high

以下では、形容詞「high」について、できるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

意味

• 英語: high
  


• 日本語: 高い

「high」は「高さがある」「位置が高い」など、物理的に上の位置や数値が大きいことを表す形容詞です。日常会話でも頻繁に使われる、とても基本的な単語です。

「高い建物」「高い音」「高い山」など、実際の高さやレベルが高いときに「high」という形容詞を用います。また、比喩的に「高尚な」「偉大な」「重大な」などの意味合いで使われることもあります。

品詞・活用

• 品詞: 形容詞 (adjective)


• 比較級: higher
  


• 最上級: highest
  

※「high」を副詞的に使う場合もありますが、綴りは同じで文脈によって判断されます。(例: “Prices are going high” というような表現)

他の品詞

• 副詞形 (文脈によって同形): high (例: “They flew high in the sky.”)


• 名詞形: 直接的にはありませんが、「高さ」という意味の “height” は同語源です。

CEFRレベル

• A2 (初級)
  
  日常会話の中で頻繁に出てくる単語で、日常の基礎的な単語としてA2レベル程度と考えられます。

2. 語構成と詳細な意味

「high」は短い単語のため、はっきりとした接頭語・接尾語・語幹に分割できるものではありません。ただし、名詞「height」は同じ語源を持っており、-t の追加による名詞化の形跡が見られます。

関連語

• height (名詞)：「高さ」


• highly (副詞)：「とても」「高度に」

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. high building （高い建物）
   


2. high mountain （高い山）
   


3. high price （高い値段）
   


4. high quality （高品質）
   


5. high level （高いレベル）
   


6. high standard （高い基準）
   


7. high priority （高い優先度）
   


8. high hopes （大きな期待）
   


9. high speed （高速）
   


10. high temperature （高温）

3. 語源とニュアンス

「high」は古英語の hēah に由来し、ゲルマン祖語をさかのぼる非常に古い単語です。もともと空間的な「上にある」ことを示す言葉が発展し、「程度や数値などが大きい」という比喩的な意味へと広がりました。

ニュアンス・使用時の注意点

• 「high」はフォーマル・カジュアルどちらでもよく使われる、汎用的な形容詞です。
  


• 具体的な高さだけでなく、レベル・量・度合いなど幅広い意味で使えます。
  


• 比喩的にビジネスや学術的な文脈でも用いられ、「高度な」「高尚な」といったニュアンスが出せます。

4. 文法的な特徴と構文

1. 日常会話や文章で共に使える。非常に汎用性が高い。
   


2. 「high」は可算・不可算の区別が必要な名詞ではなく、形容詞です。後ろに名詞を伴う形が一般的です。
   
   
   
   • 例: “high mountains”, “high prices”
     
   
   


3. 副詞「high」は自動詞とともに使うときに「高く」という意味を表しますが、形容詞「high」は名詞や補語として「〜が高い」という状態を示します。
   
   
   
   • 例: “The plane flew high.” (副詞)
     
   
   
   • 例: “That is a high plane.” (形容詞)
   
   

5. 実例と例文

ここでは場面別に例文をご紹介します。

日常会話

1. “That shelf is too high for me to reach.”
   
   （あの棚は私には高すぎて手が届かないよ。）




2. “These shoes have high heels, so be careful when you walk.”
   
   （この靴はヒールが高いから、歩くとき気をつけて。）




3. “The temperature is so high today. I need a cooler outfit.”
   
   （今日は気温がとても高い。もっと涼しい服装が必要だわ。）

ビジネス

1. “We need to maintain high standards in our products.”
   
   （私たちは製品において高水準を維持する必要があります。）




2. “Our sales figures hit a new high this quarter.”
   
   （当社の売上高は今期、新たな最高値を記録しました。）




3. “The cost of production is still high, so we need to find ways to cut expenses.”
   
   （生産コストが依然として高いので、経費を削減する方法を見つける必要があります。）

学術的/フォーマル

1. “The research has revealed high levels of contamination in the water.”
   
   （その研究により、水中に高いレベルの汚染があることが明らかになりました。）




2. “A high degree of precision is required for this experiment.”
   
   （この実験には高い精度が求められます。）




3. “His latest paper has received high praise from the scientific community.”
   
   （彼の最新の論文は科学界から高い評価を受けています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. tall (背の高い)

   
   
   • “tall” は主に人や建物などの「縦方向に長い」ものに使われるが、「high」はより幅広く高さや数値を表現する。
     
   
   
   • 例: “He is very tall.” は自然だが “He is high.” は不自然。
     
   
   



2. elevated (高く上がった、高尚な)

   
   
   • 文語的ややフォーマル。比喩的に「気持ちが高まった」状況などに使われる。
     
   
   



3. lofty (非常に高い、高尚な)

   
   
   • 文語・文学的表現。比喩で「高慢な」というニュアンスも含む場合がある。
     
   
   

反意語

1. low (低い)
   
   
   
   • 物理的な高さやレベルが低いことを表す最も一般的な反意語。
     
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA): /haɪ/
  


• アメリカ英語 (AmE) とイギリス英語 (BrE) でも、ほぼ同じ発音。
  


• 強勢（アクセント）は「hi-(HIGH)」の一音節の中にあります。
  


• 「ai」の音を「アイ」と発音するのがポイントで、“hay” (ヘイ) と混同しやすいので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “hight” など、余分な文字「t」をつけてしまうミスがまれにあります。
   


2. 同音異義語: 同音の単語はほとんどありませんが、“hi” (「やあ」というあいさつ) と混同しないように注意。
   


3. 「high」と「tall」の使い分け: 人の身長には “tall” が自然。「high person」とはあまり言わない。
   


4. 試験・資格対策: TOEICや英検でも初歩的な単語として登場しやすいが、ボキャブラリー問題だけでなく、文脈に応じた意味の把握が重要。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “high” の “h + i + gh” で、最後の “gh” は発音しません。「ハイ」と短く覚えてしまうと良いです。
  


• 「ハイテンション（high tension）」というカタカナ表現の連想で覚えると、精神的・物理的に「高い」というイメージがつかみやすいでしょう。
  


• 常に「背が高い (tall)・位置が高い (high)」という区別を意識すると、使い分けを間違えにくくなります。

以上が、形容詞「high」の詳細な解説です。日常生活からビジネス、学術まで幅広く使われる基本単語なので、この機会にしっかり覚えておきましょう。