元となった辞書の項目
good afternoon
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): “good afternoon”
品詞: 間投詞(インタラクションズや挨拶として用いられるフレーズ)
- 意味(英語): A polite greeting used from around midday until early evening.
- 意味(日本語): 「こんにちは/良い午後を」というニュアンスで、昼過ぎから夕方前くらいまでの時間帯に使われる丁寧なあいさつです。
「Good afternoon」はフォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使われる、午後の挨拶表現です。出会い頭に相手に声をかけるときに用いられます。
活用形
- 「good afternoon」はフレーズ(固定表現)なので、動詞のように活用はしません。
- 名詞や形容詞など、他の品詞に変化することもありません。表現全体で一つの挨拶詞として機能します。
CEFRレベル: A1(超初心者レベル)
- 理由: 日常会話で頻出する非常に基本的な挨拶であり、英語学習の初期段階から使われるため。
2. 語構成と詳細な意味
- good: 「良い」「満足な」を意味する形容詞。
- afternoon: 「正午(noon)以降の時間帯」を指す名詞。
これら2つの単語が組み合わさった固定句(挨拶)として、「午後の時間帯に会った人へ“良い午後を”と声を掛ける」意味合いを持ちます。
他の単語との関連性・派生語
- “Good morning” (おはようございます)
- “Good evening” (こんばんは)
- “Good day” (こんにちは・ご機嫌よう) — ただしややフォーマル/丁寧すぎる響き
よく使われるコロケーション(10個)
- “Good afternoon, everyone.”
(皆さん、こんにちは。) - “Good afternoon, ladies and gentlemen.”
(皆様、こんにちは。) - “Good afternoon, sir.”
(こんにちは、(男性)さん。) - “Good afternoon, ma’am.”
(こんにちは、(女性)さん。) - “Good afternoon, Mr. Smith.”
(こんにちは、スミスさん。) - “Good afternoon, my friend.”
(こんにちは、友よ。) - “Good afternoon to you, too.”
(あなたもこんにちは。) - “Have a good afternoon.”
(良い午後をお過ごしください。) - “Wishing you a good afternoon.”
(良い午後をお祈りしています。) - “It’s a good afternoon for a walk.”
(散歩をするのに良い午後ですね。)
3. 語源とニュアンス
語源:
- good: 古英語 “gōd” に由来し、「優れた」「望ましい」という意味。
- afternoon: “after” + “noon” が組み合わさった言葉で、「正午(12時)以降」の時間帯を指します。
- “noon” はラテン語の “nona hora” (9番目の時刻、つまり午前3時)から派生し、中世を経て「正午」の意味になりました。
- good: 古英語 “gōd” に由来し、「優れた」「望ましい」という意味。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「Good afternoon」は相手に向けて丁寧な挨拶をする際によく使われます。
- 一般に、12時ごろから夕方(18時くらい)まで使われることが多いですが、厳密な区切りは人によって異なる場合もあります。
- カジュアルなシーンでも使えますが、ビジネスやフォーマルなシーンでもそのまま使えるため便利です。
- 「Good afternoon」は相手に向けて丁寧な挨拶をする際によく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 挨拶表現として独立した間投詞のように使われるため、文章中の文法的役割としては「呼びかけ」になります。
- 文頭や文節として機能し、その後にコンマを付けて呼びかけや文を続ける形が一般的です。
- 例: “Good afternoon, everyone. Let’s start the meeting.”
- 挨拶表現として独立した間投詞のように使われるため、文章中の文法的役割としては「呼びかけ」になります。
使用シーン
- フォーマル: ビジネスメールの冒頭やプレゼンの冒頭など。
- カジュアル: 友人や知り合いに午後会ったときの挨拶。
- 名詞的な使い方(例: “Have a good afternoon.”)では「良い午後を」というニュアンスですが、通常は挨拶としての間投詞が主な使われ方です。
- フォーマル: ビジネスメールの冒頭やプレゼンの冒頭など。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例
- “Good afternoon! Did you have lunch already?”
(こんにちは!もうランチは済ませた?) - “Good afternoon, Mom. I just got back from school.”
(こんにちは、お母さん。学校から帰ってきたよ。) - “Hey, good afternoon! Are you free later?”
(やあ、こんにちは!後で時間ある?)
ビジネス(フォーマル)での例
- “Good afternoon, everyone. Thank you for joining the meeting.”
(皆さま、こんにちは。本日は会議にご参加いただきありがとうございます。) - “Good afternoon, Mr. Johnson. I’d like to discuss the sales report.”
(ジョンソンさん、こんにちは。販売レポートについてご相談したいのですが。) - “Good afternoon. Please take a seat, and let’s begin the interview.”
(こんにちは。どうぞおかけください。それでは面接を始めましょう。)
学術的・プレゼンテーションでの例
- “Good afternoon, distinguished professors. I’m honored to present my research today.”
(教授の皆様、こんにちは。本日は研究発表の機会をいただき光栄です。) - “Good afternoon, and welcome to our seminar on language acquisition theories.”
(こんにちは。本セミナー『言語習得理論』へようこそ。) - “Good afternoon. Today, we will explore the impact of climate change on marine ecosystems.”
(こんにちは。本日は気候変動が海洋生態系に与える影響について検証します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “Hello”(こんにちは)
- 時間帯に関係なく使える万能な挨拶。
- “Hi”(やあ)
- もっとカジュアルでフレンドリーな響き。
- “Good day”(ごきげんよう)
- イギリス英語圏で耳にすることがあり、フォーマルで少し古風。
- “Hello”(こんにちは)
反意語 (Antonyms)
- “Good night”(おやすみなさい)
- 一日の終わりや就寝前の挨拶としての反対シーン。
- “Good night”(おやすみなさい)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記
- アメリカ英語: /ɡʊd ˌæf.tɚˈnuːn/
- イギリス英語: /ɡʊd ˌɑːf.təˈnuːn/
- アメリカ英語: /ɡʊd ˌæf.tɚˈnuːn/
強勢(アクセント)
よくある発音の間違い
- “afternoon” の “a” を「エイ」と伸ばしてしまう。正しくは「アフ(æf / ɑːf)」に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「Good morning」と誤って言ってしまう時間帯のミス:12時以降–夕方までは基本「Good afternoon」が自然。
- 「Good evening」と混同:夕方以降や暗くなってからは「Good evening」を使う方が適切。
- 同音異義語については特にありませんが、「good after noon」という区切り方をしてしまうと不自然に見えます。
- TOEICや英検などの試験ではリスニングの冒頭のあいさつ表現としてしばしば登場します。場面の時間帯を把握しておくのもリスニング対策として有効です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Good” + “Afternoon”=「良い午後」→ 正午以降の挨拶とイメージして覚えると混同しにくいです。
- “afternoon” = “after” + “noon” という構成→ 「正午の後」という意味をそのまま思い出せば、自然と午後の挨拶だと連想できます。
- 午後の曇り空や太陽が斜めから降り注ぐイメージを思い浮かべると、時間帯をイメージしやすいかもしれません。
以上が“good afternoon”の詳細解説です。午後に会ったときに、ぜひ「Good afternoon!」と自然に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
こんにちは(午後のあいさつ)
意味(2)
《古》(上昇調で)さようなら(午後別れるとき)