最終更新日:2025/11/27

床に割れた花瓶が散乱していた。

正解を見る

The broken vase lay shattered on the floor.

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

broken

形容詞

breakの過去分詞 / 『壊れた』,折れた,破れた,裂けた / 『破られた』 / (苦労・悲嘆などで)打ちのめされた,意気消沈した,衰弱した / 切れ切れの,断続的な / 完全でない,半端な / 滑らかでない,でこぼこの / (機械などが)故障した,だめになった / (馬が)慣らされた,調教された / (言語が)不完全に話される / 破産した

このボタンはなに?
このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: broken

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形: 原形は動詞 “break” (壊す、折る、割る) の過去分詞形 “broken” ですが、形容詞として独立した意味・用法があります。


  • break (動詞) → 過去形: broke, 過去分詞: broken

  • broken (形容詞) → 「壊れた」「折れた」「途切れた」「破損した」などの意味

「broken」は「壊されてしまった、完全ではない」というニュアンスを持ちます。物が物理的に壊れた状態はもちろん、心が傷ついたり機能が正常でない状態を指すこともあります。

難易度 (CEFR 推定): A2(初級)

「日常会話でもよく登場し、頻出度が高いため、初級レベルから理解が必要です。」


2. 語構成と詳細な意味

「broken」は動詞「break」の過去分詞形から派生した形容詞です。


  • 語幹: break (壊す)

  • 過去分詞形: broken

詳細な意味:


  1. 物理的に壊れた

    例: A broken window (割れた窓)

  2. 機能が正常に作動しない

    例: The printer is broken. (プリンターが壊れている)

  3. 連続が途切れた、途切れ途切れの

    例: broken speech (途切れ途切れの話し方)

  4. 傷ついた、取り返しがつかない(比喩として)

    例: a broken heart (傷ついた心)

関連する派生語・品詞:


  • break (動詞): 「壊す、破る」

  • breaker (名詞): 「波を砕く波頭」や「遮断機」を指すときに使う

  • breakup (名詞): 「破局、分裂」など

コロケーション(10個)


  1. broken heart → 傷ついた心

  2. broken bone → 骨折した骨

  3. broken promise → 破られた約束

  4. broken record → 同じことを繰り返す人・話

  5. broken line → 破線

  6. broken link → 切れたリンク (ウェブサイト等)

  7. broken system → 破綻しているシステム

  8. broken communication → 途切れ途切れのコミュニケーション

  9. broken English → 片言の英語

  10. broken law → 破られた法律


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「break」という古英語 “brecan” に由来し、「壊す・裂く」という意味を持ちます。過去から現在にかけて「破壊」「損傷」を表す言葉として幅広く使われてきました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「broken」は物理的な破損だけでなく、比喩的に「機能がおかしい」「気持ちがズタズタ」「約束や規則が破られた」といった状態にも用いられます。

  • 日常的にもフォーマルにも使われるため、文書や会話など幅広い場面で使用可能です。

  • 「broken heart」など感情面を強調する表現は、個人的な痛みや後悔を表すときに使えるため、ややカジュアル~フォーマルのどちらでも感傷的な表現として使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾する場合に使う: “broken + 名詞”

    例: a broken vase (壊れた花瓶)

  • 補語として主語を説明する場合にも使う: “主語 + be動詞 + broken”

    例: The machine is broken. (その機械は壊れている)

  • フォーマル/カジュアルを問わず、幅広く使用可能。ビジネス文脈でも「The system is broken.」などはよく使われます。

可算・不可算の区別


  • 形容詞のため、可算/不可算の区別はありませんが、「broken object (壊れた物)」など可算名詞を修飾する場合もあれば、「broken glass (割れたガラス)」など不可算名詞を修飾することもあります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話 (カジュアルな場面)


  1. “My phone is broken, so I can’t call you right now.”

    (携帯が壊れちゃって、今は電話できないんだ。)


  2. “He spoke in broken English, but I understood him.”

    (彼は片言の英語で話していたけど、私は理解したよ。)


  3. “I found a broken glass on the floor. Did you drop it?”

    (床に割れたコップが落ちてたよ。落としたの?)


(2) ビジネス (フォーマル/準フォーマル)


  1. “The website is broken and customers cannot place orders.”

    (ウェブサイトが故障していて、お客様が注文できません。)


  2. “We need to fix the broken communication channels between departments.”

    (部署間の途切れたコミュニケーション手段を修復しなければなりません。)


  3. “The system has been broken since yesterday, causing delays in production.”

    (昨日からシステムがダウンしており、生産が遅れています。)


(3) 学術的・専門的な文脈


  1. “A broken bone typically requires immobilization to ensure proper healing.”

    (骨折した骨には、適切に治癒するよう固定が必要です。)


  2. “Broken trust in a brand can lead to significant drops in consumer loyalty.”

    (ブランドへの信頼が失われると、顧客の忠誠心が大幅に低下する可能性がある。)


  3. “The study examines the psychological impact of a broken family environment on children.”

    (本研究は、崩壊した家庭環境が子どもに与える心理的影響を調査するものである。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. damaged (損傷した)


    • 物や仕組みが傷んでいるが、完全に壊れているとは限らない。


  2. cracked (ヒビが入った)


    • 主にヒビや割れ目が入った状態を表す。


  3. fractured (骨などが折れた、一部がひび割れた)


    • 医学的用途でよく使う。


  4. ruined (台無しになった)


    • 完全に価値や機能を失ったニュアンスが強い。


  5. out of order (故障中の)


    • 主に機械や設備が機能しない状態を言う表現。


反意語 (Antonyms)


  1. intact (無傷の、損なわれていない)

  2. unbroken (壊れていない)

  3. working (正常稼働する)

使い方の違いの例


  • “damaged” は修理可能・不可能を問わず損傷を受けているときに使えるが、”broken” はより深刻に壊れている感が強い。

  • “fractured” は特に骨折などで使うが、物理的に割れた物にも使われることがある。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈbrəʊkən/ (英), /ˈbroʊkən/ (米)

  • 強勢(アクセント): 最初の音節「bro」にアクセントがあります。

  • 英: 「ブロウ(k)ン」/ˈbrəʊkən/

  • 米: 「ブロウ(k)ン」/ˈbroʊkən/

よくある間違いは、/broʊˈkən/ のように第二音節に強勢を置いてしまうケースです。正しくは「BRO-ken」のように前半にアクセントを置きます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “brocken” や “brocken” と書いてしまうことがあるので注意してください。

  • 同音異義語との混同: 特に “broke” (過去形の壊れた/お金がない) と混乱しやすいですが、形容詞としては過去分詞形の “broken” を使います。

  • 試験対策: TOEIC や英検などでも “broken” は頻出語。特に “broken English” の用法や受け身形 (The window was broken.) などが問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「break + 破壊」をイメージすると、“完全に壊されている” 状態が “broken” です。

  • スペリングのポイント: 「bro」+「ken」= “bro-ken”。「broken heart」という表現が象徴的なので、心が壊れたイメージとともに覚えると定着しやすいでしょう。

  • 短いフレーズで練習: “It’s broken!” (壊れてる!) と日常で使いつつ覚えると、自然に頭に入ります。


以上が形容詞「broken」の詳細解説です。日常生活からビジネス、学術まで幅広く使われる重要単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
broken
意味(1)

breakの過去分詞

意味(2)

壊れた,折れた,破れた,裂けた

意味(3)

破られた

意味(4)

(苦労・悲嘆などで)打ちのめされた,意気消沈した,衰弱した

意味(5)

切れ切れの,断続的な

意味(6)

完全でない,半端な

意味(7)

滑らかでない,でこぼこの

意味(8)

(機械などが)故障した,だめになった

意味(9)

(馬が)慣らされた,調教された

意味(10)

(言語が)不完全に話される

意味(11)

破産した

和英例文問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★