最終更新日:2025/10/09

【to不定詞】《名詞的用法》『…すること』 / 《形容詞的用法》『…するための,すべき』 / 《副詞的用法》『…するために』,して,するとは,すれば / 《独立用法》 / 《文全体を修飾する慣用語句》…すれば,してみると,…だが

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

to

【to不定詞】《名詞的用法》『…すること』 / 《形容詞的用法》『…するための,すべき』 / 《副詞的用法》『…するために』,して,するとは,すれば / 《独立用法》 / 《文全体を修飾する慣用語句》…すれば,してみると,…だが

このボタンはなに?

本を読むことは新しいことを学ぶ素晴らしい方法です。

このボタンはなに?
解説

以下では、英単語“to”について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: to

品詞: 前置詞 (preposition) / 不定詞マーカー (infinitive marker)

意味(英語・日本語)


  • 英語: “to” can indicate direction toward a place, goal, or person. It is also used before a verb in the infinitive form.

  • 日本語: 「〜へ」「〜に」「〜まで」などの方向や行き先を示すときに使われます。また、動詞の前につけて不定詞(例: to eat, to go)の形を作るのにも使われます。

「場所や相手に向かう、あるいは行動を起こす前に付く」というニュアンスです。

とても頻出頻度が高く、基本的な機能語として使われる単語です。

活用形

“to”自体には動詞のような活用はありません。前置詞としても、不定詞マーカーとしても、形は変わりません。

他の品詞になった場合の例

“to”は基本的に前置詞または不定詞マーカーなので、他の品詞へは変化しません。ただし、副詞的に「〜に向かって」や「〜へ行く」というニュアンスを示す場合もあります(例: The door slammed shut and the handle broke off — I tried to push it to.)。こうした用法はあまり一般的ではありません。

CEFRレベルの目安


  • A1(超初心者):


    • “to”は最初に学ぶ前置詞・不定詞マーカーの1つで、必須です。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹

“to”は非常に短い機能語であり、接頭語や接尾語を含む形態要素に分解できる単語ではありません。

派生語や類縁語


  • “toward/towards”:「〜の方向へ」

  • “into”:「〜の中へ」

  • “unto” (古風):「〜へ」「〜に対して」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. go to school → 学校へ行く

  2. listen to music → 音楽を聴く

  3. talk to someone → 誰かに話しかける

  4. write to someone → 誰かに手紙/メールを書く

  5. turn to page ~ → ×ページを開く

  6. look forward to ~ → ~を楽しみにする

  7. respond to an email → メールに返信する

  8. to be honest → 正直に言うと

  9. to do list → やることリスト

  10. lead to success → 成功へつながる


3. 語源とニュアンス

“to”は古英語の “tō” に由来し、「〜へ、〜に向かって」という方向性を表していました。歴史的には「toward」や「unto」と同じ語源を持ちます。

使用時のニュアンス・注意点


  • 方向を示す場合: “to the store”「お店へ」

  • 相手を示す場合: “give it to me”「それを私に渡して」

  • 不定詞マーカー: “to eat”「食べるために」

    口語・文章ともに非常に頻繁に使われ、フォーマル・カジュアル両方のシーンで登場します。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 前置詞 (Preposition)


    • 方向・到達点などを表す

    • 例: “I’m going to the station.”

    • 可算・不可算とは関係ありません(動詞の目的語などで目的地・対象を導きます)。


  2. 不定詞マーカー (Infinitive Marker)


    • 動詞の前について、“to + 動詞の原形”の形を作る

    • 例: “I want to learn Spanish.”

    • “to”が付くことで動詞を名詞化して目的語にしたり、意図・目的を示したりする役割を担います。


  3. イディオム的用法


    • “be about to + 動詞” → 「まさに~しようとしている」

    • “have to + 動詞” → 「~しなければならない」

    • “used to + 動詞” → 「以前は~していた」

      など、特定の構文の一部としても重要です。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I’m going to the movies with my friends tonight.”

    (今夜、友達と映画を観に行くんだ。)


  2. “Do you want to grab coffee after work?”

    (仕事の後にコーヒーでも飲みに行かない?)


  3. “I need to buy groceries today.”

    (今日は食料品を買わなきゃ。)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “I plan to schedule a meeting with the new client next week.”

    (来週、新規顧客とのミーティングをスケジューリングするつもりです。)


  2. “Please forward the documents to the finance department.”

    (その書類を経理部へ転送してください。)


  3. “We aim to improve our customer satisfaction rate by 10% this quarter.”

    (今四半期で顧客満足度を10%向上させることを目標にしています。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “The study attempts to analyze the effects of climate change on agriculture.”

    (この研究は気候変動が農業に与える影響を分析しようと試みています。)


  2. “Researchers have been trying to identify the root causes of this phenomenon.”

    (研究者たちはこの現象の根本的な原因を特定しようとしています。)


  3. “In order to validate the hypothesis, we conducted several controlled experiments.”

    (仮説を検証するために、私たちは複数の管理された実験を行いました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. toward / towards


    • 日本語: 「〜の方向へ」

    • “to”よりも「〜の方を向いている」ニュアンスが強い。


  2. into


    • 日本語: 「〜の中へ」

    • 中に入っていく動きを強調するときはこちらを使う。


  3. unto (古風)


    • 日本語: 「〜へ」「〜に対して」

    • 文語や宗教的な文脈で使われる。日常会話ではほぼ使われない。


反意語


  • from


    • 日本語: 「〜から」

    • 出発点や起点を示す。“to”が到着点なら“from”は出発点を指す。



7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記


  • 強く発音する場合: /tuː/

  • 弱形(短く発音する場合): /tə/ あるいは /tʊ/ など

アメリカ英語・イギリス英語の違い


  • 大きな違いはありませんが、弱形として /tə/ のように「トゥ」ではなく「タ」っぽく発音されることが多いです。

  • 会話の中では「wanna」「gonna」などと同じく、自然に連結して短く発音しやすい語でもあります。

よくある発音の間違い


  • “two” (/tuː/) や “too” (/tuː/) と混同しがち。文脈で区別する必要があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “to”と“too”と“two”の混同

  2. 使いすぎ・省略の混乱: “I want to go.” を “I wanna go.” と書き言葉で使うのはカジュアルになりすぎる場合がある。

  3. 目的を表す不定詞なのか、前置詞なのか: “look forward to” の “to” は前置詞なので、後ろに動名詞 (~ing) がくることに注意(例: “I look forward to meeting you.”)。

試験対策


  • TOEICや英検など、文法問題やリーディングで不定詞マーカー“to”の用法が頻出。

  • 前置詞“to”と不定詞“to”を区別する問題あり。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “to”はイメージすると「矢印」を描くとわかりやすいです。何かに向かう、または到達しようとするニュアンスがあるからです。

  • “to + 動詞” は「これから何かをする」イメージで整理すると覚えやすいです。

  • スペリングはとても短いので、“two (2の意味)” や “too (〜もまた)” との書き間違いをしないように、文脈で理解するようにしましょう。


以上が英単語“to”についての詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的場面まで幅広く登場し、文法上も大変重要な機能語ですので、用法や発音、綴りをしっかりと区別して覚えましょう。

意味のイメージ
to
意味(1)

《不定詞》

意味(2)

《名詞的用法》…すること

意味(3)

《形容詞的用法》…するための,すべき

意味(4)

《副詞的用法》…するために,して,するとは,すれば

意味(5)

《独立用法》

意味(6)

《文全体を修飾する慣用語句》…すれば,してみると,…だが

意味(7)

短縮文

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★