actually

1. 基本情報と概要

単語: actually

品詞: 副詞 (adverb)

CEFRレベル目安: B1（中級レベル）

• B1（中級）: 日常生活での話題をある程度理解し、自分の意見を伝えることができるレベル。

意味（英語）:

• in fact, really, in reality

意味（日本語）:

• 「実際に」「本当は」「実は」という意味です。普段の会話や文章で「実際はこうなんだよ」「本当のところはね」というニュアンスを伝えるときに使われます。

活用形

副詞のため、動詞のように形が変わることはありません。

他の品詞形

• actual (形容詞): 「実際の」「現実の」
  
  例: “the actual situation” (実際の状況)
  


• actually (副詞): 「実際に」「実は」
  
  例: “I actually didn’t know that.” (実は知らなかった)

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• actual（形容詞: 「実際の」「事実上の」） + -ly（副詞化の接尾辞）
  
  → actual (形容詞) に副詞化する「-ly」がついて “actually” になっています。

派生語や類縁語

• actual (形容詞): 「実際の」
  


• actuality (名詞): 「現実、実際」
  


• actually (副詞): 「実際に」

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ10選

1. “actually happen”
   
   
   
   • 実際に起こる
     
   
   


2. “actually exist”
   
   
   
   • 実際に存在する
     
   
   


3. “actually quite good”
   
   
   
   • 実はかなり良い
     
   
   


4. “actually pretty hard”
   
   
   
   • 実際はかなり難しい
     
   
   


5. “I actually think…”
   
   
   
   • 実は…と考えています
     
   
   


6. “No, actually…”
   
   
   
   • いいえ、実は…
     
   
   


7. “I was actually wondering…”
   
   
   
   • 実は気になっていたのですが…
     
   
   


8. “That actually might work.”
   
   
   
   • 実際にそれはうまくいくかもしれません
     
   
   


9. “He actually said that?”
   
   
   
   • 彼は本当にそう言ったの？
     
   
   


10. “It’s actually not that simple.”
    
    
    
    • 実はそれほど単純ではない
    
    

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語の “actualis”（「行動に関する」「実際の」）に由来すると言われており、そこから古フランス語を経て中英語「actuel」に変化し、最終的に英語の “actual” と “actually” が生まれました。

ニュアンス・使用時の注意

• 「噓ではなく本当は」「予想や仮定ではなく現実は」という強調をするときに使用します。
  


• 口語やカジュアルな場面でも広く使われますが、フォーマルな文章でも「実際に」という意味でよく使われます。
  


• ときには「意外性」を込めて使われることが多いです。「実はそうなんだよ。」と少し驚きを与えるニュアンスを持つことがあります。

4. 文法的な特徴と構文

• 副詞なので、文の中で主に動詞・形容詞・他の副詞などを修飾します。
  


• しばしば文頭に置いて、「実のところは…」「本当は…」という印象を与えることができます。
  
  
  
  • 例: “Actually, I’d prefer staying home tonight.”
    
  
  


• 口語では強調したい部分の直前に置くこともあります。
  
  
  
  • 例: “I didn’t actually mean to offend you.”
  
  

イディオムや構文の例

• “Actually, …” 「実は…」
  


• “Did you actually…?” 「本当に…したの？」 → 驚きや意外を表す
  


• “I didn’t actually do it.” 「実際にはやらなかったんだ。」

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. 英: “Actually, I prefer tea over coffee in the morning.”
   
   日: 「実は朝はコーヒーよりお茶の方が好きなんだ。」




2. 英: “Do you actually believe that story?”
   
   日: 「本当にあの話を信じてるの？」




3. 英: “I was actually planning to visit you this weekend.”
   
   日: 「実は今週末、あなたのところに行くつもりだったの。」

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. 英: “Actually, the meeting has been rescheduled to Thursday.”
   
   日: 「実は、会議は木曜日に変更になりました。」




2. 英: “We actually exceeded our sales target last quarter.”
   
   日: 「前の四半期は実際、販売目標を上回りました。」




3. 英: “I actually think implementing new software could increase our efficiency.”
   
   日: 「実際のところ、新しいソフトウェアの導入で効率が上がると思います。」

学術的・フォーマルな文脈での例文（3つ）

1. 英: “This study actually demonstrates a significant correlation between diet and mental health.”
   
   日: 「この研究は、食習慣とメンタルヘルスの間には実際に重要な相関があることを示しています。」




2. 英: “The results actually differ from previous assumptions in the literature.”
   
   日: 「結果は、文献での先行の想定と実際には異なることがわかりました。」




3. 英: “It actually underscores the necessity for further investigation.”
   
   日: 「これは実際に、さらなる調査の必要性を強調しています。」

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. really（本当に）

   
   
   • 「本当に・とても」のように感情を込めて「すごく」を強調したり、「実際に」を表せる。日常会話でやや口語的。
     
   
   
   • 例: “I really like this movie.”（本当にこの映画が好き）
   
   



2. in fact（実は、実際には）

   
   
   • “actually” よりもややフォーマルで、論証の際などにもよく使われる。
     
   
   
   • 例: “In fact, the cost was lower than we expected.”（実際には予想よりもコストが低かった）
   
   



3. indeed（確かに、本当に）

   
   
   • “確かにその通り”というニュアンス。ややフォーマル寄り。
     
   
   
   • 例: “He is indeed the best candidate for this position.”（彼は実際にこのポジションに最適な候補です）
   
   

反意語

• 副詞としての明確な反意語はありませんが、文脈によっては “seemingly” （見たところ）や “apparently” （見た感じでは）などが対比になり得ます。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA(国際音声記号): /ˈæk.tʃu.ə.li/ (アメリカ英語), /ˈæk.tʃʊ.ə.li/ (イギリス英語)
  


• アクセントは最初の “ac” に置かれます。
  


• カタカナ表記の目安: 「アクチュアリィ」
  


• 発音の注意点: “-tual-”の部分が [tʃu] や [tʃʊ] と発音されることに注意。早口で accewally のように聞こえることがあります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 「current（現在の）」との混同
   
   
   
   • “actually” は「実際に」、「current」は「現在の」。スペルも意味も違うので注意。
     
   
   


2. 「actual（形容詞）」と混ざる
   
   
   
   • “actual” は形容詞、「実際の」、 “actually” は副詞、「実際に」。
     
   
   


3. スペルミス
   
   
   
   • “acutally” や “actully” などの誤字に注意。
     
   
   


4. TOEICや英検での出題傾向
   
   
   
   • 会話文中で「実は〜」を言い表す選択肢で登場することが多い。正しい意味を選べるか問われやすい。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “actual” + “-ly” → 「実際の」＋「副詞の -ly」 → 「実際に」
  


• イメージ: 「えっ、それ本当？」という意外性や事実を提示する場面を思い浮かべると覚えやすいです。
  


• スペリング: “ac-tu-al-ly” と区切ってリズムよく覚える。紙に何度か書いて指差しで確認すると定着しやすいです。

以上が副詞 “actually” の詳細な解説です。日常会話でもビジネスでもよく使う表現なので、ニュアンスも意識しながら使ってみてください。