元となった辞書の項目
cold
解説
1. 基本情報と概要
単語: cold
品詞: 名詞 (countable / uncountable)
意味 (英語)
- (Temperature) A low temperature or the feeling of low temperature.
- (Illness) A common viral infection that usually involves a runny nose, cough, and sore throat.
意味 (日本語)
- 寒さ、冷たさという温度的な意味。
「寒い状態」を表すときに使われます。冬の寒さや冷たい環境などを指し、体が寒いと感じるニュアンスです。 - 風邪という意味。
一般的なウイルス感染症を指すときに使う単語で、くしゃみや咳などの症状が伴います。
活用形
- 単数形: a cold (「風邪」の場合は可算名詞)
- 複数形: colds (複数の風邪、または複数回の風邪の意)
他の品詞
- adjective: cold (例: “It’s cold outside.”)
「寒い」「冷たい」という形容詞で使われます。
CEFRレベル
- A1 (超初心者): 「寒い」という意味で物や天気を説明するときに非常によく使われる基本単語です。
- A2 (初級): 「風邪をひく」(catch a cold) の使い方もよく習います。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源上、特別な接頭語・接尾語はありません。
- 語幹: “cold” — 「冷たい」「寒い」を表す古英語 “ceald” (または “cald”) に遡るとされています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- catch a cold (風邪をひく)
- common cold (一般的な風邪)
- feel the cold (寒さを感じる)
- out in the cold (寒い外にいる / 仲間外れにされるニュアンスも)
- cold weather (寒い天候)
- cold snap (急な寒波)
- bitter cold (厳しい寒さ)
- a chill / a cold chill (ぞくっとする寒さ)
- cure a cold (風邪を治す)
- keep out the cold (寒さを防ぐ)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “ceald,” “cald,” 中英語 “cold” に由来し、「冷たい状態」を表してきました。
- 歴史的背景: もともと気候や温度が低い状態について使われ、後に「風邪」の意味での名詞としても広く定着しました。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- “cold” は温度的には「冷たさ」や「寒さ」を表すため、気温だけでなく「人の対応が冷たい」など感情的な冷たさを指すこともあります(ただし名詞ではなく形容詞的表現)。
- 風邪の意味で “cold” を使う場合はカジュアルな場面でもフォーマルな場面でも問題なく使えますが、「a cold」のように冠詞をつけるのが一般的です。
- “cold” は温度的には「冷たさ」や「寒さ」を表すため、気温だけでなく「人の対応が冷たい」など感情的な冷たさを指すこともあります(ただし名詞ではなく形容詞的表現)。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable / uncountable)
- 「風邪」の意味の場合 → 可算名詞 (a cold / colds)
- 「寒さ・冷たさ」の意味の場合 → 不可算名詞としても扱われる (the cold, cold)
- 「風邪」の意味の場合 → 可算名詞 (a cold / colds)
一般的な構文・イディオム
- “I caught a cold.” → 「風邪をひいた。」
- “He’s out in the cold.” → (直訳)「彼は寒い外にいる。」(比喩的に「仲間外れにされている」)
- “I can’t stand the cold.” → 「私は寒さに耐えられない。」
- “I caught a cold.” → 「風邪をひいた。」
フォーマル/カジュアルの使い分け
- “a cold” はどちらの場面でも自然に使われる。
- “in the cold” はカジュアルな日常会話からビジネス文書、報道表現など幅広く使用可能。
- “a cold” はどちらの場面でも自然に使われる。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m wearing a scarf because I hate the cold.”
(寒さが嫌いだから、マフラーをしてるんだ。) - “Did you catch a cold? You sound a bit congested.”
(風邪ひいたの?ちょっと鼻が詰まってるみたいだね。) - “Let’s stay inside; the cold is unbearable today.”
(今日は寒さが耐えられないから、家の中にいようよ。)
ビジネスでの例文
- “Due to the cold snap, our shipment might be delayed.”
(寒波の影響で、出荷が遅れる可能性があります。) - “I’m taking a sick day because I’ve got a heavy cold.”
(風邪がひどいので病欠をとろうと思います。) - “Please ensure the products are protected from the cold during transit.”
(輸送中、製品が寒さから守られるようにしてください。)
学術的/専門的な文脈での例文
- “Prolonged exposure to extreme cold can lead to hypothermia.”
(極度の寒さに長時間さらされると低体温症になる可能性がある。) - “The study examines the correlation between isolation and susceptibility to the common cold.”
(この研究は、孤立と風邪へのかかりやすさの相関関係を調べたものだ。) - “Meteorologists are analyzing the recent cold front’s impact on agricultural output.”
(気象学者たちは最近の寒冷前線が農業生産に与える影響を分析している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- chill (寒気、冷え)
- “chill” は寒さの度合いをやや強調して、ぞくっとする感覚を表すことが多い。
- “chill” は寒さの度合いをやや強調して、ぞくっとする感覚を表すことが多い。
- coolness (涼しさ、冷たさ)
- “coolness” は心地よい涼しさ、または冷淡さ(抽象的)を表す。
- “coolness” は心地よい涼しさ、または冷淡さ(抽象的)を表す。
- frigidity (極度の寒さ)
- “frigidity” はフォーマル寄りで、極度の寒さや厳しい寒さを表現するときに用いられる。
反意語 (Antonyms)
- heat (暑さ、熱)
- “heat” は気温や体温が高いことを指す。
- “heat” は気温や体温が高いことを指す。
- warmth (暖かさ)
- “warmth” は心地よい暖かさや優しさのニュアンスも含む。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /koʊld/ (アメリカ英語), /kəʊld/ (イギリス英語)
- アクセント: 単音節語なので特に強勢の移動はなし。一語自体にストレスがかかる。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- アメリカ英語: [コウルド] /koʊld/
- イギリス英語: [コウルド] /kəʊld/
- アメリカ英語: [コウルド] /koʊld/
- よくある発音ミス
- “r” が入らないようにする(「コールド」ではなく “コウルド”)。
- 語末の “d” をしっかりと止め音で発音する。
- “r” が入らないようにする(「コールド」ではなく “コウルド”)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cold” を “could” と間違えないよう注意。
- 同音異義語との混同: “cold” に近い発音の単語はあまりありませんが、“called” (コールド) などと混同しないようにする。
- 試験対策:
- TOEIC や英検では「catch a cold」や「have a cold」の表現がリスニング等で問われることが多い。
- 風邪の意味で使うときは慣用的に “catch a cold” と表現する点をチェック。
- TOEIC や英検では「catch a cold」や「have a cold」の表現がリスニング等で問われることが多い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “cold” は「コー(コウ)」という短い音で始まり、最後は “ld” でしっかりブレーキをかける音のイメージを持つと覚えやすい。
- 「寒い=風邪をひきやすい」という連想を働かせることで、“cold” が 「寒い」と「風邪」を両方表すと覚えられる。
- スペリングでは “co + l + d” の3パーツに分けて押さえ、途中に “u” は入らないことに注意する。
以上が、名詞 “cold” の詳細な解説です。日常生活でもビジネスでも非常に頻出する基本単語ですので、しっかり使い方と意味を覚えておくと便利です。
意味のイメージ