元となった辞書の項目
mirror
解説
以下では、名詞“mirror”について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: mirror
品詞: 名詞(主に可算名詞)
意味(英語): a reflective surface, typically of glass coated with a metal amalgam, that reflects light, allowing the formation of an image of whatever is in front of it.
意味(日本語): 物体の姿を映し出す反射面、普通はガラス製で裏面に金属をコーティングしてあり、前にあるものを映し出すために使われる「鏡」のことです。
「鏡」は、身だしなみを整えたり、場所の装飾に使ったり、状況を客観的に見る(比喩的な意味で)際に使われることが多い単語です。日常生活では非常によく登場する、比較的基本的な単語です。
活用形・他の品詞での例:
- 名詞: mirror / mirrors (複数形)
- 動詞: to mirror (~を反映する、~を映す、~とよく似ている)
- 例: “Her dress mirrors her personality.”(彼女のドレスは彼女の性格をよく映し出している)
- 例: “Her dress mirrors her personality.”(彼女のドレスは彼女の性格をよく映し出している)
- 動詞の活用: mirror - mirrored - mirrored, mirroring (進行形)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
・A2(初級)とは、日常の基本的な語彙を身につけている段階です。“mirror”は一般的に早めに学ぶ単語ですが、それほど発展的な文脈は少ないため、A2レベル相当として扱えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “mirror”
- 接頭語・接尾語が特につかない、一語としての形が基本になります。
派生語や関連語
- mirroring (n.): 「反映・映し出すこと」や「コピーすること」
- to mirror (v.): 「~を映す」「~を反映する」「~をそっくり真似する」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “look in the mirror”
- 鏡を見る
- 鏡を見る
- “a hand mirror”
- 手鏡
- 手鏡
- “mirror image”
- 鏡像(そっくりなもの、よく似ているものを表す)
- 鏡像(そっくりなもの、よく似ているものを表す)
- “rear-view mirror”
- (車などの)バックミラー
- (車などの)バックミラー
- “side mirror”
- (車などの)サイドミラー
- (車などの)サイドミラー
- “hall of mirrors”
- (遊園地などの)ミラーハウス、錯覚の鏡の部屋
- (遊園地などの)ミラーハウス、錯覚の鏡の部屋
- “full-length mirror”
- 全身鏡、姿見
- 全身鏡、姿見
- “cracked mirror”
- ひび割れた鏡
- ひび割れた鏡
- “mirror reflection”
- 鏡に映る姿/像
- 鏡に映る姿/像
- “mirror on the wall”
- 壁掛けの鏡(おとぎ話のイメージにもよく出てくる表現)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語 “mirour” にさかのぼり、古フランス語では “mirour” となり、ラテン語の “mirari” (驚く、感嘆する、眺める)に由来するとされています。「奇跡に感嘆する(miracle)」の“mir-”とも関連があります。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 文字通りの「鏡」として使う場合がほとんどですが、「似ている」「反映している」という比喩的な用法(The data mirrors the reality. = そのデータは現実を映し出している)でも使われます。
- カジュアルにもフォーマルにも幅広い場面で使われますが、比喩表現として使う場合は主に文章やフォーマルな文脈でもよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a mirror” / “the mirror” / “two mirrors” など、基本的には可算扱いです。
- 他動詞としての
to mirror
: 「~を反映する」「~を映す」などの意味で使われます。 - 構文例: “Something mirrors something else.” / “X is a mirror of Y.”(XはYを映し出す鏡だ)
イディオム例
- “to hold a mirror up to something/someone” : (~を直視させる、現実を見せる)
- 例: “This novel holds a mirror up to society’s issues.”(この小説は社会問題を直視させるものだ)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I always check my hair in the mirror before leaving home.”
- 家を出る前にいつも鏡で髪型をチェックするんだ。
- 家を出る前にいつも鏡で髪型をチェックするんだ。
- “Could you pass me that hand mirror? I need to fix my makeup.”
- その手鏡を取ってくれる? メイクを直したいの。
- その手鏡を取ってくれる? メイクを直したいの。
- “I’m trying to practice my speech in front of the mirror.”
- 鏡の前でスピーチの練習をしてるんだ。
ビジネスでの例文(3つ)
- “Her management style mirrors that of her mentor.”
- 彼女の経営スタイルは、彼女のメンターのスタイルを反映している。
- 彼女の経営スタイルは、彼女のメンターのスタイルを反映している。
- “We need to mirror our customer support strategy in our new branch as well.”
- 新しい支店でも顧客サポートの戦略をそのまま反映させる必要がある。
- 新しい支店でも顧客サポートの戦略をそのまま反映させる必要がある。
- “The sales data mirrors the overall market trend.”
- 販売データは全体的な市場のトレンドを反映している。
学術的な文脈での例文(3つ)
- “In psychology, ‘mirroring’ is a crucial concept in child development.”
- 心理学では、「ミラーリング」は子どもの発達において重要な概念です。
- 心理学では、「ミラーリング」は子どもの発達において重要な概念です。
- “The study’s findings mirror previous research in the field of cognitive science.”
- この研究結果は認知科学の分野での過去の研究を反映している。
- この研究結果は認知科学の分野での過去の研究を反映している。
- “A mirror’s reflective coating is often made of silver or aluminum.”
- 鏡の反射コーティングは、しばしば銀やアルミニウムで作られている。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “looking glass” (古風・文語的な「鏡」)
- 「鏡」の別の言い方ですが、今は物語や詩的表現でよく使われます。
- 「鏡」の別の言い方ですが、今は物語や詩的表現でよく使われます。
- “reflector” (反射板)
- 反射するための装置や板で、「鏡」とはやや用途が異なります。
- 反射するための装置や板で、「鏡」とはやや用途が異なります。
反意語
- “cover” (覆うもの) など、直接の反意語というよりは、光や姿を「隠すもの」を指す単語が対になるイメージになることがあります。明確な「反意語」はありませんが、文脈上「見せない/隠す」イメージのものが対照的となることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈmɪr.ər/ (イギリス英語), /ˈmɪr.ɚ/ (アメリカ英語)
- アクセントの位置: 第1音節 “MIRR-” にアクセントがきます。
- イギリス英語とアメリカ英語の違い:
- イギリス英語では /ˈmɪr.ər/ と「ミラー」のように2つの“r”の響きがはっきりします。
- アメリカ英語では /ˈmɪr.ɚ/ と発音され、語末の “r” がやや強めに発音される場合があります。
- イギリス英語では /ˈmɪr.ər/ と「ミラー」のように2つの“r”の響きがはっきりします。
- よくある間違い:
- “i” を「イー」ではなく、短い “ɪ(イ)」のように発音します。
- “mirror” は「ミラー/ミラーァー」のように日本語で伸ばしすぎるとネイティブは少し違和感を覚えるかもしれません。
- “i” を「イー」ではなく、短い “ɪ(イ)」のように発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “miror” “mrror” などと書いてしまう間違いが時々見られます。
- 発音: “mirror” の “rr” を意識しすぎて、音を伸ばし過ぎないように注意。
- 同音異義語: 厳密には同音異義語とは言えませんが、 “mere” や “mirra” (方言・固有名詞) など、似ている音を持つ単語と混同しないように。
- 試験対策: TOEIC・英検などで直接的な出題はあまり多くありませんが、文章中での比喩的用法(~を反映する)を正しく訳せることが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ:
- 「‘miracle(MIR)’なものを映す ‘mirror(MIR)’」というように “mir-” のつながりで覚えると印象が付きやすいかもしれません。
- 「鏡を見るたびに、自分の姿を‘見る(ミル)’→ mirror(ミラー)」という連想も、自分なりにこじつけて覚えると意外と記憶に残ります。
- 「‘miracle(MIR)’なものを映す ‘mirror(MIR)’」というように “mir-” のつながりで覚えると印象が付きやすいかもしれません。
- 勉強テクニック:
- 「鏡(mirror)」という基本的な単語から、「reflect(反映する)」「reflection(映った像/熟考)」など関連表現も合わせて学習すると、単語ネットワークが広がり学習効果が高まります。
以上が名詞“mirror”の詳細な解説です。日常生活でよく使う言葉ですので、身近な場面でイメージしながら覚えると理解が深まるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
鏡;(物の)鏡のような面
意味(2)
(…の)姿を映す物;(…の)反映,手本(example)《+of+名》