最終更新日:2025/10/05

〈口語〉警官, おまわりさん

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元となった辞書の項目

cop

名詞

〈口語〉警官, おまわりさん

このボタンはなに?

警官がその地域を巡回していた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: cop

品詞: 名詞 (可算名詞)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

意味(英語): A slang term for a police officer.

意味(日本語): 警官を指すスラング表現です。

「警官」や「おまわりさん」をカジュアルに呼ぶときに使われる口語表現です。フォーマルな場や公的な文書では「police officer」などを使うのが一般的ですが、日常会話で「警官」を指すときに「cop」がよく使われます。


  • 活用形: 名詞なので、単数形 “cop”/複数形 “cops” があります。

  • 他の品詞形: 「cop」は動詞にもなり、スラング的に「手に入れる」「捕まえる」「逮捕する」などを意味することがありますが、今回紹介しているのはあくまで名詞の用法です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: cop

  • 接尾語: なし

「cop」という単語自体が短いスラング形なので、はっきりした接頭語・接尾語はありません。

派生語・関連語


  • copper: 「警官」の古いスラング表現

  • to cop (動詞): 「捕まえる」「逮捕する」「手に入れる」などの意を持つスラング動詞

コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. beat cop(巡回警官)

  2. undercover cop(潜入捜査官)

  3. plainclothes cop(私服警官)

  4. cop car(パトカー)

  5. cop show(警察ドラマ)

  6. off-duty cop(非番の警官)

  7. rookie cop(新人警官)

  8. friendly cop(親しみやすい警官)

  9. good cop/bad cop(「善玉の刑事/悪玉の刑事」の手口)

  10. local cop(地元の警官)


3. 語源とニュアンス

語源: 「cop」は元々 “copper” と呼ばれる警官のスラングの短縮形ともいわれたり、逮捕する意味の “to cop”(語源はフランス語の caper「取る」→ラテン語の capere「つかむ」)からきているとされます。

ニュアンス:


  • カジュアルかつ口語的な表現です。

  • 気軽な日常会話や映画などではよく耳にしますが、かしこまったスピーチや公式文書などではあまり使用されません。

  • 時に軽い親しみややや侮蔑的にも捉えられる場合があるため、状況とトーンに注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 「a cop」(単数)、複数形「cops」。

  • 構文:


    • “He is a cop.”(彼は警官だ)

    • “There were several cops on the scene.”(現場には何人もの警官がいた)


  • イディオム


    • “cop out”: (動詞表現で)言い訳をする、責任から逃れる などの意味。

    • “good cop, bad cop”: 取り調べなどで「いかにも優しい警官と厳しい警官の役割を演じる」手法の呼び名。


使用シーン: カジュアル・口語。ニュース記事などフォーマル目の文脈なら「police officer」が望ましいです。


5. 実例と例文

(A) 日常会話


  1. “I saw a cop walking down my street this morning.”

    「今朝、通りを警官が歩いているのを見たよ。」


  2. “My neighbor is a cop, and he’s really friendly.”

    「隣の家の人は警官なんだけど、とても親しみやすい人だよ。」


  3. “Don’t worry, the cop just wants to ask a few questions.”

    「心配しないで。警官はちょっと質問したいだけみたいだよ。」


(B) ビジネス(やや砕けた社内会話など)


  1. “We had a cop come by to discuss security measures for our building.”

    「警官に来てもらって、ビルのセキュリティ対策について話をしてもらったよ。」


  2. “The local cop recommended installing more cameras in the lobby.”

    「地元の警官は、ロビーにカメラをもっと設置したほうがいいと勧めてきた。」


  3. “A cop stopped by asking about the break–in last night.”

    「昨夜の侵入事件について問い合わせに警官がやってきたんだ。」


(C) 学術的な文脈(やや例外的な使い方)


  1. “In popular media studies, the portrayal of the ‘cop’ stereotype has evolved over the decades.”

    「大衆メディア研究において、『警官』のステレオタイプの描かれ方は何十年もかけて変化してきた。」


  2. “Sociological research often examines the relationship between locals and cops in community policing.”

    「社会学の研究では、地域での警察活動における住民と警官の関係がしばしば分析対象となる。」


  3. “Discourse analysis on ‘cop shows’ reveals public perceptions of law enforcement.”

    「『警察ドラマ』の言説分析は、法執行機関に対する一般の認識を明らかにする。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. policeman / policewoman(男性警官 / 女性警官)


      • より直接的・フォーマル。


    2. police officer(警察官)


      • 公式表現、フォーマルな文脈でよく使用。


    3. officer(警官)


      • 手短に警官を指す際に用いられるが、文脈によっては「将校」などの意味になるため注意。



  • 反意語: “criminal”(犯罪者) など。


    • 「警官」の反意といえば「犯人」「犯罪者」などが一般的です。


ニュアンスや使い方:


  • 「cop」は砕けた口語、ややスラング寄り。

  • 「police officer」は誰にでも安心して使える無難な表現。

  • 「policeman/policewoman」は性別を明確にしたい時に使われる。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /kɑp/ (「カーップ」に近い音)

    • イギリス英語: /kɒp/ (「コップ」に近い音)


  • アクセント: 一音節語なので強勢は /cop/ 全体におかかるイメージです。


  • よくある間違い: “cup (/kʌp/)” と混同しないように注意してください。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “cop” は短い単語なので “corp” などと綴りを間違えないように。

  2. 発音混同: “cop” と “cup” は母音が異なります。

  3. 使い分け: 公式の文書や試験では “police officer” を使ったほうがいい場合が多いです。

  4. TOEIC・英検など試験対策: “cop” 自体はスラング寄りなので、フォーマルな場の語彙が問われる場面ではあまり登場しませんが、日常英会話表現として知っておくとリスニングなどに役立つことがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Cop」は「捕まえる(to capture)」のイメージから来ている、と覚えると記憶しやすいです。

  • 「コップ(cup)」との音なんかが似ているので、意味の違い(警官と飲み物を入れるカップ!)を意識して発音・つづりを区別しましょう。

  • 日本語でも「コップ」(cup) があるので、母音の響きをしっかり区別する練習をするとよいでしょう。


以上が名詞「cop」の詳細解説です。日常的に耳にするスラングですが、適切な状況・相手との距離感を考えた上で使うようにするとよいでしょう。

意味のイメージ
cop
意味(1)

警官,おまわりさん

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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