〈C〉《…との》奮闘,闘争(struggle)《for, with, against ...》 / 〈U〉闘志,ファイト / 〈C〉《…についての》論争,口論《over ...》 / 〈C〉(特にボクシングの)試合,勝負
fight
〈C〉《…との》奮闘,闘争(struggle)《for, with, against ...》 / 〈U〉闘志,ファイト / 〈C〉《…についての》論争,口論《over ...》 / 〈C〉(特にボクシングの)試合,勝負
1. 基本情報と概要
単語: fight
品詞: 名詞 (ただし「闘う」という動詞としてもよく使われます)
活用形(名詞): fight (単数形), fights (複数形)
活用形(動詞): fight - fought - fought
意味(英語 / 日本語)
- 英語: A fight is a conflict or struggle between two or more parties, often involving physical force or a heated argument.
- 日本語: 「戦い」「けんか」「争い」という意味です。人やグループ同士が物理的・言葉の上で衝突したり、競い合ったりするときに使います。
「fight」は、相手とぶつかるイメージが強い単語です。口論や殴り合いなど、物理的にも言葉の上でも衝突する様子を表せます。
CEFR レベル目安: B1 (中級)
英語学習者にとってはよく見聞きする頻出単語で、日常の会話からニュース記事まで幅広く使われます。
2. 語構成と詳細な意味
「fight」は単独の語幹として存在しており、明確な接頭語・接尾語はありません。
派生形として動詞「to fight」があり、形容詞的に使われるもの(fighting spirit など)もあります。
よく使われるコロケーション(10個)
- win a fight(戦いに勝つ)
- lose a fight(戦いに負ける)
- start a fight(けんかを始める)
- pick a fight (with someone)((誰かに)けんかを売る)
- get into a fight(けんかになる / けんかに巻き込まれる)
- break up a fight(けんかを止める)
- put up a fight(抵抗する / 闘う姿勢を示す)
- avoid a fight(争いを避ける)
- a bitter fight(激しい争い)
- a fist fight(拳でのけんか / 殴り合い)
3. 語源とニュアンス
語源
「fight」は古英語の “feohtan” に由来するとされます。元々は物理的に闘うことを意味し、時代を経て口論や精神的な抵抗や闘争の意味も持つようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「fight」は口語でも文語でもよく使われる、ごく一般的な単語です。
- 「闘い」「争い」という直接的な対立を表すため、強い印象を与えます。
- 口語では “have a fight” と言えば、けんかをしたという意味でかなりカジュアルに使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として: 可算名詞 (a fight / fights)。
- 例: “They had a fight last night.” (彼らは昨晩けんかをした)
- “Fights often break out in crowded places.” (混雑した場所ではしばしばけんかが起こる)
- 例: “They had a fight last night.” (彼らは昨晩けんかをした)
動詞として: 他動詞・自動詞の両方で使えます。
- 他動詞例: “He fought the enemy bravely.” (彼は勇敢に敵と戦った)
- 自動詞例: “They fought for hours.” (彼らは数時間戦った)
- 他動詞例: “He fought the enemy bravely.” (彼は勇敢に敵と戦った)
よくある構文やイディオム
- to have a fight (with someone): (誰かと)けんかをする
- fight or flight response: (生物学で言う)闘争か逃走反応
- fight against something: 何かに抗う、対抗する
- fight for something: 何かを求めて闘う
5. 実例と例文
(1) 日常会話シーン
- “They had a big fight over something silly.”
(彼らは些細なことで大きなけんかをしました。) - “I don’t want to pick a fight with you.”
(あなたにけんかを売りたくないよ。) - “We sorted things out after our fight.”
(私たちはけんかの後、ちゃんと話し合って解決しました。)
(2) ビジネスシーン
- “There was a fight among the sales team about territory disputes.”
(営業チームの間で担当エリアをめぐる争いがありました。) - “The manager had to break up a fight between two employees.”
(マネージャーは2人の従業員のけんかを止めなければなりませんでした。) - “He put up a fight for a larger budget.”
(彼はもっと大きな予算を勝ち取るために強く主張しました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈
- “The historical text describes a famous fight between two rival clans.”
(その歴史文書には2つの対立する氏族間の有名な戦いが記されています。) - “Her dissertation examines the fight for women’s suffrage in the early 20th century.”
(彼女の論文は20世紀初期の女性参政権を求める闘争を検証しています。) - “The study focuses on the fight against global pandemics.”
(その研究は世界的パンデミックとの闘いに焦点を当てています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- battle(戦闘 / 戦い):より組織的・大規模な戦闘をイメージさせる。
- conflict(衝突 / 対立):けんかや戦争、意見の対立など、幅広い意味で使う。
- clash(衝突 / ぶつかり合い):互いの意見や勢力が激突する強いイメージを伴う。
- feud(確執 / 長期にわたる争い):主に家族・組織の長期的対立を指すことが多い。
反意語
- peace(平和)
- harmony(調和)
上記はいずれも争いがない状態のイメージを表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /faɪt/
- アメリカ英語・イギリス英語共通: 大きな発音の違いはありません。
- 「fight」は1音節なのでアクセント位置は特に分かれることはなく、/faɪt/ 全体をしっかりと発音します。
- 「gh」はサイレント文字で、/faɪt/ は「ファイト」のように聞こえます。
- よくある間違いとして、/fiːt/(feet)や /fraɪt/(fright など)と混同しないよう注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “figth” のように “gh” と “t” を逆に書いてしまうことがよくあります。
- 同音・類音語との混同: fright(恐怖)や light(光)、flight(飛行)など、似たスペルを持つ単語と混同しないよう注意してください。
- 試験での出題例: TOEICや英検などでは、熟語やコロケーション(fight against, fight for, pick a fight など)が問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “gh” がサイレントである仲間: light, night, might, right, sight などと同じく、“-ight” という綴りパターンで “gh” は発音しないと覚えると良いです。
- イメージのポイント: “fight” は “ファイト!” と日本語でも応援のときに使われるように、「頑張って闘う」というポジティブな面でも想起しやすいでしょう。
- スペリングは単純そうでいて“gh”の扱いが独特なので、ほかの “-ight” 単語と一緒にまとめて覚える方法がおすすめです。
以上が名詞「fight」の詳細解説です。物理的なけんかから比喩的な戦いまで幅広く使われる重要な単語なので、ぜひ熟語やコロケーションとあわせて覚えてみてください。