最終更新日:2025/10/07

《場所・位置》…の後ろに,の陰に, の陰に隠れて / 《比喩的に》…の陰に隠されて,の裏に(at the back of) / …を支持して,…に味方して / 《leave,remain,stayなどの動詞と共に用いて》…の後に,が去った後に / (定められた時刻)に遅れて, (知識・仕事・進歩などが)遅れて

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元となった辞書の項目

behind

前後置詞

《場所・位置》…の後ろに,の陰に, の陰に隠れて / 《比喩的に》…の陰に隠されて,の裏に(at the back of) / …を支持して,…に味方して / 《leave,remain,stayなどの動詞と共に用いて》…の後に,が去った後に / (定められた時刻)に遅れて, (知識・仕事・進歩などが)遅れて

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猫はソファの後ろに隠れています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: behind

品詞: 前置詞 (preposition)、副詞 (adverb) としても用いられることがあります。

英語での意味:


  • (前置詞) “at or to the back of” (何かの後ろに位置している、あるいは遅れをとっている状態を示す)

  • (副詞) “in or into a position at the back of something” (後ろの方で、あるいは後方へ)

日本語でのざっくりした意味:


  • (前置詞) 「~の後ろに」「~の陰で」「~の背後に」

  • (副詞) 「後ろに」「後方に」「遅れて」

「behind」は、単に物理的な「後ろ」だけでなく、状況的・時間的に「遅れた位置」「後れを取っている」状態も表します。カジュアルからフォーマルまで、幅広い場面で使われます。

活用形:


  • 前置詞や副詞で形が変わる単語ではありませんので、変化形(活用形)はありません。

他の品詞への派生例:


  • なし(「behind」は主に前置詞・副詞で用いられ、名詞・動詞・形容詞の形で使われることは基本的にありません)

CEFRレベル: A2 (初級)


  • 「behind」は基本的な語彙として初級レベルでも学ぶ単語ですが、「後れを取る」「背後にある」など派生的な表現まで考えると幅広い使い方が可能です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「behind」は1つの単語としてまとまっており、はっきりとした接頭語・接尾語には分解されません。古英語の behindan (be + hindan) が由来とされます。

詳細な意味


  1. 物理的な「後ろ」

    例: The car is behind the house. (車は家の後ろにある)

  2. 地位・レベル・進捗などでの「遅れ」

    例: My project is behind schedule. (私のプロジェクトは予定より遅れている)

  3. 支持・後ろ盾

    例: The whole team is behind you. (チーム全員があなたを支援している)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. behind schedule → 予定より遅れて

  2. behind the scenes → 舞台裏で、裏で

  3. behind the times → 時代遅れで

  4. behind bars → 刑務所に入って(文字通り「鉄格子の後ろに」)

  5. behind someone’s back → 誰かのいないところで、陰で

  6. fall behind → 遅れをとる

  7. leave something behind → 何かを置き忘れる / 残していく

  8. get behind (someone or something) → (人や計画などを)支援する

  9. behind the wheel → 運転中で

  10. lag behind → 遅れをとる(他との比較で使いやすい)


3. 語源とニュアンス


  • 語源は古英語 behindan


    • be-(~の近く、または強調)+ hindan(後ろに)という要素が結びついて生まれたとされています。


  • 歴史的には物理的な「後ろにいる」意味が中心でしたが、時代とともに抽象的な意味(「遅れをとる」「背景にある」「陰で支える」など)にも広がりました。

  • カジュアルにもフォーマルにも使われますが、ビジネス文書などでも「behind schedule」や「behind the scenes」は頻出なので注意しましょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 前置詞として後ろに名詞(目的語)を伴います。

    例: behind the door, behind my house

  • 副詞として単独で用いられ、「後ろで」「後方にいて」を表します。

    例: Don’t stay behind too far.

  • 形容詞・動詞ではありませんので、時制や人称による変化はありません。

  • 可算・不可算の区別はなく、前置詞として使う場合は目的語が可算名詞・不可算名詞のどちらでも問題ありません。

イディオム例


  • behind the scenes: 舞台裏で、秘密に

  • behind one’s back: 影で(こっそりと)


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “Could you stand behind me in the line?”

    (列で私の後ろに並んでもらえますか?)

  2. “I left my backpack behind in the classroom!”

    (教室にリュックを置き忘れちゃった!)

  3. “Don’t worry, I’m right behind you.”

    (大丈夫、すぐ後ろにいるよ。)

ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “We’re currently behind schedule due to unexpected delays.”

    (予期せぬ遅延のため、現在は予定より遅れています。)

  2. “Our investors are fully behind our new project.”

    (投資家たちは我々の新プロジェクトを全面的に支援しています。)

  3. “Let’s discuss what’s behind the drop in sales this quarter.”

    (今期の売上減少の背景について話し合いましょう。)

学術的・専門的文脈


  1. “The theory behind this model needs further validation.”

    (このモデルの理論的背景には、さらなる検証が必要だ。)

  2. “We must look behind the immediate results to understand long-term impacts.”

    (長期的な影響を理解するためには、直接的な結果の背後にある要因を見なければならない。)

  3. “Behind these phenomena lies a complex interplay of economic and social factors.”

    (これらの現象の背後には、経済的・社会的要因が複雑に絡み合っている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. at the back of(~の後ろで)


    • 物理的な「後ろ」を意味する際に近いニュアンスだが、やや直接的/説明的。


  2. after(~の後に)


    • 時間的な順序を表すことが多い。


  3. in the rear of(~の後部に)


    • フォーマル寄りで、特に建物や車などに使われる。


反意語


  • in front of(~の前に)


    • 物理的な部分での完全な反意語。


  • ahead of(~の先に / ~より進んで)


    • 進捗や順位、空間的・時間的に前方を表す。


ニュアンス比較


  • 「behind」はカジュアルにもフォーマルにも使えるうえ、物理的にも比喩的にも「後ろ」を表す便利な単語です。

  • 「after」は時間的連続を強調しやすく、「behind」は位置や順序関係を強調しやすいと覚えましょう。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /bɪˈhaɪnd/


    • アメリカ英語 [ビハインド]

    • イギリス英語 [ビハインド]


  • 強勢(アクセント)は “-hind” の部分に置かれます: be-HIND

  • よくある発音ミスに “be-hind” の「be」を強く読んでしまうケースがありますが、正しくは「bi-HAIND」です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「behind」を「behined」などと書いてしまうのはよくある間違いです。


  2. 「after」との混同


    • 時間を表すのか位置を表すのかで使い分けましょう。


  3. 「behind of」と誤って使う


    • もともと前置詞なので、後ろに「of」をつけないのが普通です。


  4. TOEICや英検での頻出


    • 時制や進捗状況に関する問題で “behind schedule” が出題されやすいです。

    • ビジネス英語として「behind the scenes」なども見かける可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「be-hind」 の “hind” は「後ろ」と覚えておくとイメージしやすいです。

  • 「牛の後ろの部分の肉」を “hindquarter” と言ったりするように、hind は「後ろ側」を指す要素があります。

  • 「behind schedule(ビハインド スケジュール)」とセットで覚えると、ビジネスシーンで役立ちます。


以上が「behind」の詳細解説です。物理的な「後ろ」から進捗・支援・理由などの「背景」まで広く使える便利な表現なので、ぜひ使いこなしてみてください!

意味のイメージ
behind

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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