besides
以下では、副詞 “besides” をできるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語の意味
• (副詞) besides: “also”, “in addition”, “furthermore” などを表す。
「さらに」「その上に」「加えて」という意味で使われます。
日本語の意味とニュアンス
• 「さらに」「その上」「ほかにも」というニュアンス。
「besides」は、何かを付け足すような文脈でよく使われる単語です。会話や文章で「それに加えて」「もっと言うと」というように補足情報を続けるときに使われます。
品詞と活用形
• 副詞 (besides)
- 活用形はほぼ固定で、過去形・現在形などの変化はありません。
• 前置詞 (besides) として使われることも多い (意味: 「〜に加えて」「〜を除いて」など)。
CEFRレベルの目安
• B1 (中級) 〜 B2 (中上級)
- A1・A2(超初心者〜初級)の学習者には、まずは「and」「also」などが中心になりますが、少しレベルが上がると「besides」「moreover」など、情報を付け足す表現を学ぶ段階で登場することが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
“besides” は、古くは “by”+“side” から派生した表現(語源に関しては後述)で、現代英語では “beside” + “s” の形をとっています。副詞としては「さらに」「その上」という意味で使われます。
他の品詞・関連語
- 前置詞 “besides”
例: “I have no money besides this.”(これ以外にお金がない)
(“〜に加えて” や “〜を除いて” の意味で使われる)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- besides that → それに加えて
- besides the point → 本題とは関係ない
- besides being … → …であることに加えて
- besides the fact (that) … → …という事実に加えて
- besides you → あなた以外に
- besides what I said → 私が言ったことに加えて
- besides the question → 問題とは無関係で
- besides having … → …を持っていることに加えて
- there is nothing else besides … → …以外に何もない
- besides anyone else → 他のどんな人のほかに(も)
3. 語源とニュアンス
語源
“besides” は、中英語 (Middle English) で “beside” (そばに) という語から派生したものとされています。“by” (そばに) + “side” (側) の組み合わせで、「あるものに付随して」や「横に付け足す」というニュアンスが元々ありました。
ニュアンス・注意点
- 補足的な情報を追加する ときに使われ、「ただし、もう一つ伝えたいことがある」と読者・聞き手に前置きする表現です。
- カジュアルかフォーマルか
- 口語・文章ともによく使われますが、あまりにくだけた印象はなく、ビジネス文書などでも使いやすい単語です。
- 口語・文章ともによく使われますが、あまりにくだけた印象はなく、ビジネス文書などでも使いやすい単語です。
- 用法上の注意
- 「besides」は前置詞としても機能する一方、副詞として「その上に」という意味を付け加えることができます。混同しやすいので注意しましょう。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞としては文頭、または文中で使われ、「A, besides, B.」や「Besides, C.」などの形をとります。
例: “I was tired. Besides, it started to rain.”(疲れていた。それに加えて雨まで降り始めた。) - 前置詞として従来の名詞(句)を続ける場合もありますが、今回は副詞用法がメインです。
- 口語・カジュアル・フォーマルいずれでも使えます。ビジネスメールなどでも“besides”を使って「加えて」を表現できます。
5. 実例と例文
副詞 “besides” の用法を中心に、場面ごとに例文を示します。
日常会話 (3例)
- “I don’t feel like going out. Besides, it looks like it’s going to rain.”
(外に出る気分じゃない。それに加えて、雨が降りそうだし。) - “I already ate lunch. Besides, I’m on a diet.”
(お昼はもう食べたよ。それに加えて、ダイエット中なんだ。) - “He doesn’t like spicy food. Besides, he’s allergic to peppers.”
(彼は辛いものが苦手なんだ。それに、唐辛子アレルギーなんだよ。)
ビジネス (3例)
- “Our current plan seems expensive. Besides, it doesn’t cover international markets.”
(今の計画はコストが高そうです。それに加えて、海外市場をカバーできていません。) - “We need more time to research. Besides, the data we have is incomplete.”
(さらに調査する時間が必要です。加えて、今あるデータは不完全です。) - “This new strategy should increase sales. Besides, it aligns with our company values.”
(この新戦略は売上増が見込めます。それに加えて、当社の価値観と合致しています。)
学術的な文脈 (3例)
- “This theory is hard to verify. Besides, there is limited empirical data.”
(この理論は実証が難しい。さらに、実証データも限られている。) - “He proposed a new methodology. Besides, he offered statistical evidence to support it.”
(彼は新たな方法論を提案した。その上、それを裏づける統計的証拠も提示した。) - “The current paradigm may be outdated. Besides, recent studies suggest alternative approaches.”
(現在のパラダイムは古いかもしれない。加えて、新しい研究では別のアプローチが提案されている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (近い意味をもつ表現)
- “furthermore” → 「さらに」「その上に」
- よりフォーマルな印象を与える。
- よりフォーマルな印象を与える。
- “moreover” → 「さらに(強調して)」
- より論文・ビジネス文書向き。
- より論文・ビジネス文書向き。
- “in addition” → 「加えて」
- 接続詞的/フレーズとして扱われることが多い。
- 接続詞的/フレーズとして扱われることが多い。
- “also” → 「また」「さらに」
- より日常的に使いやすい和らいだ表現。
- より日常的に使いやすい和らいだ表現。
反意語
“nevertheless”/“however” などは対立のニュアンスを表すので、厳密には反意語ではありませんが、「それでもなお」「しかし」という逆接で、話を付け足さずに反対方向へ進める言い方として対照的です。
7. 発音とアクセントの特徴
• 発音記号(IPA): /bɪˈsaɪdz/
- 強勢(アクセント)は “-sides” の部分にきます (bɪ-SIDES)。
• アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では /bɪˈsaɪdz/、アメリカ英語でも同様です。
• 実際の発音では「ビサイズ」に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “beside” (横に) と混同して誤って “beside” で終わらせてしまう。
- 正しくは最後に “s” をつけて “besides”。
- “beside” (横に) と混同して誤って “beside” で終わらせてしまう。
- 前置詞の “besides” と副詞の “besides” の混同
- 前置詞としては “besides someone/something” のように名詞を伴う。
- 副詞としては独立して「さらに」を表す。
- 前置詞としては “besides someone/something” のように名詞を伴う。
- 口語では“also”や“too”の方が使いやすい場面も多いので、試験などで “besides” を使いこなせるかがポイントになる。
- TOEICや英検などでは、追加情報を示す副詞表現として Part 5(文法問題)や読解問題で目につくことがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
• 「side(そば)」に「be(いる)」というイメージから、「さらに脇に付け足す」という連想で覚えると良いでしょう。
• スペルは “beside” に “s” を足しているため、「人の横にいる(beside)だけじゃなく、その人に何かが ‘加わる’ → besides」 というストーリーを思い描くと記憶に残りやすいです。
• 学習テクニックとして、類似表現 “also”“moreover”“in addition” などといっしょにフレーズとして覚えておくと便利です。
以上が、英単語 “besides” の詳しい解説です。副詞として使う場合は「さらに」「その上に」という情報追加のニュアンスになりますが、前置詞用法の “besides” もセットで押さえておくと、より的確に英語を使いこなせるようになるでしょう。
さらに,その上
そのほかには,ほかには