最終更新日:2025/11/20
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元となった辞書の項目

besides

副詞

さらに, その上, ほかに

このボタンはなに?

その上雨が降り出している。

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解説

以下では、副詞 “besides” をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語の意味

• (副詞) besides: “also”, “in addition”, “furthermore” などを表す。

「さらに」「その上に」「加えて」という意味で使われます。

日本語の意味とニュアンス

• 「さらに」「その上」「ほかにも」というニュアンス。

「besides」は、何かを付け足すような文脈でよく使われる単語です。会話や文章で「それに加えて」「もっと言うと」というように補足情報を続けるときに使われます。

品詞と活用形

• 副詞 (besides)


  • 活用形はほぼ固定で、過去形・現在形などの変化はありません。

    • 前置詞 (besides) として使われることも多い (意味: 「〜に加えて」「〜を除いて」など)。

CEFRレベルの目安

• B1 (中級) 〜 B2 (中上級)


  • A1・A2(超初心者〜初級)の学習者には、まずは「and」「also」などが中心になりますが、少しレベルが上がると「besides」「moreover」など、情報を付け足す表現を学ぶ段階で登場することが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

“besides” は、古くは “by”+“side” から派生した表現(語源に関しては後述)で、現代英語では “beside” + “s” の形をとっています。副詞としては「さらに」「その上」という意味で使われます。

他の品詞・関連語


  • 前置詞 “besides”

    例: “I have no money besides this.”(これ以外にお金がない)

    (“〜に加えて” や “〜を除いて” の意味で使われる)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. besides that → それに加えて

  2. besides the point → 本題とは関係ない

  3. besides being … → …であることに加えて

  4. besides the fact (that) … → …という事実に加えて

  5. besides you → あなた以外に

  6. besides what I said → 私が言ったことに加えて

  7. besides the question → 問題とは無関係で

  8. besides having … → …を持っていることに加えて

  9. there is nothing else besides … → …以外に何もない

  10. besides anyone else → 他のどんな人のほかに(も)


3. 語源とニュアンス

語源

“besides” は、中英語 (Middle English) で “beside” (そばに) という語から派生したものとされています。“by” (そばに) + “side” (側) の組み合わせで、「あるものに付随して」や「横に付け足す」というニュアンスが元々ありました。

ニュアンス・注意点


  • 補足的な情報を追加する ときに使われ、「ただし、もう一つ伝えたいことがある」と読者・聞き手に前置きする表現です。

  • カジュアルかフォーマルか


    • 口語・文章ともによく使われますが、あまりにくだけた印象はなく、ビジネス文書などでも使いやすい単語です。


  • 用法上の注意


    • 「besides」は前置詞としても機能する一方、副詞として「その上に」という意味を付け加えることができます。混同しやすいので注意しましょう。



4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞としては文頭、または文中で使われ、「A, besides, B.」や「Besides, C.」などの形をとります。

    例: “I was tired. Besides, it started to rain.”(疲れていた。それに加えて雨まで降り始めた。)

  • 前置詞として従来の名詞(句)を続ける場合もありますが、今回は副詞用法がメインです。

  • 口語・カジュアル・フォーマルいずれでも使えます。ビジネスメールなどでも“besides”を使って「加えて」を表現できます。


5. 実例と例文

副詞 “besides” の用法を中心に、場面ごとに例文を示します。

日常会話 (3例)


  1. “I don’t feel like going out. Besides, it looks like it’s going to rain.”

    (外に出る気分じゃない。それに加えて、雨が降りそうだし。)

  2. “I already ate lunch. Besides, I’m on a diet.”

    (お昼はもう食べたよ。それに加えて、ダイエット中なんだ。)

  3. “He doesn’t like spicy food. Besides, he’s allergic to peppers.”

    (彼は辛いものが苦手なんだ。それに、唐辛子アレルギーなんだよ。)

ビジネス (3例)


  1. “Our current plan seems expensive. Besides, it doesn’t cover international markets.”

    (今の計画はコストが高そうです。それに加えて、海外市場をカバーできていません。)

  2. “We need more time to research. Besides, the data we have is incomplete.”

    (さらに調査する時間が必要です。加えて、今あるデータは不完全です。)

  3. “This new strategy should increase sales. Besides, it aligns with our company values.”

    (この新戦略は売上増が見込めます。それに加えて、当社の価値観と合致しています。)

学術的な文脈 (3例)


  1. “This theory is hard to verify. Besides, there is limited empirical data.”

    (この理論は実証が難しい。さらに、実証データも限られている。)

  2. “He proposed a new methodology. Besides, he offered statistical evidence to support it.”

    (彼は新たな方法論を提案した。その上、それを裏づける統計的証拠も提示した。)

  3. “The current paradigm may be outdated. Besides, recent studies suggest alternative approaches.”

    (現在のパラダイムは古いかもしれない。加えて、新しい研究では別のアプローチが提案されている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (近い意味をもつ表現)


  1. “furthermore” → 「さらに」「その上に」


    • よりフォーマルな印象を与える。


  2. “moreover” → 「さらに(強調して)」


    • より論文・ビジネス文書向き。


  3. “in addition” → 「加えて」


    • 接続詞的/フレーズとして扱われることが多い。


  4. “also” → 「また」「さらに」


    • より日常的に使いやすい和らいだ表現。


反意語

“nevertheless”/“however” などは対立のニュアンスを表すので、厳密には反意語ではありませんが、「それでもなお」「しかし」という逆接で、話を付け足さずに反対方向へ進める言い方として対照的です。


7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号(IPA): /bɪˈsaɪdz/


  • 強勢(アクセント)は “-sides” の部分にきます (bɪ-SIDES)。

    • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では /bɪˈsaɪdz/、アメリカ英語でも同様です。

    • 実際の発音では「ビサイズ」に近い音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “beside” (横に) と混同して誤って “beside” で終わらせてしまう。

    • 正しくは最後に “s” をつけて “besides”。


  2. 前置詞の “besides” と副詞の “besides” の混同


    • 前置詞としては “besides someone/something” のように名詞を伴う。

    • 副詞としては独立して「さらに」を表す。


  3. 口語では“also”や“too”の方が使いやすい場面も多いので、試験などで “besides” を使いこなせるかがポイントになる。

  4. TOEICや英検などでは、追加情報を示す副詞表現として Part 5(文法問題)や読解問題で目につくことがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「side(そば)」に「be(いる)」というイメージから、「さらに脇に付け足す」という連想で覚えると良いでしょう。

• スペルは “beside” に “s” を足しているため、「人の横にいる(beside)だけじゃなく、その人に何かが ‘加わる’ → besides」 というストーリーを思い描くと記憶に残りやすいです。

• 学習テクニックとして、類似表現 “also”“moreover”“in addition” などといっしょにフレーズとして覚えておくと便利です。


以上が、英単語 “besides” の詳しい解説です。副詞として使う場合は「さらに」「その上に」という情報追加のニュアンスになりますが、前置詞用法の “besides” もセットで押さえておくと、より的確に英語を使いこなせるようになるでしょう。

意味のイメージ
besides
意味(1)

さらに,その上

意味(2)

そのほかには,ほかには

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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