外国の;外国からの;外国との / 《名詞の前にのみ用いて》異質の,外部からの / 《補語にのみ用いて》(…に)無縁の,(…と)全く異なる《+to+名》
foreign
1. 基本情報と概要
単語: foreign
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to or coming from a country that is not one’s own
意味(日本語): 「外国の」「異質な」という意味を表す形容詞です。自分の国とは別の国、あるいは馴染みのないもの・環境・文化を指します。「外国なんだな」というニュアンスで、海外や見知らぬ文化に対して使われます。
- CEFRレベル目安: B1(中級)
→ 基本的な単語で、海外のものを表すときによく登場するため中級レベルですが、初心者でも実際によく目にする単語です。
活用形
形容詞のため、動詞のように時制・人称による変化はありません。
- 比較級: (more) foreign / (most commonly 使われないが sometimes “more foreign”)
- 最上級: (most) foreign / (やや稀)
※通常 foreign
は比較級や最上級の形をあまりとらない単語ですが、文脈によって「もっと外国らしい」「最も外国らしい」といった表現が稀に使われることもあります。
他の品詞形
- foreigner (名詞): 「外国人」
- foreignness (名詞): 「異国性、よそよそしさ」など
2. 語構成と詳細な意味
語源的な要素
- 「fore-」: 古フランス語やラテン語の「外側」「ドアの外」などを表す要素と関連があります。
- 「-ign」: ラテン語の接尾辞 -anus(~に属する)などが変化してできたとも考えられています。
派生語・類縁語
- foreigner (名詞): 「外国人」
- foreignness (名詞): 「異国であること、異質であること」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- foreign language → 外国語
- foreign policy → 外交政策
- foreign affairs → 外交問題
- foreign currency → 外国通貨
- foreign market → 海外市場
- foreign trade → 海外貿易
- foreign investment → 海外投資
- foreign capital → 外国資本
- foreign culture → 異国文化
- foreign student → 留学生
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “foras(外側へ)” や “foris(外)” に由来し、古フランス語
forain
を経由して現代英語の「foreign」となったとされます。
ニュアンス・歴史的背景
- 元々は「門の外にいる」「外部から来た」という感覚を含み、そこから「外国の」「異質な」というニュアンスに広がりました。
- カジュアルからフォーマルまで幅広く使うことができますが、ややフォーマルな文章でも通用します。
使用上の注意
- 「異質な」「自分の知らない世界の」といった感覚を伝えたいときに使われる半面、場面によっては「よそ者感」を強く強調する可能性もあります。多文化に配慮した表現をする必要がある場合は、注意して使うことが望ましいです。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 形容詞として、名詞の前に置く --> a foreign country, a foreign language
- 補語としても用いられる --> This concept seems foreign.
イディオムや一般的な構文
- “foreign to…” → 「~にとって馴染みのない、理解できない」
- 例: Some of these concepts are foreign to me. (これらの概念は私には理解できない)
- 例: Some of these concepts are foreign to me. (これらの概念は私には理解できない)
- “a foreign body” → 「異物」
- 医学や科学など、フォーマルな文脈で用いられることが多い表現
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “That word sounds foreign to me.”
- その単語は私にとって聞き慣れない感じがするよ。
- その単語は私にとって聞き慣れない感じがするよ。
- “I love trying foreign cuisines.”
- 私は外国の料理を試すのが大好きなんだ。
- 私は外国の料理を試すのが大好きなんだ。
- “He speaks three foreign languages fluently.”
- 彼は3つの外国語を流暢に話します。
(2) ビジネス
- “We’re planning to expand our business to foreign markets next year.”
- 私たちは来年、海外市場に事業を拡大する予定です。
- 私たちは来年、海外市場に事業を拡大する予定です。
- “Foreign investment plays a crucial role in the country’s economy.”
- 海外投資はその国の経済において重要な役割を果たします。
- 海外投資はその国の経済において重要な役割を果たします。
- “The project requires knowledge of foreign regulations and standards.”
- このプロジェクトには海外の規制や基準に関する知識が必要です。
(3) 学術的な文脈
- “His research focuses on foreign policy analysis.”
- 彼の研究は外交政策の分析に焦点を当てています。
- 彼の研究は外交政策の分析に焦点を当てています。
- “The paper discusses how foreign cultures influence local traditions.”
- その論文は、どのように海外の文化が地元の伝統に影響を与えるかを論じています。
- その論文は、どのように海外の文化が地元の伝統に影響を与えるかを論じています。
- “Foreign language acquisition is a key component of sociolinguistics.”
- 外国語習得は社会言語学の重要な要素です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- overseas (海外の)
- 「海外の」という点で似ていますが、より「海を越えた場所」というニュアンスに焦点があります。
- 「海外の」という点で似ていますが、より「海を越えた場所」というニュアンスに焦点があります。
- external (外部の)
- 「外部の」という意味に集中しており、国というよりは内外関係において使う傾向があります。
- 「外部の」という意味に集中しており、国というよりは内外関係において使う傾向があります。
- alien (異質な、よそ者の)
- 「宇宙人」の意味でも使われるため、状況によっては強い異質感を持つ表現になります。
反意語 (Antonyms)
- domestic (国内の)
- local (地元の)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記
- 米音 (American English): /ˈfɔːr.ən/ または /ˈfɔːr.ɪn/
- 英音 (British English): /ˈfɒr.ən/ または /ˈfɒr.ɪn/
アクセント
- 頭の “for-” の部分に強いアクセントが来ます。
- 語末の “-eign” は /-ən/ や /-ɪn/ になり、書きのスペリング “eign” と発音に大きな差があります。
よくある発音の間違い
- “eign” をそのまま /eɪn/ のように読んでしまう。実際は /-ən/ や /-ɪn/ と弱く発音されます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “foriegn” と “ie” の順序を間違えやすい。→ 正しくは “foreign”
- 同音異義語との混同: とくに同音異義語はありませんが、発音の似た単語に “foreigner” (外国人) があります。
- TOEIC・英検などでの出題傾向:
- “foreign currency,” “foreign policy,” “foreign affairs” などのセットでよく登場。
- 名詞形 “foreigner” とセットで覚えさせる問題も散見されます。
- “foreign currency,” “foreign policy,” “foreign affairs” などのセットでよく登場。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングの覚え方: “for + eign” と分解して、「for(~のために)+ eign(エインと読む)」として覚えるとミスが少なくなります。
- イメージ: “door” の外 (foris) にいるイメージを思い浮かべ、外にある・別の世界のという概念と結びつけると覚えやすいでしょう。
- テクニック: 「自分にとって“異なる”の F + “領域”を示すイメージ」を連想すると、概念が鮮明になります(Foreign → “Far + reign(領域)” とも関連付けて覚えるなど)。
以上が、“foreign”の詳細な解説になります。海外のものや異質なものを表現するとき、日常会話からビジネス、学術用語まで幅広く使える便利な単語です。ぜひ積極的に使ってみてください。
外国の;外国からの;外国との
《名詞の前にのみ用いて》異質の,外部からの
《補語にのみ用いて》(…に)無縁の,(…と)全く異なる《+to+名》