元となった辞書の項目
Olympics
IPA(発音記号)
解説
以下では、名詞 Olympics
(オリンピック大会)について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: Olympics
品詞: 名詞 (the Olympics)
意味(英語):
• The international sports festival organized every four years, known as the Olympic Games.
意味(日本語):
• 4年に一度開催される国際的なスポーツ大会で、「オリンピック競技大会」を指します。
「世界中の国が参加する大きなスポーツイベント」というニュアンスです。
活用形:
- Olympics は名詞として、単数・複数形での変化はありません。文中ではしばしば複数扱いされますが、「Olympic Games」と同義で「the Olympics」と用いられます。
関連する他の品詞:
- Olympic (形容詞) … 「オリンピックの」「オリンピックに関する」
例:Olympic athlete(オリンピック選手) - Olympian (名詞・形容詞) … 「オリンピックの選手」または「威厳のある・高貴な(形容詞)」のニュアンスも。
CEFRレベル: B1(中級)
→ 一般教養として広く知られている単語で、ニュースや会話でも比較的よく登場します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “Olympics” は “Olympic Games” の略称。「Olympic」はギリシャの「オリンピア(Olympia)」に由来。
他の単語との関連性
- “Olympiad” … オリンピックの開催期間や競技大会を指す言い方(特に古代ギリシアの開催周期を指す文脈で用いられる)。
- “Paralympics” … 障がい者スポーツの国際競技大会。
- “Special Olympics” … 知的障がいのある方を主な対象とした国際競技大会。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- host the Olympics(オリンピックを開催する)
- bid for the Olympics(オリンピックの開催に立候補する)
- Olympic torch relay(オリンピック聖火リレー)
- Olympic medal count(オリンピックのメダル獲得数)
- Olympic champion(オリンピックチャンピオン)
- opening ceremony of the Olympics(オリンピックの開会式)
- closing ceremony of the Olympics(オリンピックの閉会式)
- Olympic motto(オリンピックのモットー)
- Olympic village(オリンピック選手村)
- modern Olympics(近代オリンピック)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古代ギリシャの「オリンピア(Olympia)」という場所で行われていたスポーツ競技に由来し、「Olympic Games」が正式名称。
- 近代オリンピックは19世紀末にクーベルタン男爵が提唱し、4年に一度の国際大会として復興されました。
ニュアンス・使用時の注意
the Olympics
と定冠詞を付けて使われることが多く、文脈によっては「世界的な大行事」や「頂点を争う競技の舞台」として象徴的に使われることもあります。- 文章でも日常会話でも使われますが、国際的・フォーマルな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 一般的には「the Olympics (複数形)」として扱われますが、実際には一つの大会としてまとまりを意識する場合、「The Olympics is …」と単数扱いもあり得ます。文脈・スタイルによる違いに注意します。
- 一般的な構文
The city will host the Olympics.
Are you going to watch the Olympics this year?
- フォーマル/カジュアル:
- ニュースや公式文脈ではフォーマル
- 日常会話でもカジュアルに
the Olympics
と使われることが多いです。
- ニュースや公式文脈ではフォーマル
5. 実例と例文
日常会話
- “Are you planning to watch the Olympics on TV?”
(テレビでオリンピックを見る予定?) - “Our country did really well in the last Olympics, didn’t it?”
(この前のオリンピックで、わが国はすごく活躍したよね?) - “I’d love to go to the Olympics in person someday.”
(いつか生でオリンピックを見に行きたいな。)
ビジネス
- “Our company is sponsoring the Olympics next year.”
(弊社は来年のオリンピックをスポンサーしています。) - “We are looking for ways to advertise during the Olympics.”
(オリンピック期間中の広告出稿の方法を検討しています。) - “Hosting the Olympics can boost the local economy.”
(オリンピックを開催すると、地域経済を活性化できます。)
学術的・フォーマル
- “The modern Olympics began in 1896, inspired by ancient Greek traditions.”
(近代オリンピックは1896年に始まり、古代ギリシャの伝統に着想を得たものです。) - “Researchers are examining the economic impact of hosting the Olympics.”
(研究者たちは、オリンピック開催がもたらす経済効果を調査しています。) - “The International Olympic Committee oversees the organization of the Olympics.”
(国際オリンピック委員会がオリンピックの運営を監督しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- Olympic Games(オリンピック競技大会)
→ 同義語ですが、正式な名称。 - Paralympics(パラリンピック)
→ オリンピックに類似の障がい者スポーツ大会。 - Special Olympics(スペシャルオリンピックス)
→ 主に知的障がいのある方のための競技大会。
- Olympic Games(オリンピック競技大会)
反意語
- 明確な反意語はありませんが、個別の大会(World Cup, World Championships)などは別の国際大会として対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /əˈlɪm.pɪks/
- イギリス英語: /əˈlɪm.pɪks/
- アメリカ英語: /əˈlɪm.pɪks/
アクセント
- 第2音節「-lim-」に主要なストレスが置かれます。o・lym・pics のlym部分が強く発音されるイメージです。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 大きな違いはあまりありませんが、アメリカ英語は若干「リ」がはっきりする傾向にあります。
- イギリス英語は少し曖昧母音が強めに聞こえやすいです。
- 大きな違いはあまりありませんが、アメリカ英語は若干「リ」がはっきりする傾向にあります。
よくある発音ミス
- 「オリンピックス」ではなく曖昧母音(ə)で始まる点。最初の “O” は「オ」でなく “ə” のように弱く発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “Olympics” の “y” と “i” の位置を間違えることがあります。
- “Olympics” の “y” と “i” の位置を間違えることがあります。
- 同音異義語との混同:
- “Olympic” (形容詞) と混同して “Olympic Games” を「the Olympic」と略さないように。正しくは
the Olympics
または “the Olympic Games”。
- “Olympic” (形容詞) と混同して “Olympic Games” を「the Olympic」と略さないように。正しくは
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、ホスト都市や開催年に絡めたリーディング問題などが出題されることもあります。文法問題よりもリスニングやリーディングで弄われる場合が多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “O-lym-pics” と3拍に区切って発音を意識すると覚えやすいです。
- 「世界最大規模のスポーツ祭典」とイメージすると理解しやすく、ニュースなどでも頻繁に耳にするため、繰り返し耳で覚えるのがおすすめです。
- 古代ギリシャの“オリンピア”から来ていると考えると、スペリングも覚えやすくなります。
以上が、名詞 Olympics
(オリンピック大会)に関する詳細な解説です。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《The》(現代の)国際オリンピック大会
意味(2)
(古代ギリシャの)オリンピア競技