award
以下では、名詞「award」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: award
品詞: 名詞 (可算名詞)
英語での意味:
- “An award is a prize or other mark of recognition given in honor of an achievement.”
日本語での意味:
- 「ある業績に対して与えられる賞・報酬や栄誉」
- 何か特別な成果や功績を認めて贈られる、記念の盾やトロフィーなどを指すことが多いです。
- 日常的には「賞を受ける」「表彰される」「栄誉ある賞」というニュアンスで使われます。
活用形:
名詞なので活用はありません。
ただし、動詞として「to award(〜に賞を与える、授与する)」の形が存在し、以下のように活用します:
- 原形: award
- 3人称単数現在: awards
- 過去形/過去分詞: awarded
- 現在分詞: awarding
CEFRレベル(目安):
- B1(中級): ある程度日常的にも見聞きする語で、特に試験の発表やイベントの表彰など、あらゆる場面で登場する可能性が高い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「award」は明確な接頭語・接尾語に分解しづらい単語です。
- 元々は中英語や古フランス語に由来し、「判断を下す・決定を下す」という意味合いを持つ語から発展しました。
派生語・関連語
- 名詞: awardee(受賞者、表彰を受けた人)
- 動詞: to award(賞を授与する、与える)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)
- receive an award(賞を受け取る)
- present an award(賞を授与する)
- win an award(賞を獲得する)
- a prestigious award(名誉ある賞)
- an annual award(毎年の賞)
- an award ceremony(授賞式)
- national award(国家的な賞)
- award recipient(賞の受賞者)
- in recognition of ~(〜を認めての賞として)
- lifetime achievement award(生涯功労賞)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「award」は古フランス語の “eswarder”(裁定を下す)から来ており、中世英語を経て「賞を与える」「裁定を下す」といった意味で定着しました。
ニュアンスと使用上の注意
- 「受賞」や「授与」といった公式な場面で使われるため、一般的にはややフォーマルな響きがあります。
- 大衆的な「商品」(prize) よりも、公的・公式な場面での栄誉を伴う印象が強い言葉です。
- スピーチや文書、ビジネスシーンでも広く用いられますが、基本的にはフォーマルよりの表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞「award」は可算名詞として扱われるので、通常 “an award” / “awards” という形をとります。
- 動詞として使う場合は、「to award + 人 + 物/賞」という形で「(人)に(賞)を授与する」という構文を取ります。
例: “They awarded her a scholarship.”
イディオムや一般的な構文
- take home an award: 「(コンテストや大会などで)賞を獲得して帰る」
- the award goes to ~: 「賞は〜に与えられる」
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれで3つずつ例文を示します。日本語訳とともに紹介します。
日常会話
“I can’t believe I just won an award for my painting!”
- 「自分の絵が賞を取るなんて信じられないよ!」
“Did you see Sarah’s award from the baking competition?”
- 「サラがベーキングコンテストで取った賞、見た?」
“My daughter received an award for perfect attendance at school.”
- 「うちの娘が学校の皆勤賞をもらったんだ。」
ビジネス
“Our company received an award for excellent customer service.”
- 「当社は顧客サービスの素晴らしさを認められて、賞をいただきました。」
“The award ceremony will be held at the end of the quarter.”
- 「四半期の終わりに表彰式が行われます。」
“I’m honored to accept this award on behalf of the entire team.”
- 「チーム全員を代表してこの賞を受け取れることを光栄に思います。」
学術的な文脈
“Their research was recognized with an international award in neuroscience.”
- 「彼らの研究は神経科学の分野で国際的な賞を受賞した。」
“The best paper award went to a study on renewable energy.”
- 「最優秀論文賞は再生可能エネルギーに関する研究に贈られた。」
“He received a prestigious award for his groundbreaking discovery.”
- 「画期的な発見により、彼は名誉ある賞を受け取った。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
prize(プライズ): 「賞品・景品」
- 「award」は公式かつ名誉のイメージが強いけれど、「prize」はコンテストやゲームなど幅広く気軽に使われる。
- 「award」は公式かつ名誉のイメージが強いけれど、「prize」はコンテストやゲームなど幅広く気軽に使われる。
honor(オナー): 「名誉、栄誉」
- 「honor」は名誉称号や名誉ある状態を指し、具体的な賞の名前そのものよりも、与えられる名誉への注目が大きい。
- 「honor」は名誉称号や名誉ある状態を指し、具体的な賞の名前そのものよりも、与えられる名誉への注目が大きい。
distinction(ディスティンクション): 「卓越した業績への表彰」
- 学術分野などで「大きな名誉」という文脈で使われることが多い。
反意語
- demerit(ディメリット、罰点)や penalty(ペナルティ、罰則)は「賞」とは対極の概念ですが、直接的な反意語というよりは「罰」や「マイナス評価」の意味で対比的に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /əˈwɔːrd/
- イギリス英語: /əˈwɔːd/
アクセント
- 「a*ward*」の「-ward」部分に強勢があります。
- /ə-WORD/ という感じで発音し、頭の “a” は弱音(シュワー)になることが多いです。
よくある間違い
- 「アウォード」や「エワード」といったあいまいな発音にならないように注意。
- “a” の部分にはあまり強くアクセントを置かず、/ə/ (シュワー) の意識をするのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “award” の 「w」と「r」の位置を入れ替えて “arwad” などと書かないように注意。
- “award” の 「w」と「r」の位置を入れ替えて “arwad” などと書かないように注意。
- 同音異義語との混同
- 同じ発音を持つ単語は特にありませんが
reward
(褒美) などと混同しやすいです。
- 同じ発音を持つ単語は特にありませんが
- 文脈のずれ
- “prize” や “gift” と誤用してしまい、カジュアルな場面で「award」を使いすぎないように注意しましょう。
- “prize” や “gift” と誤用してしまい、カジュアルな場面で「award」を使いすぎないように注意しましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検ではビジネスシーンやニュース記事などで表彰や受賞に関する話題としてよく出る語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「award」はフォーマルな賞や名誉をイメージする英単語です。
- 「a-」+「ward」(方向を示す語幹) というイメージは本来の語源とは少しずれていますが、「(ある方向へ)賞を与える」とイメージづけると覚えやすいかもしれません。
- 音で覚えるなら「エウォード」よりは「アウォード」に近い感覚で一気に発音するとスムーズです。
- 受賞スピーチのシーンや授賞式のイメージを思い浮かべながら学習すると記憶に残りやすいです。
以上が名詞「award」の詳細な解説です。フォーマル寄りの「賞」や「表彰」の文脈でとてもよく使われるので、ニュース記事やビジネスメールなどを読む際にも大変役立つ単語です。
賞,賞品(prize)
(判事・調停者の)審判,裁定