元となった辞書の項目
lonely
解説
1. 基本情報と概要
単語: lonely
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形:
- 原級: lonely
- 比較級: lonelier
- 最上級: loneliest
意味(英語): feeling sad because one has no friends or company; causing a feeling of being alone.
意味(日本語): 「孤独な」「寂しい」「人里離れた」という意味です。 誰かと一緒にいたいのに、ひとりで寂しい気持ちを表現するときに使います。また、人里離れた場所にも使われることがあります。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
(中級レベルの英単語として、日常表現で頻繁に登場します。)
他の品詞形:
- 名詞形: loneliness(孤独)
- 副詞形: ×(“lonely”は副詞形はありませんが、“lonelily”という非常に稀な形式があります。ただし一般的ではありません)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹:
lone
(「ひとりの」「単独の」の意味) - 接尾語:
-ly
(形容詞を作るときに用いられることがありますが、もともと“lone”に形容詞的要素を加えて“lonely”という形になっています。)
派生語や類縁語
- lone (形容詞) : ひとりの、孤独の
- alone (形容詞/副詞) : ひとりで、単独で
- loneliness (名詞) : 孤独、寂しさ
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- feel lonely(寂しく感じる)
- lonely night(寂しい夜)
- a lonely place(人里離れた場所)
- a lonely existence(孤独な生活/存在)
- lonely heart(孤独な心)
- grow lonely(次第に孤独になる)
- lonely old man(孤独な老人)
- end up lonely(結局孤独になる)
- lonely at the top(トップに立つと孤立する、リーダーの孤独)
- remain lonely(ずっと孤独なままである)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
lone
+ly
から成り立ち、lone
は中英語で「単独の」を意味し、古英語lāna
に由来するとされます。もともと“一人きりである”状態を形容する語でしたが、その寂しさや心細さといった感情的なニュアンスが強調されるようになりました。 - ニュアンス: 単に「一人である」というだけでなく、心の寂しさや孤立感を強く表します。カジュアルな会話から文学作品まで幅広く使われますが、感情的なトーンを含むことが多いため、フォーマルな文章中でも感情を表現したいときによく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾: “a lonely child / lonely room / lonely road” など。
- 叙述用法(補語)で用いる: “He feels lonely.” “I am lonely.”
- 可算・不可算: 形容詞なので可算・不可算の区別はありません。
- 使い方のポイント: “alone”が単に「一人でいる」状態を示すのに対し、“lonely”は主に主観的な寂しさの感情を示します。
よくある構文・イディオム
- (be) lonely for + 名詞
- 例: “He is lonely for companionship.”(彼は仲間を求めて寂しい)
- 例: “He is lonely for companionship.”(彼は仲間を求めて寂しい)
- It’s lonely at the top.
- 直訳: 「トップに立つと孤独だ。」 重要な立場やリーダーになったときの孤独感を表す言い回しです。
- 直訳: 「トップに立つと孤独だ。」 重要な立場やリーダーになったときの孤独感を表す言い回しです。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I felt lonely when all my friends moved away.”
(友達がみんな引っ越してしまって、寂しかった。) - “Are you lonely living by yourself?”
(一人暮らしで寂しい?) - “Sometimes I just need someone to talk to when I’m feeling lonely.”
(寂しいときは、誰かに話を聞いてほしくなるんだ。)
ビジネス (3例)
- “Working in a small home office can get lonely, so I usually join online meetings.”
(小さな在宅オフィスで仕事をしていると寂しくなるので、よくオンライン会議に参加しています。) - “As a remote worker, I sometimes find it lonely without face-to-face interaction.”
(リモートワーカーとして、対面のやり取りがないのは少し寂しく感じることがあります。) - “He mentioned feeling lonely in his new role without a direct support system in place.”
(彼は、新しい役職で直接的なサポート体制がなく、孤独を感じていると話していました。)
学術的な文脈 (3例)
- “Recent studies have shown that social media usage can lead to feeling lonely for some individuals.”
(最近の研究では、ソーシャルメディアの使用が一部の人々にとって孤独感につながる可能性があることが示されています。) - “The correlation between being physically isolated and feeling lonely is complex and multifaceted.”
(物理的に孤立していることと孤独感を抱くことの相関関係は、複雑で多面的です。) - “Many psychological theories discuss the impact of a lonely upbringing on adult relationships.”
(多くの心理学理論が、孤独な幼少期が成人期の人間関係に与える影響について議論しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- alone(ひとりで)
- 「他に誰もいない」状態や物理的な孤立を示すのが中心。感情の寂しさについては必ずしも含意しない。
- 「他に誰もいない」状態や物理的な孤立を示すのが中心。感情の寂しさについては必ずしも含意しない。
- lonesome(寂しい・孤立した)
- 「lonely」とほぼ同じ意味で使われることがありますが、特にアメリカ英語では「少しメランコリックな寂しさ」を表すことがあります。
- 「lonely」とほぼ同じ意味で使われることがありますが、特にアメリカ英語では「少しメランコリックな寂しさ」を表すことがあります。
- isolated(隔離された・孤立した)
- 地理的・社会的に周囲から切り離されているニュアンスが強い。必ずしも感情面を表さない。
- 地理的・社会的に周囲から切り離されているニュアンスが強い。必ずしも感情面を表さない。
反意語
- crowded(混雑した)
- 「寂しくない」意味で反対語の一例ですが、直接的な「孤独感」の反対というよりは、「人がたくさんいる」状態。
- 「寂しくない」意味で反対語の一例ですが、直接的な「孤独感」の反対というよりは、「人がたくさんいる」状態。
- sociable(社交的な)
- 一人でいるのを好まず、人との交流が活発なニュアンス。
- 一人でいるのを好まず、人との交流が活発なニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈləʊn.li/ (イギリス英語), /ˈloʊn.li/ (アメリカ英語)
- アクセント: 最初の音節 “ló-nly” に強勢がきます。
- イギリス英語とアメリカ英語の違い:
- イギリス英語: “lone” の部分が /ləʊn/
- アメリカ英語: “lone” の部分が /loʊn/
- イギリス英語: “lone” の部分が /ləʊn/
- よくある発音ミス: “lonely” の “o” を短く発音して「ラ(短母音)ンリ」のようにしてしまうことがあるので、母音をしっかり伸ばして /loʊn/(米)または /ləʊn/(英)と発音することが大切です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lonley” と書いてしまうミスがよくあります。 “o” と “e” の位置に注意しましょう。
- alone との混同: “alone” は物理的な「一人」、 “lonely” は感情的に「孤独な」。使い分けを意識してください。
- 試験対策: TOEICや英検などで「孤独を感じる」を表現する際に “feel lonely” は頻出フレーズです。 “be lonely” だけでなく “feel lonely” を使う問題がよく出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングのポイント: “lonely” は “lone + ly” でできている、と意識しましょう。
- 覚えやすいイメージ: “lone” は「一人のガンマン (lone gunman)」などで使われる「孤高のイメージ」。それに “-ly” が付いて寂しそうな様子を描写していると覚えると印象が深まります。
- 勉強テクニック: 「alone」との違いをシャドーイングで音読しながら頭に入れておくと混同が減ります。
以上が、形容詞 “lonely” の詳細な解説となります。気持ちの「寂しさ」「孤独感」を表現するときに「alone」と上手に使い分けると、英語表現がより豊かになります。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人が)ひとりの,孤独の
意味(2)
寂しい,心細い
意味(3)
(物が)孤立した;場所が)人里離れた,人があまり実かない