birth

以下では、英単語 birth (名詞) について、学習者の方が理解しやすいように詳細に解説します。

1. 基本情報と概要

英語: birth

品詞: 名詞 (countable / uncountable の両方で使われることがあります)

意味（英語）:

1. The time when a baby comes out of its mother.
   


2. The beginning or origin of something.

意味（日本語）:

1. 赤ちゃんが母体から生まれること、誕生。
   


2. 物事の始まりや起源。

「birth」は、人や生き物が“産まれる瞬間”、または“何かが始まる瞬間”を指すときに使う名詞です。赤ちゃんが生まれる場面や、新しいプロジェクトの誕生といった始まりのニュアンスがあります。よく使う日常的な単語です。

CEFRレベルの目安: B1 (中級)

• 「birth」はよく目にする単語なので英語学習の中でも比較的早く出会う語ですが、使用シーンは幅広く、慣用的な言い回しも多いので、中級レベルでも十分に学ぶ必要があります。

活用形

• 名詞なので基本的に変化形はありませんが、複数形で births とも使われます (例: “There were three births in the hospital that night.”)。

他の品詞への派生

• 動詞形としては直接はありませんが、「give birth (to) ～」という熟語が動詞句として使われます。
  


• 形容詞 birth-related のようにハイフンでつなげて形容詞として使うこともあります (例: “birth-related policies”).

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語・接尾語: 特になし
  


• 語幹: birth
  
  
  
  • もともとは「生まれること」「始まり」を表す。
  
  

主な派生語・関連単語

• rebirth (再生・よみがえり)
  


• birthplace (出生地)
  


• birth certificate (出生証明書)
  


• birthday (誕生日)
  


• birthrate (出生率)
  

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. give birth (to) ～
   
   ～を出産する
   


2. birth weight
   
   出生時体重
   


3. premature birth
   
   早産
   


4. birth certificate
   
   出生証明書
   


5. birth control
   
   避妊
   


6. birth defect
   
   先天性欠損・障害
   


7. birth announcement
   
   出生のお知らせ
   


8. birth mother / birth father
   
   生みの母 / 生みの父
   


9. birth canal
   
   産道
   


10. birth order
    
    生まれた順番、出生順

3. 語源とニュアンス

語源:

• 中英語 (Middle English) の birt などの形を経て、古ノルド語 (Old Norse) burðr (生まれること) に由来すると考えられています。

ニュアンスや使用時の注意点:

• 「人や動物の誕生」という最も基本的な意味が強いため、感動的・神聖なイメージを持ちやすい単語です。
  


• 「何かの始まり」という場面ではやや抽象的に使われるので、文脈から判断しましょう。
  


• フォーマル・カジュアルどちらでも比較的使えますが、書き言葉では “the birth of something (例: nation, idea)” のようにやや硬めに聞こえる場合もあります。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞 / 不可算名詞:

  
  
  • 可算名詞として「(一人の) 誕生」という個別の出来事を表す (“There were many births in the city last year.”)。
    
  
  
  • 不可算名詞として概念的に使う場合 (“Birth is a miraculous event.”)。
    
  
  



• よく使う構文:

  
  
  • “give birth to + [赤ちゃん / 物事]” = 「～を出産する / (比喩的に) ～を生み出す」
    
  
  
  • “the birth of + [組織 / 国 / 考え]” = 「～の誕生」
    
  
  



• フォーマル / カジュアル:

  
  
  • 日常会話からドキュメンタリー、学術論文まで幅広く使われます。
    
  
  

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “She just gave birth to a baby boy last night!”
   
   昨日の夜、彼女は男の子を出産したのよ！
   


2. “I’m excited about the birth of my niece.”
   
   姪が生まれるのが楽しみなんだ。
   


3. “Birth is a natural part of life, but it still feels like a miracle.”
   
   出産は当たり前のことだけど、やっぱり奇跡みたいに感じるよね。

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “The birth of this new startup could change the market dynamics.”
   
   新しいスタートアップの誕生は、市場の動きを変えるかもしれません。
   


2. “We’re planning an event to celebrate the birth of our new brand.”
   
   新ブランドの誕生を祝うイベントを企画しています。
   


3. “Our CEO often talks about the humble birth of the company.”
   
   うちのCEOは、会社の地味な創業時の話をよくします。

(3) 学術的・専門的な文脈での例文

1. “Researchers are studying the biological process of birth to reduce infant mortality.”
   
   研究者たちは新生児死亡率を下げるために出産の生物学的プロセスを研究しています。
   


2. “A sociological study examines the birth rate in urban areas.”
   
   社会学の研究では都市部の出生率が調査されています。
   


3. “The birth of the internet revolutionized global communication.”
   
   インターネットの誕生は世界的なコミュニケーションを一変させました。

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. nativity (誕生、特にイエス・キリストの降誕を表すことが多い)
   
   
   
   • 「宗教的・神聖な誕生」のニュアンスが強い
     
   
   


2. delivery (出産、分娩)
   
   
   
   • 助産師などが使う専門用語的ニュアンスがある。
   
   

反意語

1. death (死)
   
   
   
   • 「誕生」と「死」を対比させて使う文脈あり
     
   
   


2. end (終わり)
   
   
   
   • 「始まり (birth)」と「終わり (end)」の対比としても使える
     
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA(国際音声記号):

  
  
  • イギリス英語: /bɜːθ/
    
  
  
  • アメリカ英語: /bɝθ/
    
  
  



• 強勢 (アクセント):

  
  
  • “birth” は 1 音節しかないため、アクセントは特に意識しませんが、母音の /ɜː/ (英) /ɝ/ (米) と歯摩擦音 /θ/ に注意してください。
  
  



• よくある発音の間違い:

  
  
  • “bird” (/bɜːd/) と混同しないように “th” の音をはっきりと発音しましょう。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “birth” は “th” の順番を間違えて “birt” などとしないようにしましょう。
  


• 同音異義語との混同: “berth” (船や列車の寝台、停泊場所 を意味する単語) と発音がほぼ同じですが、スペリングと意味がまったく異なります。
  


• 試験対策 (TOEIC・英検など): 「出産率」「出産状態」などのデータを読み取る問題や、経済・社会分野で「birth of a new company」のような使い方が出やすいです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「bi(母音の i )」＋「r(舌を軽く巻いて)」＋「th(舌を軽く歯に当てて)」の発音イメージを持つと覚えやすいです。
  


• 「生まれる姿＝(最)初めて(bi)息をする(r)瞬間(th)」などとこじつけてイメージしてもよいでしょう。
  


• 「birthday (誕生日)」とセットで覚えると、関連イメージが膨らみ、記憶に残りやすくなります。

以上が birth の詳細な解説です。誕生そのものだけでなく、「始まり」や「起源」にも使われる意味をしっかり押さえておくと、会話や文章で幅広く活用できるようになります。ぜひ、例文やコロケーションを使って慣れてみてください。