元となった辞書の項目
only
解説
1. 基本情報と概要
英語: only (形容詞)
日本語: 「ただひとつの」「唯一の」
「only」は「ただひとつの」や「唯一の」という意味をもつ形容詞です。
「これだけで他にはない」というニュアンスがあり、例えば「my only son(私の唯一の息子)」のように、ある対象がただ一つだけしか存在しない場合に使われます。
- 品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: 形容詞としては比較級や最上級は存在しません。(※「only」が副詞や接続詞として使われる場合もありますが、ここでは形容詞としての使い方にフォーカスします。)
他の品詞になった時の例
- 副詞: “I only saw him once.”(私はただ一度だけ彼を見かけた)
- 接続詞 (口語的): “I would go, only I’m too tired.”(行きたいけど、ただ疲れすぎている)
- 副詞: “I only saw him once.”(私はただ一度だけ彼を見かけた)
CEFRレベル目安: A2 (初級)
比較的早い段階で学習されやすく、日常でよく使われる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「only」は “one(ひとつ)” と関係が深い語ですが、現在では「one」+「-ly」という明確な接頭辞・接尾辞の区別というより、一つの単語として定着しています。
派生語や類縁語:
- “alone” (ただ一人で、孤独に)
- “lonely” (孤独な)
- “one” (数字の「1」、形容詞として「1つの」)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- the only choice(唯一の選択)
- the only option(唯一のオプション)
- the only solution(唯一の解決策)
- my only hope(私の唯一の望み)
- the only way(唯一の方法)
- her only friend(彼女の唯一の友達)
- the only difference(唯一の違い)
- the only one(ただ一人・一つ)
- his only son(彼の唯一の息子)
- the only problem(唯一の問題)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の “ān-līc” (one-like) などに由来するとされ、「ひとつだけ」「唯一の」といった意味合いを持つ語として発展してきました。
歴史的使用:
- 中世英語の時代から「only」は「ただひとつの/ただひとりの」という形容詞の意味で使われてきました。加えて徐々に副詞や接続詞としての用法も広まりました。
ニュアンスと使用上の注意:
- 「限られた」「これしかない」といったやや強いニュアンスを持つ場合があります。
- 口語・文章ともに使われますが、「ただひとつの」「唯一の」という強調をしたいシーンでよく使われます。
- ビジネスシーンでも「our only proposal(私たちの唯一の提案)」のようにフォーマルに使えます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての位置:
通常は名詞の前に置きます。
例)“This is my only pen.”(これは私の唯一のペンです。)限定的な意味合い:
「Xは一つしかない」ということを明確に示すため、意味上かなり強く限定する形容詞となります。他の文法ポイント:
- CU(可算・不可算)名詞に関係なく使えますが、「名詞が1つしかない」ことを示します。
- 動詞を修飾する場合は副詞になり、位置に注意が必要です。 例)“I only have ten dollars.”(私は10ドルしか持っていない)
- CU(可算・不可算)名詞に関係なく使えますが、「名詞が1つしかない」ことを示します。
よく使われる構文やイディオム:
- “the one and only” (唯一無二の)
- “not only A but also B” (AだけでなくBも) ※ただし、こちらは構造上 “only” が副詞に近い役割
- “the one and only” (唯一無二の)
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3つ)
- “He’s my only brother, so we get along well.”
(彼は私の唯一の兄弟なので、仲がいいです。) - “Is this your only phone?”
(これはあなたのたった一つの携帯ですか?) - “I can’t believe this is the only restaurant open at midnight.”
(真夜中に開いているレストランがここだけだなんて信じられない。)
5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our only concern is meeting the project deadline.”
(私たちの唯一の懸念は、プロジェクトの締め切りを守ることです。) - “This is the only proposal we’ve received so far.”
(これが今のところ私たちが受け取った唯一の提案です。) - “Their only objection is related to the budget.”
(彼らの唯一の反対理由は予算に関することです。)
5.3 学術的・フォーマルな場面での例文(3つ)
- “This study represents the only comprehensive analysis of the subject.”
(本研究は、そのテーマに関する唯一包括的な分析を示している。) - “The only limitation is the lack of available data.”
(唯一の制限は、利用可能なデータが不足していることです。) - “He was the only known individual to possess such expertise.”
(彼はそのような専門知識を持つ、唯一知られている人物だった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- sole(唯一の)
- 例)“He is the sole survivor of the accident.”(彼はその事故の唯一の生存者だ。)
- 「sole」はフォーマルな響きが強く、堅い場面で使われやすい。
- 例)“He is the sole survivor of the accident.”(彼はその事故の唯一の生存者だ。)
- single(単一の)
- 例)“This is the single most important factor.”(これは最も重要な要因だ。)
- 「only」よりも「一つに限定する」という意味合いに重点がある。
- 例)“This is the single most important factor.”(これは最も重要な要因だ。)
- unique(唯一の、独特な)
- 例)“She has a unique perspective on the issue.”(彼女はその問題について独特の視点を持っている。)
- 「比類のない特別さ」に焦点を当てる場合に使われやすい。
- 例)“She has a unique perspective on the issue.”(彼女はその問題について独特の視点を持っている。)
反意語 (Antonyms):
- multiple(複数の)
- various(様々な)
- numerous(多数の)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈəʊn.li/ (イギリス英語), /ˈoʊn.li/ (アメリカ英語)
- アクセントは “o” の部分 (第1音節) に置かれます。
- イギリス英語では “oʊ” がやや “əʊ” に近く、アメリカ英語は “oʊ” と発音します。
- よくある間違いは “on+ly” のように区切ってしまう発音ですが、母音の伸ばし方とアクセント位置に注意することで自然に発音できます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス:
- 「onry」「oly」などと間違えることはまれにあります。
- 「onry」「oly」などと間違えることはまれにあります。
- 同音異義語との混同:
- 直接的な同音異義語はありませんが、「lonely(孤独な)」とスペリングが似ているため混同に注意。
- 直接的な同音異義語はありませんが、「lonely(孤独な)」とスペリングが似ているため混同に注意。
- 副詞・形容詞の区別:
- 形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞や形容詞などを修飾します。語順が変わるだけで意味が変わることがあります。
- 形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞や形容詞などを修飾します。語順が変わるだけで意味が変わることがあります。
- 試験対策(TOEIC・英検など):
- “only” の位置によって文章の意味が変わる問題が出題されることがあります。副詞・形容詞の使い分けをしっかりマスターしておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「only」は「one」+「-ly」が組み合わさったイメージで、「1つしかない」「一人しかいない」と覚えるとわかりやすい。
- 「on(上に)」と「ly」を組み合わせて「これしかない」というイメージで「たった一つだけ残っている」という状況を頭に浮かべるのもよいでしょう。
- “one and only” という表現から、「たった一つの」という意味合いがより強く印象づけられます。
以上が形容詞としての “only” の詳細解説です。
「たった一つ(または一人)しかない」という状況を的確に伝えたい時に、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ