add

1．基本情報と概要

英単語: add

品詞: 動詞 (Verb)

活用形:

• 現在形: add / adds (三人称単数)
  


• 過去形: added
  


• 過去分詞形: added
  


• 現在分詞形: adding
  

意味（英語）: to put something with something else, or to increase the amount or number of something.

意味（日本語）: 何かを追加すること、あるいは数や量を増やすこと。

「add」は「何かを追加する」という場面でよく使われる、非常に基本的な動詞です。たとえば料理中に材料を足すときや、リストに項目を加えるとき、数値を合計するときなどに使われます。ニュアンスとしては「足し算をする」「加える」という意味合いで、日常会話からビジネスまで幅広く使われます。

CEFRレベル: A2（初級）

• 「add」は初級レベル(A2)でもよく習う基本単語です。

他の品詞になった時の例

• 名詞形: addition (追加、付け足し、数学の加法 など)


• 形容詞形: additional (追加の、さらに付け加える)

2．語構成と詳細な意味

語構成

• 語源上の要素: 特に接頭語や接尾語は現在の形では明確ではありませんが、もともとはラテン語の「ad (〜へ) + dare (与える)」に由来します。（語源の詳細は後述参照）

詳細な意味と用法

1. 物理的に何かを加える：
   
   例）add sugar to your coffee（コーヒーに砂糖を加える）
   


2. 数値を加算する：
   
   例）Add 5 and 10, and you get 15.（5と10を足すと15になる）
   


3. 文章や説明に補足を加える：
   
   例）Do you want to add anything to the discussion?（議論に何か付け足したいことはありますか？）
   


4. 機能や機器を追加する：
   
   例）You can add more features to the app.（アプリにさらに機能を追加できる）

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. add up (numbers) – 数値を合算する
   


2. add fuel to the fire – 火に油を注ぐ（状況をさらに悪化させる）
   


3. add a comment – コメントを追加する
   


4. add weight – 重さを追加する、または「主張に重みを加える」
   


5. add (something) to the cart – カートに商品を追加する
   


6. add a layer – 層を追加する
   


7. add salt and pepper – 塩こしょうを加える
   


8. add value – 価値を付け加える
   


9. add up to … – 結局…になる
   


10. add to the list – リストに加える

3．語源とニュアンス

語源: ラテン語の「addere」(ad: ～へ + dare: 与える)が由来。古フランス語を経て現代英語の「add」となりました。

歴史的な使われ方:

• 数学領域や会計での「足し算」「加算」する意味で長く使われてきました。
  


• 論文や議論などでの「補足する」「付け加える」という抽象的な意味合いにも拡張されています。

使用時の注意点・ニュアンス:

• 「add」は非常に一般的でカジュアルな場面からフォーマルな文書まで広く使えます。
  


• 「append」など似た意味の単語よりは日常的で、より口語や簡単な文脈で使われやすいです。

4．文法的な特徴と構文

1. 他動詞としての用法: add + 目的語

   
   
   • 例）He added some salt to the soup.
     
   
   
   • この場合、何をどこに加えたかをはっきり指定します。
     
   
   



2. イディオム・句動詞:

   
   
   • “add up” – 数を合計する、または（主語が）筋が通る・意味がつながる
     
     例）The numbers don’t add up. (数字の合計が合わない / 話に辻褄が合わない)
     
   
   
   • “add to” – 何かを増やす、状況をさらに大きくする
     
     例）Stress at work can add to health problems. (仕事のストレスが健康問題をさらに悪化させることがある)
   
   



3. フォーマル / カジュアル:

   
   
   • どちらでも使われますが、「add fuel to the fire」などの慣用表現は文語でも口語でもOK。ビジネスメールなどでも自然に使えます。
   
   

5．実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “Could you add some more water to the pot?”
   
   （鍋にもう少し水を足してもらえる？）
   


2. “I need to add your phone number to my contacts.”
   
   （連絡先にあなたの電話番号を追加しなきゃ。）
   


3. “Don’t forget to add ketchup to the grocery list.”
   
   （買い物リストにケチャップを足すのを忘れないでね。）

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “Please add the new data to the Excel sheet before the meeting.”
   
   （ミーティング前に新しいデータをエクセルのシートに追記してください。）
   


2. “Let’s add a few more points to clarify our proposal.”
   
   （提案をわかりやすくするために、いくつか追加事項を入れましょう。）
   


3. “We need to add more staff to handle the increased workload.”
   
   （増加した作業量を処理するために、スタッフを増やす必要があります。）

学術的／アカデミックな文脈での例文（3つ）

1. “Researchers decided to add a control group to validate the results.”
   
   （研究者たちは結果を検証するために対照群を追加することを決めた。）
   


2. “Her analysis adds new insight into the existing theory.”
   
   （彼女の分析は既存の理論に新たな洞察を加えている。）
   


3. “It is crucial to add references from recent studies to support your argument.”
   
   （主張を裏付けるためには、最近の研究からの引用を加えることが重要だ。）

6．類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. append (付け加える)
   
   
   
   • よりフォーマルで文書などに何かを付記するイメージ。
     
   
   


2. attach (添付する)
   
   
   
   • 主にメールや書類など、物理的・デジタル的に何かを添付するときに使われる。
     
   
   


3. include (含む)
   
   
   
   • 「含む」の意味。すでに全体に取り込むニュアンスがある。
   
   

反意語 (Antonyms)

1. remove (取り除く)
   


2. subtract (差し引く、引き算をする)
   


3. delete (削除する)

ニュアンス・使い分け:

• 「subtract」は引き算を連想させる数学的文脈です。
  


• 「remove」や「delete」は物理的・デジタル的に取り除くイメージ。
  


• 「add」はシンプルに「付け足す」行為全般に広く用いられます。

7．発音とアクセントの特徴

• IPA: /æd/
  


• アメリカ英語: [æd] （「アッド」のような発音。母音がやや平らで広い）
  


• イギリス英語: [æd] （アメリカ英語と大きな違いはなく、ほぼ同じ発音）
  


• 強勢（アクセント）: 短い単音節語なので、特にアクセントの位置は問題になりません。
  


• よくある発音の間違い: “odd” (/ɒd/) と混同しないように注意。「アド」と「オド」は異なります。

8．学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “ad” (広告) と書かないよう注意。 “add” は「d」を二つ。
   


2. 発音混同: 上記のとおり “odd” (/ɒd/) と紛らわしいので要注意。
   


3. 試験対策: TOEICや英検などで「add to ~（～に加える）」などの熟語やイディオムとしても出題される可能性があります。特に「add up to ~」は「総計〜になる」「最終的に〜になる」という意味になります。

9．記憶に残るヒントやイメージ

• スペリングのポイント: 「a＋dd」で「足す」。dが2つあるから「足し算」のイメージ、と覚えるとよいでしょう。
  


• イメージ: “add” = “足す”という日本語に似ている、と覚えておくと混乱しにくいです。
  


• 勉強テクニック: 「加える」行動を見るたびに “add” を頭に浮かべることで、自分の中のイメージに結びつけることができます。

以上が、動詞 “add” の詳細な解説です。ぜひ日常会話からビジネスシーン、学術的な文脈まで意識して使ってみてください。