元となった辞書の項目
palace
解説
1. 基本情報と概要
英単語: palace
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語)
A large and impressive residence, especially one that is the official home of a king, queen, president, or other high-ranking dignitary.
意味(日本語)
大きくて壮麗な建物で、特に王や女王、大統領などの高位の人物の正式な住居を指します。
「王族や大統領が住むような、とても大きくて格式の高い建物を表す言葉です。」
活用形
- 単数形: palace
- 複数形: palaces
単語「palace」は名詞形のみで使われることが多いですが、形容詞としては「palatial」(壮麗な、宮殿のような)という派生語があります。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話でも観光や歴史の話題などで使用される単語。やや専門性のある単語ですが、教養として扱われるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: palace
- ラテン語「palatium」に由来し、古代ローマのパラティーノの丘(Palatine Hill)にあった皇帝の宮殿に関係します。
- ラテン語「palatium」に由来し、古代ローマのパラティーノの丘(Palatine Hill)にあった皇帝の宮殿に関係します。
- 目立った接頭語・接尾語はありません(-ce はフランス語の名詞形語尾から入ってきたもの)。
派生語・類縁語
- palatial (形容詞): 宮殿のように壮麗な
- palatine (形容詞): 宮中の、王宮の(歴史的・文献的に使われることが多い)
コロケーション(よく使われる共起表現)10選
- royal palace(王宮)
- presidential palace(大統領府)
- grand palace(壮麗な宮殿)
- palace grounds(宮殿の敷地)
- summer palace(夏の離宮)
- historical palace(歴史的な宮殿)
- opulent palace(豪華な宮殿)
- palace gates(宮殿の門)
- palace reception(宮殿でのレセプション)
- palace guards(宮殿の警備兵)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の「palatium」から来ており、古代ローマ皇帝の住居があった場所(パラティーノの丘)に由来します。
- 歴史的用法: 当初はローマ皇帝の住居を指しましたが、中世以降はヨーロッパ各地の王侯貴族の宮殿全般を指すようになりました。
- ニュアンス: 「palace」は「王家や権力者の住む豪華な建物」という尊厳を感じさせる単語です。文章/会話を問わず使われますが、ややフォーマル感があり、日常よりは観光や歴史、政治などの文脈でよく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable noun): a palace / the palace / palaces
- 「a palace」「the palace」「several palaces」のように可算名詞として扱います。
- 「a palace」「the palace」「several palaces」のように可算名詞として扱います。
- 一般的な構文例
- “X is located near the palace.”(Xはその宮殿の近くにあります。)
- “They built a new palace in the 18th century.”(18世紀に新しい宮殿が建設されました。)
- “X is located near the palace.”(Xはその宮殿の近くにあります。)
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな文章や観光ガイド、歴史書などで頻繁に用いられます。
- カジュアルな会話では「castle」と混同されることもありますが、castle は防衛目的で建てられた城であり、palace は主に居住目的で建てられた豪華な建築物を指す点が異なります。
- フォーマルな文章や観光ガイド、歴史書などで頻繁に用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “I’m visiting the royal palace tomorrow to see the changing of the guards.”
(明日、王宮を訪れて衛兵交代を見に行くんだ。) - “Have you ever been inside a real palace?”
(本物の宮殿に中に入ったことはある?) - “The palace tour was the highlight of my trip.”
(旅行のハイライトは宮殿見学だったよ。)
ビジネスでの例文(3例)
- “We held an international conference at the presidential palace.”
(大統領府で国際会議を開きました。) - “Our company is supplying security equipment for the palace grounds.”
(我が社は宮殿敷地用の警備機器を提供しています。) - “The event at the grand palace helped us network with government officials.”
(壮麗な宮殿でのイベントは政府関係者との人脈づくりに役立ちました。)
学術的な文脈での例文(3例)
- “The evolution of palace architecture reflects shifts in political power.”
(宮殿建築の変遷は政治権力の変動を反映している。) - “Researchers examined the preservation techniques used in medieval palaces.”
(研究者たちは中世の宮殿で使われていた保存技術を調査した。) - “This documentary explores the artistic styles depicted in Renaissance palaces.”
(このドキュメンタリーはルネサンス期の宮殿に描かれた芸術様式を探求しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- castle(城)
- 防御・戦略目的が強調される。王や貴族の要塞。
- 防御・戦略目的が強調される。王や貴族の要塞。
- mansion(大邸宅)
- お金持ちや有名人が住む大きな住宅。より現代的で私的なイメージ。
- お金持ちや有名人が住む大きな住宅。より現代的で私的なイメージ。
- château(シャトー)
- フランス語由来で、城または大邸宅。ワイン産地の邸宅などでも使われる。
- フランス語由来で、城または大邸宅。ワイン産地の邸宅などでも使われる。
反意語 (Antonyms)
- 直接の反意語はありませんが、イメージ的に対照的な建物として “shack” (掘立て小屋) や “hut” (小屋) などが挙げられます。豪華さの正反対の建物になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈpæl.ɪs/
- 強勢 (アクセント): 最初の音節「pal-」に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: いずれも /ˈpæl.ɪs/ とほぼ同じ発音です。
- よくある発音の間違い: パレイス と伸ばしすぎたり、アクセントが後ろにずれることがあります。頭の音節をしっかり強調しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: しばしば “palase” や “palce” などと綴り間違いされます。
- 同音異義語との混同: 似た発音の単語は特にありませんが、“palate”(口蓋)や “palette”(絵の具のパレット)などスペルが似ていて紛らわしい単語はあるので注意しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検では観光や歴史に関する文章に登場することがあります。文章の内容把握(リーディングセクション)によく出題される傾向があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: “Palatine Hill” の皇帝が住む場所 → 特別で格式高い住居、という流れを思い浮かべると記憶に残りやすいです。
- スペルのポイント: “pal” (友人の略称) + “ace” (エース) と言われると少し違和感がありますが、語感をあえて頭の中で関連づけると“一番偉い人が住む友人の家”といったイメージで綴りを覚えやすくなることもあります。
- 学習テクニック: 旅行雑誌やオンライン記事で「palace」の写真や記事を見ながら、豪華な宮殿のイメージを強く持っておくと単語とビジュアルが結びつきやすくなるでしょう。
以上が「palace」の詳しい解説です。王族や指導者が住む壮麗な建物というイメージを持ちながら学習してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
宮殿
意味(2)
大邸宅,りっぱな建物
意味(3)
《the ~》《集合的に》《英》王宮の有力者たち