最終更新日:2025/10/09

親愛な,かわいい / (手紙の書き出しのあいさつの)親愛なる,尊敬する / 《...にとって》大事な《to》

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元となった辞書の項目

dear

形容詞

親愛な,かわいい / (手紙の書き出しのあいさつの)親愛なる,尊敬する / 《...にとって》大事な《to》

このボタンはなに?

彼の大切な母はいつも彼を支えていた。

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解説

以下では、形容詞「dear」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: dear

品詞: 形容詞(ほかにも名詞や呼びかけ表現、手紙の書き出しなどでも使われます)

英語での意味


  • Beloved or loved: 「愛しい、大切な」

  • Precious or valued: 「大切な、貴重な」

  • Expensive or costly: 「高価な、値段が高い」

日本語での意味とニュアンス


  • 「愛しい」「大切な」「大事な」というときに使います。たとえば家族や友人など、かけがえのない存在に対して使われる形容詞です。

  • 「高価な」「値段が高い」という意味でも使いますが、これは特にイギリス英語やややフォーマルな響きで「値段が高くて痛い出費」というニュアンスがあります。

「dear」はこうした背景から、相手に対して「親愛の情」を示すと同時に、やや古風で丁寧な響きを持つことがあります。ただし、カジュアルな場面で「高い」という意味で使うと、皮肉を込めた表現になることもあります。

活用形

形容詞なので、通常は比較級として “dearer” 、最上級として “dearest” の形を取ります。


  • dear → dearer → dearest

ただし、「dearest」は「最も高い」という価格的な比較以外に、親しみを込めた呼びかけ「My dearest friend(私の最愛の友)」のようにも用いられます。

他の品詞での形


  • 名詞: my dear(親しい呼びかけ、特に手紙や日常会話での愛称)

  • 呼びかけ(感嘆詞的な使い方): Oh dear! 「おやまあ!」「どうしよう!」など。

  • 敬称的表現: 手紙の書き出しに使う Dear Mr. Smith, のように。

難易度(CEFRレベルの目安)


  • B1(中級)〜B2(中上級)


    • 手紙の書き出しなどで最初に触れる可能性はありますが、「費用が高い」の意味や丁寧な呼びかけなど幅広い使い方を正確に理解するにはB1以降の知識が求められます。



2. 語構成と詳細な意味

語構成

「dear」はもともと古英語で “dēore” という語から来ており、特に接頭語や接尾語を含む複合的な構成はありません。そのまま「大切な」「高価な」「愛おしい」という意味を表すシンプルな語です。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. a dear friend(かけがえのない友人)

  2. my dear mother(私の大切な母)

  3. dear reader(親愛なる読者)

  4. dear life(命を懸けて/懸命に)例: hold on for dear life(必死にしがみつく)

  5. at a dear price(高い代償を払って)

  6. dear to my heart(私の心にとって大切で)

  7. oh dear!(あらま!/ええっ!)※感嘆詞的な表現

  8. dear little one(愛らしい小さい子)

  9. cost someone dear(大きな代償を払わせる)

  10. dear me(おやまあ / まあ大変)※感嘆詞


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “dēore” から派生し、「貴重な」「愛される」というニュアンスが含まれていました。中英語で “dere” として歴史的に受け継がれ、現代の dear となりました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 「大切な」というポジティブな感情を強く伝える言葉なので、親愛や愛情を込めた書き出しや呼びかけでの使用が多いです。

  • 価格について「高い」という意味で使う場合は、イギリス英語などでややフォーマル・文語寄りの響きがあります。カジュアルに「expensive」と言い換えるほうが自然な場面も多いです(ただし、意図的に皮肉を込めて That’s a bit dear! と言うこともある)。

  • 手紙やメールの冒頭で Dear 〜, と書くのはフォーマル・カジュアルどちらにも使用できる定型表現です。


4. 文法的な特徴と構文

使用シーン・構文


  1. 形容詞として: 名詞を修飾


    • “He is my dear friend.”(彼は私の大切な友人です。)

    • “That shop sells dear items.”(あの店は値段の高い品物を売っている。)


  2. 感嘆詞・呼びかけとして: “Oh dear!”(おやまあ!)

  3. 手紙の書き出し: “Dear Mr. Smith,”(スミス様へ)など。

文法上のポイント


  • 可算・不可算といった区別はありません。形容詞として使うときには比較・最上級を取ることができます。

  • 呼びかけ(名詞的な使い方)もある点に注意しましょう。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Oh dear, I forgot my keys again!”


    • 「あらま、鍵をまた忘れちゃった!」


  2. “He bought a dear gift for his mother.”


    • 「彼はお母さんにちょっと高価なプレゼントを買ったんだよ。」


  3. “She’s such a dear friend of mine.”


    • 「彼女は私にとって本当に大切な友達です。」


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Dear Ms. Johnson, I hope this email finds you well.”


    • 「ジョンソン様、このメールがご無事に届いていることを願います。」


  2. “The new supplier’s prices seem a bit dear compared to others.”


    • 「新しい仕入れ先の価格は、他社に比べて少し高いようです。」


  3. “Dear Sir or Madam, I am writing to inquire about your services.”


    • 「ご担当者様へ、御社のサービスについてお伺いしたくご連絡しております。」


学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “Dear colleagues, I am pleased to share the results of our research.”


    • 「同僚の皆さん、本研究の結果を共有できて嬉しく思います。」


  2. “In the 19th century, many authors would address their readers as ‘Dear Reader.’”


    • 「19世紀の多くの作家は読者のことを ‘Dear Reader’ と呼びかけました。」


  3. “Unfortunately, the laboratory equipment is quite dear, and we must budget carefully.”


    • 「残念ながら、その実験装置はかなり高価なので、慎重に予算を組む必要があります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語(synonyms)


  1. beloved(最愛の / とても大切な)

  2. cherished(大事にされている / 胸に抱かれている)

  3. precious(大切な、貴重な)

  4. expensive(高い、高価な)

  5. costly(高価な、コストがかかる)

これらは「愛されている」「貴重である」という意味合いでは近いですが、dear にはより親愛の情や丁寧な呼びかけのニュアンスがあります。

反意語(antonyms)


  1. cheap(安い、安価な)

  2. worthless(価値がない)

  3. unloved(愛されていない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /dɪər/(イギリス英語) /dɪr/(アメリカ英語)

  • アメリカ英語では “ディア” と単純に発音(r が強めに響く)。

  • イギリス英語では後ろの r がやや弱く、引き気味に発音される。

  • アクセントは一音節語なので、特に強勢位置の変化はなく、全体を “ディア” と短くはっきり発音します。

  • “deer”(鹿)との同音に注意が必要です。つづりが違いますが、音は同じです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “d-e-a-r” を “d-e-e-r” と書いてしまうと「鹿(deer)」になってしまうので注意しましょう。

  2. 同音異義語: deer(鹿)との混同。先述のとおり発音は同じでも意味がまったく異なります。

  3. 価格を表す使い方: アメリカ英語では「値段が高い」という意味ではほとんど使わず、イギリス英語やフォーマルな文章で使われます。TOEICや英検では、「Dear Mr. 〜」という手紙の冒頭表現や「愛おしい」という意味が出ることがよくあります。

  4. 呼びかけ表現: 結びつきとして “my dear friend” のように呼びかける場合は、親しみとやや古風・フォーマルな響きがあることを意識しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「dear(ディア)=大切なものを ‘近くに置きたい気持ち’」とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「手紙の書き出しには必ずと言っていいほど登場する」→ “Dear 〇〇 ,” で覚えると、自然に「相手への敬意・愛情表現」というニュアンスを理解できます。

  • スペルの “ea” は “dear,” “near,” “fear” など共通した綴りなので、一緒にセットで思い浮かべると混乱しにくいでしょう(それぞれ発音・意味は異なる場合もあるので注意)。

  • 「価格が高い」意味での “dear” はイギリス英語寄りとイメージすると他の単語学習と区別しやすいです。

以上が形容詞「dear」の詳細解説です。手紙や呼びかけなどで使われる頻度が高い単語なので、スペル・発音・ニュアンスをしっかりマスターしましょう。

意味のイメージ
dear
意味(1)

親愛な,かわいい(much loved)

意味(2)

(手紙の書き出しのあいさつの)親愛なる,尊敬する

意味(3)

大事な,貴重な;(…にとって)大事な《+to+》(precious)

意味(4)

高い/,高価な

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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