元となった辞書の項目
aunt
解説
以下では、英単語「aunt」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語・日本語の意味
- 「aunt」:母方または父方の“おば”、または自分のおじの奥さん
- 日本語では「伯母(伯母さん)」「叔母(叔母さん)」などと訳されます。便宜上、総称して「おば」と扱うことも多いです。
「自分の両親の姉妹、またはおじの妻」を指す単語です。身近な家族を指すときによく使います。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 単数形:aunt
- 複数形:aunts
また、口語的には「auntie」「aunty」と呼ぶこともあります。これは「おばちゃん」「おばさん」のように、より親しみを込めた言い方です。
他の品詞形
- 「aunt」は基本的に名詞として使われます。同根の形容詞や動詞は存在しませんが、「aunt-like(おばのような)」のように形容詞的に使われる表現はまれに見られます。
CEFRレベルの目安
- A2(初級)
- 家族関係を説明する基本的な単語のひとつです。日常会話で頻繁に出てくるので、初級レベルで覚えておきたい語彙です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「aunt」は、はっきりとした接頭語や接尾語を持たない短い単語です。
- 語幹は「aunt」のままで、そこに直接「-ie」などを付けた「auntie/aunty」が派生形として生まれています。
関連・派生語
- auntie / aunty:親しみをこめた呼びかけ表現、または幼児語・口語表現
- uncle:おじ
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- my aunt → 私のおば
- aunt and uncle → おばとおじ
- maternal aunt → 母方のおば
- paternal aunt → 父方のおば
- great-aunt → 大叔母(祖父母の姉妹)
- favorite aunt → お気に入りのおば
- aunt by marriage → 結婚によって親族になったおば(おじの奥さん)
- aunt’s advice → おばの助言
- visit my aunt → おばを訪ねる
- Aunt Sally → イギリスの古い遊びや比喩的表現(「攻撃の的になる存在」などの意味でも)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語「aunte」から来ており、古フランス語「ante」、さらにラテン語「amita(父方のおば)」にさかのぼるとされます。
ニュアンス・使用時の注意
- 「aunt」はごく一般的な単語で、家族を指すときにカジュアル・フォーマル問わず使います。
- カジュアルな口語では「Auntie (Aunty) + 名前」のように呼びかけてもOKです。
- 人称代名詞のように「my aunt」「your aunt」などと所有を明確にするのが一般的です。
使われるシーン
- 家族や親戚について話すとき(会話・文章いずれも)
- フォーマルでもカジュアルでも、家族を説明する際には幅広く使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「aunt」は可算名詞なので、不特定多数のおばを指すときは「an aunt」「some aunts」のように冠詞や数に注意が必要です。
- 構文としては「所有格+aunt(my aunt, her aunt など)」の形が頻繁に使われます。
よくある構文・イディオム
- “She’s like an aunt to me.”(彼女は私にとっておばのような存在です)
- 普段はシンプルに “This is my aunt.” “I’m visiting my aunt.” のような構文で用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m going to my aunt’s house for dinner tonight.”
(今夜はおばの家に晩ごはんを食べに行きます。) - “My aunt always gives me great advice.”
(私のおばはいつも素晴らしいアドバイスをくれます。) - “I spent the summer with my aunt who lives by the sea.”
(海辺に住んでいるおばと夏を過ごしました。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Could you ask your aunt for any family business records she might have?”
(彼女が家族経営の記録を持っているかどうか、おばに聞いてもらえますか?) - “My aunt worked at the company for over 20 years and has great insights.”
(私のおばはその会社で20年以上働いていて、すばらしい知見を持っています。) - “I’m heading to a family gathering at my aunt’s place after work.”
(仕事の後、おばの家での家族の集まりに向かいます。)
学術的・フォーマルな文脈(3つ)
- “In her memoir, she frequently references her aunt as a major influence in her life.”
(回想録の中で、彼女はおばが自分の人生に大きな影響を与えたと何度も言及しています。) - “Anthropological studies show the role of an aunt varies significantly in different cultures.”
(人類学の研究によれば、おばの役割は文化によって大きく異なることが示されています。) - “His aunt’s support was critical to funding his research project.”
(彼の研究プロジェクトの資金をサポートしたのは、おばの援助が大きかった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- auntie / aunty(おばちゃん):
- 「aunt」の口語的、親しみを込めた表現です。
- 「aunt」の口語的、親しみを込めた表現です。
- great-aunt(大叔母):
- 祖父母の姉妹を指します。「aunt」よりも一世代上。
- uncle(おじ):
- 女性か男性かという性別の違いだけで、同様に両親の兄弟や配偶者を指す語です。
反意語
- 「aunt」と反意語として明確に対比される単語はありませんが、関係性として対になるのは「uncle」です。
ニュアンスの違い
- aunt / auntie:公的場(書面など)では「aunt」を使い、親しい会話などでは「auntie/aunty」を使うことが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語(RP): /ɑːnt/
- アメリカ英語: /ænt/、/ɑnt/ または /ɔnt/(地域差があります)
アクセントの位置
- 「aunt」のように短い単語は、基本的に強勢は最初の音節に来ます(“A-unt” という感じ)。
よくある発音の間違い
- イギリス英語の発音を知らず、アメリカの /æ/ 音しか聞いたことがないと、違和感を持つかもしれません。地域差があるため、いろいろなバリエーションに慣れておくと良いでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ant”(アリ)と混同しがちです。スペリングが似ているので注意しましょう。
- 同音異義語: 地域によっては「ant(アリ)」とほとんど同じ発音になりますが、文脈で判断できます。
- 試験対策: TOEICや英検などのリスニングやリーディングでは、家族紹介の場面で比較的よく出る可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングのヒント: 「ant(アリ)」の後ろに “u” を足して「aunt」と覚えると、混同しにくくなります。
- 家系図を書いてみて、自分の“aunt”を指し示す練習をすると記憶に残りやすいでしょう。
- 「Auntie」の方が口当たりが柔らかく、馴染みやすいので最初は音で覚えて、正式なスペルは“A-U-N-T”と意識するとよいです。
以上が、名詞「aunt」についての詳細な解説です。家族関係を表す基本的な語彙なので、「uncle」「cousin」「nephew/niece」などの関連語と合わせて覚えると、英会話や文章表現の幅が広がります。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
おば
意味(2)
おばさん(年長の婦人に対する敬称)