最終更新日:2025/10/05

ひとりで, 単独で, ただ…だけで

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元となった辞書の項目

alone

副詞

ひとりで, 単独で, ただ…だけで

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私はひとりで旅行することに決めました。

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解説

副詞 alone を徹底解説


1. 基本情報と概要

▷ 英語・日本語の意味


  • 英語: alone (副詞) → “他に誰もいない状態で”、または “一人で”

  • 日本語: 「一人で」「単独で」

    たとえば、「I want to travel alone.(私は一人で旅行したい)」のように、「他の人たちとは一緒ではなく、自分だけが行動する」というニュアンスを表すときに使います。さみしさにもつながりますが、単純に「他の人がいない」という意味だけで使われる場合も多くあります。

▷ 品詞と活用形


  • 品詞: 副詞 (adverb)

  • 活用形: 副詞のため時制や人称による活用はありません。

▷ 他の品詞としての例


  • 形容詞: “He is alone.”(彼は一人きりだ)

    同じスペルの “alone” が形容詞としても機能し、「単独である」「他に誰もいない」という状態を表します。

▷ 難易度 (CEFR レベルの目安)


  • A2: 初級

    日常生活で「一人で~する」という表現を覚える際に比較的早い段階で学習する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

▷ 語構成


  • “alone” は、古英語で「すべて(all)+ 一つ(one)」が合わさった形 “all + one” が由来とされています。明確な接頭語・接尾語があるわけではありませんが、語源的には “all” と “one” が組み合わさったものです。

▷ よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. leave me alone → 私をほうっておいて

  2. travel alone → 一人旅をする

  3. live alone → 一人暮らしをする

  4. feel alone → 孤独を感じる

  5. stand alone → 単独で立つ、(比喩的に)唯一の存在である

  6. alone at home → 家で一人きり

  7. alone in the dark → 暗闇の中で一人

  8. be alone together → 一緒にいても孤独を感じる(やや文学的ニュアンス)

  9. work alone → 一人で作業する

  10. survive alone → 単独で生き延びる


3. 語源とニュアンス

▷ 語源


  • “alone” は中英語の “all one” がくっついて “alone” として定着しました。もともとは「まったく一つだけ」という意味合いを持っていたものが、「ほかの人がいない」というニュアンスへ発展してきました。

▷ ニュアンス・使用上の注意


  • 「さみしさ」を強調する場合もあれば、単純に「一人」を客観的に表す場合もあります。

  • くだけた会話でもフォーマルな文章でも広く使われます。

  • ただし、強い感情を伴う場合は “lonely”(形容詞)を使うことで「孤独感」をより表現できます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞“alone”の位置


    • ふつう動詞のすぐ後ろ、または文末に置かれ、「一人で(~する)」を表します。

      例) I want to go alone. / She ate alone.


  2. 形容詞“alone”との使い分け


    • 形容詞の場合は、補語(be動詞などの後ろ)として使うのが基本で、名詞の直前に置くことはできません。

      例) She is alone.(形容詞)

      例) She walks alone.(副詞)


  3. 可算・不可算の区別


    • 副詞・形容詞のため、可算・不可算という概念はありません。


  4. フォーマル/カジュアル


    • 「一人きりで」という至ってシンプルな意味なので、カジュアルからフォーマルまで広く使われます。

    • ビジネスシーンでも「単独で行う」という表現として問題なく用いられます。



5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的文脈など、各3つずつ例文を挙げます。

▷ 日常会話 (カジュアル)


  1. I usually have lunch alone at school.

    (学校では普段、一人で昼食を取ってるんだ。)

  2. Sometimes I just want to go camping alone to clear my mind.

    (ときどき頭をすっきりさせるために、一人でキャンプに行きたくなる。)

  3. Leave me alone for a while, please.

    (しばらく私を一人にしておいてくれる?)

▷ ビジネス (フォーマル度 中~高)


  1. I prepared the entire presentation alone.

    (プレゼンテーションの準備をすべて私一人で行いました。)

  2. Our manager decided to handle the negotiations alone.

    (マネージャーは交渉を単独で行うことに決めました。)

  3. Sometimes working alone helps me concentrate better.

    (一人で作業するときのほうが集中しやすい場合があります。)

▷ 学術的・論文など (フォーマル度 高)


  1. The researcher conducted the experiment alone to avoid external influences.

    (研究者は外部からの影響を避けるために単独で実験を行った。)

  2. It is not sufficient to rely on surveys alone; qualitative interviews are also necessary.

    (アンケート調査だけに頼るのは不十分で、定性的インタビューも必要である。)

  3. The theory alone cannot explain all variables in this model.

    (この理論だけでは、このモデルにおけるすべての変数を説明できない。)


6. 類義語・反意語と比較

▷ 類義語


  1. by oneself(一人で/独力で)


    • “alone” とほぼ同じ意味。やや口語的に使われやすい。

    • 例) I did it by myself.(自力でやった。)


  2. on one’s own(自分自身の力だけで)


    • “alone” と同じく「一人」を表すが、「自立性」を強調することが多い。

    • 例) He lives on his own.(彼は独りで生活している。)


  3. solo(単独で/ソロで)


    • 音楽やスポーツシーンでよく使われる。より限定的な文脈。

    • 例) She performed the song solo.(彼女はその曲をソロで演奏した。)


▷ 反意語


  1. together(共に、一緒に)


    • 例) We worked together on the project.(私たちはプロジェクトを共同で進めた。)


  2. with someone(誰かと一緒に)


    • “alone” の直接的な対立概念として「誰かと一緒に」という表現がよく使われる。


▷ “alone” と “lonely” の違い


  • “alone” → 他に誰もいない状態(客観的な状況)

  • “lonely” → 孤独感や寂しさを感じている状態(主観的な感情)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • イギリス英語 (BrE): /əˈləʊn/

    • アメリカ英語 (AmE): /əˈloʊn/


  • 強勢(アクセント)の位置


    • 後ろの “-lone” の部分にアクセントがあります(a-LOANのように発音)。


  • 発音の違い・よくある間違い


    • イギリス英語では “əlɘʊn” のように /əʊ/ (オウ) の音、アメリカ英語では /oʊ/ (オウ) の音。

    • /r/ を入れて “alrone” のように発音しないように注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “alone” は「aloune」「allone」などと間違えるケースがあります。

  • 同音異義語との混同: とくに “lone” (形容詞) や “lonely” (形容詞) などと区別がつかなくなることがあります。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでも「一人で〜した」という表現問題で登場する可能性があります。

    • “alone” と “only” を混同させる問題も出る場合があるので注意しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源ストーリー:


    • “all one” → 「完全に一つ」→「一人だけ」という流れで覚えると、スペルもイメージしやすいです。


  • 思い出しやすいフレーズ:


    • “Leave me alone!”(うるさくしないで、一人にして!)と聞くと映画のワンシーンなどで印象に残りやすい表現です。


  • 発音練習のコツ:


    • “a” をあいまい母音 /ə/ で始めて、アクセントを “LOAN” の部分に乗せるイメージで「アローン」と発音しましょう。



以上が、副詞 “alone” の詳細解説です。「一人で」というシンプルだが使い勝手のよい単語なので、日常会話からビジネス文書まで幅広く使ってみてください。

意味のイメージ
alone
意味(1)

ひとりで,一つで,単独で;ただ…だけで

意味(2)

《名詞・代名詞のすぐ後に用いて》ただ…だけ(only)

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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