかもしれません。

  • 「私は退屈している」というときは “I’m bored”。「それ、つまらないね」は “It’s boring”。短くても意味が全然違うカップル表現なのでセットで覚えるのがおすすめです。

  • スペルチェック: “bored” は “board” (板) とつづりを間違いやすいですが、「退屈で“o”が多く感じる」として “b-o-r-e-d” と覚えてみましょう。

以上が “bored” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで出番が多いので、しっかり区別して使えるようにしてみてください。

意味のイメージ
bored
意味(1)

退屈している (させられている) / うんざりした(させられている)

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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