cow
以下では、名詞「cow」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
単語: cow
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A fully grown female bovine animal, especially one kept for milk.
意味(日本語): 成長した雌のウシのこと。特にミルクを得る目的で飼われることが多いです。
「cow」は、日常生活や農場などでよく使われる、基本的な動物の名前です。子どもから大人まで幅広く使いますが、特に「牛乳を提供する牛」としてイメージされやすい単語です。
活用形
名詞「cow」は通常可算名詞で、複数形は cows です。
- 単数形: cow
- 複数形: cows
他の品詞への派生
実は、同じスペル「cow」で動詞としての用法がありますが、意味がまったく異なり、この動詞は「(人を)脅して従わせる」というニュアンスです。たとえば “to cow someone into doing something” という熟語で使われます。ただし、今回の中心はあくまで「名詞のcow」です。
CEFRレベル
- A1 (超初心者)
動物の名前ということで、初期学習で頻出する単語です。英語学習の最初期から触れる機会があるでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
「cow」という単語自体は短く、接頭語や接尾語を持ちません。語幹そのものが「cow」として完結しています。
関連する単語や派生語
- cattle: 「牛(全般)」「畜牛」などの集合的な呼び方
- bull: 「雄牛」
- calf: 「子牛」
- cash cow: 「多大な利益を生むもの」、ビジネス用語の比喩的表現
- cowboy / cowgirl: 牧場で牛の世話をする人(特にアメリカ西部)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- milk a cow (牛の乳を搾る)
- dairy cow (乳牛)
- beef cow (肉牛)
- cow farm (牛を飼育する農場)
- herd of cows (牛の群れ)
- cow’s milk (牛乳)
- sacred cow (神聖な牛、または批判が許されない聖域的存在)
- cow dung (牛糞)
- cash cow (多くの利益を生む商品・事業)
- cow feed (牛の飼料)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「cow」は古英語の “cū” (ドイツ語の “Kuh” に相当) に遡ります。ゲルマン系の言語で共通して使われてきた、非常に古い単語です。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「牛」の雌を特に指す場合が多いですが、日常会話では雄雌や年齢を区別せずに「牛」として使われることもしばしばです。
- 場合によっては「bull」(雄牛)、「calf」(子牛) と使い分ける点に注意しておいてもよいでしょう。
- 口語レベルでも文章レベルでも一般的に使われるシンプルな単語です。
- ただし、「cow」という動詞には「脅す」「威圧する」という意味があるので文脈をしっかり確認する必要があります。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算の区別
「cow」は可算名詞です。
例: one cow, two cows, many cows一般的な構文例
- “This cow provides a lot of milk.” (この牛はたくさんの牛乳を提供してくれます)
- “They have ten cows on their farm.” (彼らは農場で10頭の牛を飼っています)
- “This cow provides a lot of milk.” (この牛はたくさんの牛乳を提供してくれます)
イディオム/熟語 (名詞として使われる場合)
- “sacred cow”: 批判されることが許されない存在や制度を指す比喩的表現
- “cash cow”: 企業や人に持続的な収益をもたらす商品や事業
- “sacred cow”: 批判されることが許されない存在や制度を指す比喩的表現
5. 実例と例文
ここでは、日常会話、ビジネス、学術的な文脈で、より自然な例文を提示します。
日常会話での例文
- “We visited a farm and saw a baby cow for the first time!”
(農場に行って、初めて子牛を見たんだ!) - “Could you help me feed the cow this afternoon?”
(今日の午後、牛に餌をあげるのを手伝ってくれる?) - “I love fresh cow’s milk in the morning.”
(朝は新鮮な牛乳が大好きなんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our dairy division’s main cash cow is the premium yogurt line.”
(うちの乳製品部門のメインの稼ぎ頭はプレミアムヨーグルトシリーズです。) - “We’re projecting an increase in cow feed costs this quarter.”
(今四半期は牛の飼料のコストが上がる見込みです。) - “Investing in a new cow barn might improve our milk quality.”
(新しい牛舎に投資をすることで、牛乳の品質が向上するかもしれません。)
学術的・専門的な文脈での例文
- “Researchers are studying the genetics of dairy cows to enhance milk production.”
(研究者たちは乳牛の遺伝子を研究して、牛乳の生産量を向上させようとしています。) - “The cow plays a significant role in sustainable agriculture.”
(牛は持続可能な農業において重要な役割を果たしています。) - “A higher protein diet has been shown to benefit cow health and longevity.”
(高タンパク質の飼料は牛の健康と長寿に役立つことが示されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cattle (牛の総称)
- 牛全般を指す集合的名称。その中に「cow」や「bull」、「calf」などを含む。
- 例: “We raise cattle on our ranch.”
- 牛全般を指す集合的名称。その中に「cow」や「bull」、「calf」などを含む。
- bull (雄牛)
- 雌牛(cow)の対になる雄牛のこと。
- 例: “The bull is much larger than the cow.”
- 雌牛(cow)の対になる雄牛のこと。
- heifer (若い雌牛)
- まだ子を産んでいない若い雌牛。
- 例: “The heifer will join the milking herd next spring.”
- まだ子を産んでいない若い雌牛。
反意語
- 「cow」に明確な反意語はありませんが、性別の対比としては「bull」(雄牛)が対になる概念となります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /kaʊ/
- アメリカ英語: /kaʊ/
- イギリス英語: /kaʊ/
- 音としては “口を少し開いて「カウ」” と発音し、“ow” は /aʊ/ という二重母音になります。
- “cow” と同じつづりの “bow” (おじぎする) などと混同されがちですが、そちらの “ow” は /aʊ/ ではなく場合によって /oʊ/ と発音することがあります。気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cow” はシンプルですが、単数複数で “cows” と「s」をしっかりつけましょう。
- 同音異義語との混同: 同音異義語というよりは “how” と似た発音 /aʊ/ 系統の単語との取り違えに注意します。
- 動詞の“to cow”との混同: 名詞と動詞では意味が大きく異なるため、文脈によって見分けましょう。
- 試験での出題: 英検やTOEICなどで直接的に出題される機会は多くありませんが、“cash cow” や “sacred cow” などのイディオムがビジネス用語として出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「モ~」という鳴き声とともに、「ミルクを出す牛」を思い浮かべると簡単に記憶に定着します。
- “ow” の発音が “アウ” になる単語には “now”, “how” などがあります。スペル+発音をセットでイメージすると覚えやすいでしょう。
- 比喩表現として「cash cow」(企業や人に安定した利益をもたらす商品や事業)もよく耳にするので、そちらも押さえておくと単語の幅が広がります。
以上、名詞「cow」についての詳細解説でした。日常会話でもビジネスでも目にする機会がある単語なので、ぜひ使い方や関連表現も一緒に覚えてみてください。
雌牛,乳牛
(鯨・象・サイなどの)雌