元となった辞書の項目
butterfly
解説
名詞 butterfly
を徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: butterfly
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A flying insect with large, often brightly colored wings.
意味(日本語): 大きくてカラフルな羽をもつ飛ぶ昆虫、いわゆる「蝶」のことです。
「butterfly」は明るく華やかな羽を持つ昆虫を指し、自然や庭先でよく見かけられます。また、「butterfly stroke(バタフライ泳法)」のように、水泳の種目名にも使われます。かわいらしく優美なイメージや、変化・変身(=イモムシが蝶へ変わる)などのニュアンスでもしばしば使われます。
活用形
- 名詞のため通常は複数形で形が変わります。
- 単数形: butterfly
- 複数形: butterflies
- 単数形: butterfly
他の品詞例
- 動詞として稀に使われる場合: “to butterfly the chicken” (鶏肉を開いて薄くする、バタフライカットする)
- 形容詞的な形は一般的にありませんが、「butterfly-like(蝶のような)」のようにハイフンをつけて使われることがあります。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
A2(初級)の学習者向けには、新しい単語として覚えやすく、日常会話でも使う機会があるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- butter + fly
この2つの単語からなる合成語ですが、語源的には「butter」(バター)と実際の“fly”(ハエ・ハエのように飛ぶ虫)との直接的な意味の関連ははっきりしません。古英語時代から「黄みがかった蝶」を指し、“butter” との関連を想起させたと言われています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- butterfly net(蝶捕り網)
- social butterfly(社交的にあちこち飛び回る人)
- butterfly stroke(バタフライ泳法)
- butterfly effect(バタフライ効果)
- butterfly species(蝶の種)
- butterfly migration(蝶の渡り・移動)
- butterfly pattern(蝶の模様・バタフライ柄)
- butterfly valve(バタフライバルブ)
- like a butterfly(蝶のように [優雅な動きなどの比喩])
- butterfly clip(バタフライクリップ [文房具など])
3. 語源とニュアンス
- 語源:
古英語の “butorflēoge” に由来し、13世紀頃には “butterfly” という綴りに変化したとされています。古くは「黄色っぽい蝶」を “butter-coloured fly” と考えたと推測されています。 - ニュアンス・歴史的背景:
蝶の美しく儚いイメージや、さなぎから成虫になる変化の象徴として、文学や芸術作品に用いられてきました。 - 使用時の注意点:
- 「butterfly」という言葉には基本的にポジティブで優美なニュアンスがあります。
- メタファー的に「胸がドキドキする感覚」を “I have butterflies in my stomach.” という表現で使うことがあります(緊張やわくわくする気持ち)。
- 「butterfly」という言葉には基本的にポジティブで優美なニュアンスがあります。
- よく使われるシーン:
- 会話で蝶の話題をするときや、デザイン・ファッションに関して「蝶のような柄」を表すとき
- “butterfly stroke” のように、水泳での競技名を言うとき
- 雑談で緊張の例えとして “get butterflies” のように使うとき
- 会話で蝶の話題をするときや、デザイン・ファッションに関して「蝶のような柄」を表すとき
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞:
“a butterfly” / “two butterflies” と数えられます。 - 一般的な構文:
- “I saw a beautiful butterfly in the garden.”(庭で美しい蝶を見た)
- “He collected rare butterflies for his research.”(彼は研究のため珍しい蝶を集めた)
- “I saw a beautiful butterfly in the garden.”(庭で美しい蝶を見た)
- イディオム・慣用表現:
- “butterflies in one’s stomach” → 「緊張でおなかがそわそわする」
- “to butterfly (food)” → 料理を開いて薄くする(専門的な料理用語で稀に使われる)
- “butterflies in one’s stomach” → 「緊張でおなかがそわそわする」
使用シーン:
- フォーマル/インフォーマル: 日常的な語彙なのでカジュアルからフォーマルまで広く使用されます。
- 文法上のポイント: ほとんどの場合、単数・複数の区別ができれば問題ありません。
5. 実例と例文
日常会話 (Casual)
- “I saw a bright yellow butterfly by the window this morning.”
(今朝、窓のそばで明るい黄色の蝶を見かけたよ。) - “She loves chasing butterflies in the garden.”
(彼女は庭で蝶を追いかけるのが大好きなんだ。) - “The kids got excited when a butterfly landed on the flower.”
(子どもたちは、蝶が花にとまったとき大はしゃぎした。)
ビジネス (Formal/Mid-formal)
- “Our new logo features a stylized butterfly to symbolize transformation.”
(私たちの新しいロゴは、変革を象徴するために様式化した蝶をあしらっています。) - “The marketing campaign successfully used the butterfly effect concept.”
(マーケティング・キャンペーンはバタフライ効果のコンセプトをうまく活用しました。) - “Could you please send me the butterfly chart comparing last quarter’s figures?”
(前期の数字を比較したバタフライ・チャートを送ってもらえますか。)
学術・専門的文脈 (Academic)
- “This study examines butterfly migration patterns across North America.”
(本研究は、北米における蝶の渡りのパターンを調査するものです。) - “The butterfly stroke requires synchronous movement of the arms and a dolphin kick.”
(バタフライ泳法では、腕の動きを同時に行い、ドルフィンキックを組み合わせる必要がある。) - “Recent genetic analyses reveal new insights into butterfly evolution.”
(最近の遺伝子解析は、蝶の進化に関する新たな知見を明らかにしている。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- “moth”(蛾): 夜行性で羽が地味な色合いが多い虫を指す。蝶と似ているが、触角の形状や生活スタイルが異なる。
- “insect”(虫): より広い総称。蝶は昆虫の一種にすぎない。
- “dragonfly”(トンボ): 同じく翅のある昆虫だが動きや形状が異なる。
- “moth”(蛾): 夜行性で羽が地味な色合いが多い虫を指す。蝶と似ているが、触角の形状や生活スタイルが異なる。
- 反意語:
昆虫としての反意語は特に明確にはありませんが、デザインやイメージとしては “butterfly” と “bat” が対比されることがあります(昼行性 vs. 夜行性)。
蝶と蛾は見た目が似ていて混同しがちですが、一般に「蝶」の方がカラフルかつ日中に活動するイメージがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˈbʌt.ə.flaɪ/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈbʌt̬.ɚ.flaɪ/
- イギリス英語 (BrE): /ˈbʌt.ə.flaɪ/
アクセントの位置: “bút-ter-fly” の第1音節 “bút” に強勢があります。
よくある間違い:
- “bú-ter-fly” など、アクセントを間違えるケース
- “buterfly” のように “t” が1つになってしまうスペルミス
- “bú-ter-fly” など、アクセントを間違えるケース
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “buterfly” と書いてしまいがちなミスに注意しましょう。
- 同音異義語との混同: “butter” + “fly” はそれぞれ別の意味がありますが、合成して “butterfly” は「蝶」を意味する全く別の単語です。
- 試験対策: 英検やTOEICなどでは、それほど難解な単語ではないため、動植物名の一環として覚えておきましょう。イディオム “butterflies in my stomach” が出題される可能性はあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: 「バター (butter) のような色をしたハエ (fly) → カラフルな蝶」に転じた、というストーリーで覚えると印象に残りやすいでしょう。
- スペリングのポイント: “butter + fly” をそのままつなげる。
- 勉強テクニック: イラストや写真を見ながら、発音できれいな蝶をイメージすると記憶に定着しやすいです。かわいらしいものが好きな人は特に覚えやすいでしょう。
以上が名詞 butterfly
の詳細解説です。蝶の美しさだけでなく、イディオムやバタフライ泳法など、幅広いシーンで使われる単語なので、ぜひマスターしてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉チョウ
意味(2)
《話・通例複数形で》不安, 緊張, 胸騒ぎ(butterflies in my stomachとも)
意味(3)
(またbutterfly stroke)〈U〉(水泳で)バタフライ