最終更新日:2025/10/10

そこで(に,へ) / その時に / その点で / 《文頭に置いて》そら,あれ / 《その場にいる人に》そこの人 / 《名詞の後に用いて》そこの,あそこの / 《~ is, are ...》…がある

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元となった辞書の項目

there

副詞

そこで(に,へ) / その時に / その点で / 《文頭に置いて》そら,あれ / 《その場にいる人に》そこの人 / 《名詞の後に用いて》そこの,あそこの / 《~ is, are ...》…がある

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解説

1. 基本情報と概要

単語: there

品詞: 副詞(時に代名詞的/感嘆詞的にも使われることがあります)

意味(英語): “in that place” / “at that location”

意味(日本語): 「そこに」「あそこに」「あちらに」など

「there」は、“話し手から離れた場所”を指すときに使われる副詞です。ほかにも、何かを提示するとき(There is/are ~)に使われたり、呼びかけ(「There, there.」)のように使われることもありますが、ここでは副詞としての使い方に焦点を当てて解説します。学習者にとっても日常会話でよく目にする単語なので、まず「離れた場所や対象を示す言葉」という感覚をしっかりと身につけましょう。

活用形

副詞なので、動詞のように人称や時制で形が変化しません。

同じスペルでも、文脈によって「副詞」「代名詞的」「感嘆表現」など、役割が変化することがあります。

CEFRレベルの目安


  • A1(超初心者): 基本の場所表現としてすぐに覚えたい単語です。

  • A2(初級)〜B1(中級): “There is/are...”構文など、よく使う文法・文章表現として学習します。

2. 語構成と詳細な意味

「there」という語自体、接頭語・接尾語という判断が難しく、歴史的には古英語 þǣr(意味:「その場所に」)に由来しています。基本的にはひとつの形で完結しています。

関連語・派生表現


  • thereby (副詞) : それによって

  • therefore (副詞) : したがって、それゆえに

  • thereafter (副詞) : その後

  • thereto (副詞) : それに加えて、それに対して

  • therein (副詞) : その中で

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. “over there” → 「あちらに」

  2. “from there” → 「そこから」

  3. “go there” → 「そこへ行く」

  4. “stay there” → 「そこに留まる」

  5. “there you go” → 「ほら、どうぞ/その調子」 *イディオム的

  6. “there we have it” → 「それで決まりだね/結論だね」

  7. “there it is” → 「ほら、そこにあるよ」

  8. “put it there” → 「そこに置いて」

  9. “right there” → 「ちょうどそこ」

  10. “get there” → 「そこに到着する」

3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    古英語の “þǣr” が中英語で “ther” となり、現代英語の “there” が形作られました。もともと “that place” を西ゲルマン系の言語で示す典型的な副詞です。


  • ニュアンス:

    文字通り地点を指す意味が最も一般的ですが、「there, there(はいはい、大丈夫)」のように、慰めや呼びかけで使う場合など、少し感情的な響きが含まれる言い回しもあります。また “There is/are...” 構文においては、何かを提示するときに用いられるため、文章でも口語でも頻繁に登場します。カジュアル・フォーマルを問わず、幅広いシーンで使われます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム


  1. There is/are + 主語


    • 何かが「ある」「いる」と存在を示す表現。

    • 例: “There is a book on the table.”(テーブルの上に本があります。)


  2. There goes [something/someone]


    • 何か・誰かが行ってしまった、または何かが台無しになったニュアンス。

    • 例: “There goes my coffee!”(あ、コーヒーこぼしちゃった!)


  3. There you go


    • 相手に物を渡すとき、「どうぞ」のように使ったり、「ほら、やっぱり」といった感情的合いの手でも使う表現。


文法上のポイント


  • There は副詞ですが、構文上の主語(形式主語)として扱われることがあります。

  • “There is/are” を使う場合、後ろの名詞の単数・複数によって動詞の一致に注意が必要です。


    • 例: “There is a cat. / There are two cats.”


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Hey, can you put the bag there by the door?”


    • 「ねえ、ドアのそばにそのバッグを置いてくれる?」


  2. “I saw him standing over there.”


    • 「彼が向こうに立っているのを見たよ。」


  3. “There you go, that’s exactly what I was talking about!”


    • 「ほらね、それこそ僕が言ってたことなんだよ!」


ビジネスの文脈での例文(3つ)


  1. “Please place your belongings there while you wait.”


    • 「お待ちの間、お荷物はそちらに置いてください。」


  2. “There seems to be a problem with the printer.”


    • 「プリンターに何か問題があるようですね。」


  3. “Let’s meet there at 10 a.m. to finalize the contract.”


    • 「契約をまとめるために、10時にあちらで会いましょう。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “There is significant evidence to support this hypothesis.”


    • 「この仮説を支持する重大な証拠が存在します。」


  2. “There remains a gap in the current literature regarding this phenomenon.”


    • 「この現象に関しては、現在の文献にはまだギャップが残っています。」


  3. “From there, we can derive the following equation.”


    • 「そこから、次の方程式を導き出すことができます。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. “here” (副詞) : 「ここに」→ 話し手の近くを指す。

    2. “away” (副詞) : 「離れて、向こうへ」→ 場所を離れるニュアンス。

    3. “beyond” (副詞/前置詞) : 「向こうに、超えて」→ そこよりも先を指示するイメージ。


  • 反意語:

    とくに明確な反意語はありませんが、「here(ここ)」は対比された表現として存在感があります。「there」が「そこ・あちら」を示すのに対し、「here」は「ここ」を示します。


使い方・ニュアンスの違い


  • “there” と “here” は「あちら」と「こちら」の違い。話し手の位置や文脈によって使い分けます。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ðɛr/

    • イギリス英語: /ðeər/ or /ðɛə/


  • 強勢(アクセント):

    一音節語なので特に目立った強勢はありませんが、先頭の子音 /ð/(舌を歯に当てる音)に注意が必要です。

  • よくある発音の間違い:

    /d/ や /z/ と混同してしまう間違いが多いので、しっかり舌先を歯に挟むように発音するとよいです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “ther” “they’re” “their” などとの混同がよくあります。

  • “There is/are” の主語一致: 単数・複数で動詞を変えるのを忘れがちなので要注意。

  • TOEICや英検での出題傾向: 形式主語としての “There is/are” 構文や、姿勢を表す “there” の正しい使い方が空欄補充や語法問題で問われることが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “there” は “that place” というイメージを持とう: 「自分から離れた“あっち”」。

  • 同音異義語 “their(彼らの)” や “they’re(彼らは)” との区別は、文脈とスペルで覚えましょう。慣れるまでは、“th-e-r-e” は「場所指示」と覚えておくと便利です。

  • “There is/are” 構文はよく使うため、スピーキング練習で積極的に言ってみると記憶に残りやすいです。

以上が、副詞 “there” の詳細な解説です。日常会話からビジネスシーンまで、幅広く使われる重要な単語なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
there
意味(1)

そこで(に,へ),あそこで(に,へ)

意味(2)

その時に,その筒所で,そこで

意味(3)

その点で,その事で

意味(4)

《その場にいる人に》そこの人,おい君[たち]

意味(5)

《名詞の後に用いて》そこの,あそこの,そこにいる(ある)

意味(6)

《There is(are)+名の形で》…がある…がいる

意味(7)

《There+動+名の形で》

意味(8)

《文頭に置いて》そら,あれ

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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