catch
1. 基本情報と概要
単語: catch
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞として機能する場合あり)
活用形:
- 原形: catch
- 過去形: caught (発音: /kɔːt/ または /kɑːt/)
- 過去分詞: caught
- 現在分詞: catching
他の品詞:
- 「catch」が名詞として使われる場合もあります(例:That’s a good catch!「それはいい捕まえものだね!」など)。
英語での意味:
- To capture or take hold of something (physically, mentally, or figuratively).
日本語での意味:
- 何かを捕まえる、つかむ、理解する、乗り物などに「間に合う・乗る」などの意味を持ちます。「catch the ball(ボールを捕まえる)」「catch a train(電車に乗る)」といった具合で、動作としての「捕まえる」だけでなく、時間に間に合う場面などでも使われます。カジュアルな会話からビジネス会議の表現まで幅広く使われる単語です。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
→ 日常的によく使われる単語でありながら、派生的な使い方が多いので少し難易度が上がります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- catch は短い単語で、明確な接頭語や接尾語はありません。
- 語幹: 「catch」
詳細な意味
- (物理的に) 〜を捕まえる
例: catch a ball, catch a thief - (乗り物に) 間に合う / 乗る
例: catch a bus, catch a train - (機会・瞬間などを) 捉える
例: catch the moment, catch someone’s attention - (理解する・聞き取る)
例: I didn’t catch what you said. - (感染する)
例: catch a cold, catch the flu
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- catch a cold (風邪をひく)
- catch the bus (バスに乗る)
- catch one’s breath (息を整える/驚く)
- catch someone’s eye (誰かの目を引く)
- catch the attention of ~ (〜の注意を引く)
- catch on (理解する / 流行する)
- catch up (追いつく)
- catch fire (火がつく)
- catch sight of ~ (〜をちらっと見かける)
- catch someone red-handed (現行犯で捕まえる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「catch」は、中英語期にフランス語(古フランス語)の “cachier”(追いかける・狩る) に由来するとされています。もとは「追いかけて捕まえる」イメージの単語です。
ニュアンス
- 「能力やタイミングでさっと捉える」ニュアンスがあります。軽い会話で「捕まえる」「間に合う」という文脈から、ビジネスで「問題の本質を捉える」など多用途に活用します。
使用時の注意点
- 親しい友人との口語表現でもビジネスメールでも、幅広く使えますが、カジュアル~標準的な表現が多い単語です。
- よりフォーマルな場面では “apprehend” など別の表現を使うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての用法
- 目的語(物/人/乗り物/機会など)を「捕まえる/捉える/乗る」
例: “I caught the ball.” “I caught the train.”
- 目的語(物/人/乗り物/機会など)を「捕まえる/捉える/乗る」
自動詞としての用法
- 「(火が)つく」「(流行が)広まる」などのイディオムで自動詞的に使われる
例: “The trend caught on quickly.”
- 「(火が)つく」「(流行が)広まる」などのイディオムで自動詞的に使われる
イディオム / 句動詞
- catch up: 追いつく
- catch on: 理解する / 流行する
- catch out: (人の)ミスを見抜く
- catch up: 追いつく
使用シーン
- フォーマル: 書類や会議で “catch someone’s attention” のようなフレーズ
- カジュアル: 友人との会話で “I caught a cold” など
5. 実例と例文
日常会話で使う例文 (3つ)
“I need to leave now to catch the last train.”
- 「終電に乗るためにもう行かなきゃ。」
“Did you catch what he said? I couldn’t hear him.”
- 「彼が何て言ったかわかった? 聞き取れなかったんだけど。」
“Be careful not to catch a cold in this weather.”
- 「こんな天気だから風邪ひかないように気をつけてね。」
ビジネスで使う例文 (3つ)
“We need to catch the client’s attention with our presentation.”
- 「プレゼンで顧客の注意を引く必要があります。」
“I’ll catch up with you on the project details after the meeting.”
- 「会議の後、そのプロジェクトの詳細について追いつくようにします/情報共有してください。」
“If we don’t act fast, our competitors will catch us.”
- 「迅速に行動しないと、競合に追いつかれてしまいます。」
学術的な文脈で使う例文 (3つ)
“This theory failed to catch on due to lack of empirical evidence.”
- 「この理論は実証研究が不足していたため、広く受け入れられませんでした。」
“Researchers are trying to catch the phenomenon at the right moment for observation.”
- 「研究者たちは観察するために、ちょうど良いタイミングでその現象を捉えようとしています。」
“It is challenging to catch all variables in such a complex experiment.”
- 「そのように複雑な実験では、すべての変数を把握するのは困難です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- grasp (握る/理解する)
- より「しっかりと掴む」イメージが強い
- より「しっかりと掴む」イメージが強い
- grab (さっと掴む)
- 「素早く・乱暴気味に掴む」というニュアンス
- 「素早く・乱暴気味に掴む」というニュアンス
- capture (捕獲する/捉える)
- もう少しフォーマルで、しっかり拘束する場面や写真・動画で「捉える」にも
- もう少しフォーマルで、しっかり拘束する場面や写真・動画で「捉える」にも
- seize (つかむ/押収する)
- 力でしっかりと抑えるニュアンスが強い
- 力でしっかりと抑えるニュアンスが強い
- get (手に入れる)
- 非常に広義でカジュアル
- 非常に広義でカジュアル
反意語 (Antonyms)
- miss (逃す/外す)
“catch the bus” の反意は “miss the bus.” - release (解放する)
捕まえたものを「放す」のイメージ
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /kætʃ/
- アクセント: 一音節語なので特にアクセントの移動はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い:
- アメリカ英語: /kætʃ/ (Aの音は短めの「ア」)
- イギリス英語: /kætʃ/ (やや深めの「ア」に聞こえる場合も)
- アメリカ英語: /kætʃ/ (Aの音は短めの「ア」)
- よくある発音ミス: /kætʃ/ と /kɛtʃ/ の混同、母音を/ɑ/にしてしまうなど。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “catch” を “cach” や “catchh” と書き間違える
- 活用形の間違い: 過去形・過去分詞 “caught” の綴り(a-u-g-h-)を混同して “catched” としてしまう
- 同音異義語との混同: “catch” と “kitsch” (芸術的に安っぽいもの) は音が似ているようで異なります。
- 試験対策: TOEICなどで「catch up」「catch on」などの句動詞が出題されることがよくあります。特に文脈上での意味を問われる場合が多いので注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “catch” は「追いかけてパッと捕まえる」というイメージで覚えると使いやすいです。
- “catch” から “caught” (過去形) になるとき、スペルが大きく変わるので、「カ・ア・ウ・GH・T…(カフッと発音するようなイメージ)」と口に出して覚えるとよいでしょう。
- 「キャッチボール」でおなじみなので、そこから派生して「間に合う」「理解する」も同じ感覚で「パッと捉える!」と覚えると良いです。
以上が動詞 “catch” の詳細解説です。「物をさっと捉える」イメージを大切にすると、いろいろな意味拡張にもスムーズに対応できます。ぜひ日常会話からビジネスまで活用してください。
…'を'捕らえる,捕まえる・〈動いている物〉'を'つかみ取る,受け止める・〈列車など〉‘に'間に合う;追いつく・《おもに受動態で》〈あらしなどが〉…'を'襲う・…'を'偶然見つける,‘に'思いがけなく出くわす・《副詞[句]を伴って》〈人・働物など〉'を'打つ・〈打撃・石・風などが〉…‘に'当たる・(…に)〈人〉‘に'〈打撃など〉'を'与える《+名〈間〉+名(直)+on+名》・〈伝染性の病気〉‘に'かかる,感染する;(火が)…‘に'燃え移る・(くぎなどに)…'を'引っかける,(網などに)…'を'からませる,(ドアなどに)…'を'はさむ《+名+in+名》・〈注意・関心など〉'を'引き付ける・…'を'聞きとる,理解する・
…'を'ぐっと押さえる,がまんする・〈短い動作〉'を'す早くする,わずかの間する・《米話》〈劇・テレビ番組など〉'を'見る,聞く・《副詞[句]を伴って》引っかかる,からまる・〈かぎが〉かかる,締まる
(野球で)捕手をする・
燃え始める;動き始める
捕まえること,捕獲
がっちり捕らえて動かなくする物,(戸の)掛け金,(機械の)歯止め・捕らえた物;捕獲量,(特に)漁獲高
手に入れる価値のある人(物),(特に)いい結婚相手・キャッチボール,捕球・(声・息の一時的な)途切れ,詰まり;途切れる部分,断片・《話》(人を引っ掛ける)わな,策略