元となった辞書の項目
ago
解説
副詞 “ago” の徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: ago
品詞: 副詞 (Adverb)
意味 (英語): “ago” means “in the past” when measuring time from now.
意味 (日本語): 「~前に」という意味を持つ英語の副詞です。現在を基準に、過去のある時点までの時間の距離を表します。たとえば、「2年前に」や「3時間前に」のように使います。日常会話ではとてもよく登場し、「過去の出来事がどれくらい前か」を示すときに使われる、シンプルで便利な単語です。
- CEFR レベル: A1(超初心者)
- 基本的な日常会話や時制表現でよく登場するため、初級レベルからよく学習されます。
活用形
「ago」は副詞なので、動詞のような活用はありません。名詞や形容詞など、他の品詞としては通常使われません。
2. 語構成と詳細な意味
ago は短い単語で、接頭語・接尾語などはありません。
- 語源は古英語の “agone” などに遡る(詳細は後述)。
関連する表現・派生語
「ago」自体は他の品詞に派生しませんが、以下のような表現とよく組み合わせて使います。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a few minutes ago
- (数分前に)
- (数分前に)
- a couple of days ago
- (2、3日前に)
- (2、3日前に)
- many years ago
- (何年も前に)
- (何年も前に)
- long ago
- (ずっと昔に)
- (ずっと昔に)
- not long ago
- (さほど昔ではないが、少し前に)
- (さほど昔ではないが、少し前に)
- ages ago
- (ずっと昔に、すごく前に)
- (ずっと昔に、すごく前に)
- some time ago
- (少し前に)
- (少し前に)
- five minutes ago
- (5分前に)
- (5分前に)
- a short while ago
- (ちょっと前に)
- (ちょっと前に)
- ages and ages ago
- (遥か昔に)
- (遥か昔に)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “agone” や “agon” に由来し、“gone” (過去に行ってしまった) というニュアンスが残っています。
- 歴史的には “ago” は「経過した」という感覚を表しており、英語において確立された過去基点表現として機能しています。
- ニュアンス: “ago” は「今からどれくらい前」を伝える、シンプルかつ直接的な副詞です。あまり感情的な響きはなく、フォーマルでもカジュアルでも同じように使われます。日常会話からビジネス、学術的な文章まで、幅広い場面で利用できます。
4. 文法的な特徴と構文
- 基本的な構文: time expression + ago
- 例: “three days ago” “a week ago”
- 例: “three days ago” “a week ago”
- 使用シーン
- 会話(カジュアル・フォーマルともに使用可)
- 文書(ビジネス文書や報告の場合も問題なく使える)
- 会話(カジュアル・フォーマルともに使用可)
- 注意ポイント
- 「ago」単体ではなく、必ず時間を表す単語やフレーズのあとに置かれます。
- 「before」などの他の過去表現と混同しがちですが、「ago」は常に「今を基準とした」「~前」を示す点が特徴です。
- 「ago」単体ではなく、必ず時間を表す単語やフレーズのあとに置かれます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- I saw him two hours ago.
- 彼に2時間前に会いました。
- 彼に2時間前に会いました。
- My phone rang a minute ago.
- 1分前に電話が鳴りました。
- 1分前に電話が鳴りました。
- We finished dinner just a while ago.
- ついさっき夕食を終えたところです。
- ついさっき夕食を終えたところです。
(2) ビジネスシーンでの例文
- I sent you the report an hour ago. Could you check it?
- 1時間前にレポートをお送りしました。ご確認いただけますか?
- 1時間前にレポートをお送りしました。ご確認いただけますか?
- The meeting started 30 minutes ago. Please join as soon as possible.
- 会議は30分前に始まりました。急いで参加してください。
- 会議は30分前に始まりました。急いで参加してください。
- The client called a few minutes ago to reschedule.
- クライアントが数分前に電話をしてきて、スケジュール変更をお願いされました。
- クライアントが数分前に電話をしてきて、スケジュール変更をお願いされました。
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- The study was published two months ago in a leading journal.
- その研究は2か月前に主要な学術誌で発表されました。
- その研究は2か月前に主要な学術誌で発表されました。
- Our team discovered this phenomenon a decade ago.
- 私たちのチームはこの現象を10年前に発見しました。
- 私たちのチームはこの現象を10年前に発見しました。
- It was only a short time ago that this theory was widely accepted.
- この理論が広く受け入れられるようになったのは、ほんの少し前のことです。
- この理論が広く受け入れられるようになったのは、ほんの少し前のことです。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- (~time) before
- 「前に」という意味ですが、「ago」とは異なり “before” は基準時が文脈によって変化します。必ずしも「今」を基準にはしません。
- 「前に」という意味ですが、「ago」とは異なり “before” は基準時が文脈によって変化します。必ずしも「今」を基準にはしません。
- previously
- 「以前に」という意味で、少しフォーマル寄り。比較的一般的に使われますが、過去に起こった出来事を文脈で説明する時に多用されます。
- 「以前に」という意味で、少しフォーマル寄り。比較的一般的に使われますが、過去に起こった出来事を文脈で説明する時に多用されます。
- earlier
- 「先ほど」や「もう少し前に」。相対的に「前」という意味を伝えます。
反意語
“ago” のはっきりとした反意語はありませんが、時間の前後関係を示す表現としては “from now” や “later” などが対照的に使われます。
- 例: “three days later” (3日後) “three days from now” (今から3日後)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /əˈɡoʊ/ (アメリカ英語), /əˈɡəʊ/ (イギリス英語)
- アクセント: 「a-GO」の第二音節(GO)の部分にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: /əˈɡoʊ/ (ゴウという音)
- イギリス英語: /əˈɡəʊ/ (ガウあるいはゴウに近い音)
- アメリカ英語: /əˈɡoʊ/ (ゴウという音)
よくある発音ミス
ag-go
など、最初のa
にアクセントを置いてしまう誤りがあるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “ago” と “before” の混同
- “ago” は「今からどれくらい前」を指すときに使います。一方 “before” は文脈によって基準時間が異なります。
- “ago” は「今からどれくらい前」を指すときに使います。一方 “before” は文脈によって基準時間が異なります。
- スペルミス
- 「aggo」「agao」などと綴るミスが時々見られます。短い単語ですが注意が必要です。
- 「aggo」「agao」などと綴るミスが時々見られます。短い単語ですが注意が必要です。
- TOEIC・英検などの出題傾向
- 「時制」や「過去の出来事」を問う問題に頻出。例文の空所補充や選択問題で誤りやすい項目です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “a-GO” = “GO in the past”
- 「行ってしまった過去」をイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「行ってしまった過去」をイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「go」という単語が入っているように見えるので、文字通り「去った時間」を表すと捉えると理解しやすいです。
短い単語ですが、会話で頻繁に登場するため、ぜひ何度も音読し、日常生活の中で「〇分前」「〇日前」を意識して使い、慣れていきましょう。
以上が副詞 “ago” の詳細解説です。ぜひ会話や文章で積極的に使ってみてください!
意味のイメージ
意味(1)
《期間を表す語[句]の後に用いて》(今から)…前に
意味(2)
《longの後に用いて》以前に