元となった辞書の項目
apron
解説
名詞 apron
の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: apron
日本語: エプロン
品詞: 名詞 (countable noun)
料理のときや掃除のとき、服を汚さないために着ける布製の保護具のことを指します。
レストランのスタッフや家庭のキッチンでもよく見かける道具です。
CEFRレベル: A2(初級)
→ A2は、身近な物の名称を理解できるレベルです。エプロンは日常生活でよく見かけるので、 初級の人でも比較的覚えやすい単語です。
活用形
- 名詞なので、基本的な活用はありません。
- 複数形は “aprons” です。
他の品詞になったときの例
- 稀ですが、形容詞的に “aproned” (エプロンを身につけた) と使われることがあります。ただし、非常にまれで日常的ではありません。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 現代英語では接頭語・接尾語は特に意識されませんが、実は歴史的に “napron” という形から始まり、再分化(rebracketing)の過程で “an apron” となった経緯があります。
詳細な意味
- 料理や掃除などで衣服を保護するために胴体の前面に着ける布。
- 舞台用語で舞台の張り出し部分を指す場合もあります(the apron of the stage)。
- 空港用語で滑走路や誘導路に隣接する駐機場を指す場合もあります(airport apron)。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- wear an apron(エプロンを身につける)
- put on an apron(エプロンを着る)
- take off an apron(エプロンを脱ぐ)
- cooking apron(料理用エプロン)
- apron pocket(エプロンのポケット)
- stained apron(汚れたエプロン)
- lacy apron(レースのエプロン)
- disposable apron(使い捨てエプロン)
- apron strings(エプロンのひも)
- apron front sink(“エプロン”型のシンク)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語の
napron
(古フランス語のnaperon
に由来) が “an apron” と誤って区切られた(再分化された)ことで現在の “apron” になりました。 - “napron” はもともと “small tablecloth” を意味していました。
ニュアンス:
- 料理や掃除など、日常家庭用品としてカジュアルに使われる単語です。
- 舞台や空港など、専門用語としても使われるため、文脈によってはフォーマルな場面でも登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun) なので “an apron / the apron / aprons” のように冠詞や複数形になります。
- 他動詞・自動詞の使い分けはありません(名詞なので動詞では使われない)。
一般的な構文やイディオム
- “tie on one’s apron” → エプロンを結び付ける
- “cut the apron strings” → (比喩的に)親から独り立ちする、あるいは依存を断ち切る
フォーマル/カジュアルの使い分け:
- 家庭やレストランのようなカジュアルな話題では “apron” の意味はほぼ「エプロン」で確定。
- 空港や舞台の文脈ではフォーマルな業界用語として登場する場合があります。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Could you hand me my apron? I’m about to start cooking.”
(私のエプロン取ってくれる? 料理始めるから。) - “I spilled some sauce on my apron while making dinner.”
(夕食を作ってるときにソースをエプロンにこぼしちゃった。) - “My mom always wears a bright floral apron when she bakes.”
(母はいつも、花柄の明るいエプロンを着けてお菓子を作ってるよ。)
ビジネス (少しフォーマル)
- “All staff must wear clean aprons during their shift.”
(全スタッフは勤務中、清潔なエプロンを着用しなければなりません。) - “Please ensure your apron is free of stains when serving customers.”
(お客様に対応する際は、エプロンに汚れがないようにしてください。) - “The restaurant provides embroidered aprons with the company logo.”
(そのレストランは社名のロゴ入りエプロンを支給しています。)
学術・専門的 (フォーマル)
- “The apron area of the airport is restricted to authorized personnel.”
(空港のエプロン区域は認可された職員のみ立ち入り可能です。) - “Lighting design often emphasizes the stage apron in theatrical productions.”
(照明デザインでは、舞台公演でステージのエプロン部分を強調することが多いです。) - “The apron sink design originated in traditional farmhouse kitchens.”
(エプロンシンクのデザインは伝統的な農家キッチンから始まりました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- pinafore(ピナフォア)
- 主に子供が着る袖なしワンピースのようなエプロン。
- “apron” よりも洋服に近い形。
- 主に子供が着る袖なしワンピースのようなエプロン。
- smock(スモック)
- 医療や美術の場面でよく使われるゆったりした保護着。
- “apron” よりも丈が長く、袖がある場合が多い。
- 医療や美術の場面でよく使われるゆったりした保護着。
- coverall(カバーオール)
- 作業着の一種で、全身を覆う衣服。
- “apron” よりも覆う範囲が広い。
- 作業着の一種で、全身を覆う衣服。
反意語
- 特に明確な反意語はありませんが、「保護しない」といった文脈では “expose” (むき出しにする) などが対照的なイメージになります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA: /ˈeɪ.prən/
- 第一音節 “A” (エイ) にアクセントがあります。
- アメリカ英語もイギリス英語もほぼ同じ発音ですが、イギリス英語では “r” が弱く発音されることがあります ( /ˈeɪ.prən/ )。
よくある発音の間違い:
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “apron” を “abron” や “aparn” と書いてしまう。
- 空港など、専門文脈での “apron” を知らないと混乱する。
- TOEICや英検ではレストランやキッチンの文章中に登場することが多いですが、上級レベルの読解では空港など別の意味で出る可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “A” + “pron(プロン)”: “A” の後に “プロン” と覚えるとスペルミスしにくいです。
- 語源エピソード: 元々 “a napron” が “an apron” に形を変えたという話は、他の単語(例: “an orange”)でも同じ現象があるため、面白い豆知識として記憶に残りやすいです。
- 家庭や日常のイメージ(料理・掃除)と空港の滑走路のイメージを結びつけると、一度で複数の意味を覚えやすくなります。
以上が、名詞 “apron” の詳細な解説です。料理から空港まで、さまざまな場面で使われる単語なので、おさえておくと便利です。ぜひ日常生活や学習の中で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
エプロン,前掛け
意味(2)
(またapron stage)張り出し舞台
意味(3)
エプロン(飛行機の乗降・荷積み・給油などをする所)