最終更新日:2025/11/04

《方向》《fly,goなどの移動を表す動詞と結びついて》…の上方へ,より高いところへ / 《場所・位置》…の上に,の上方に さらに高いところに(の) の上流に(で), の北方に,のもっと先に, もっと遠くに / 《数・量・程度》…以上に,にまさって / 《be動詞と結びついて》…の力の及ばない,を越えて(beyond)

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元となった辞書の項目

above

前後置詞

《方向》《fly,goなどの移動を表す動詞と結びついて》…の上方へ,より高いところへ / 《場所・位置》…の上に,の上方に
さらに高いところに(の)
の上流に(で), の北方に,のもっと先に, もっと遠くに / 《数・量・程度》…以上に,にまさって / 《be動詞と結びついて》…の力の及ばない,を越えて(beyond)

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解説

以下では、英単語「above」を、学習者の方にもわかりやすいように9つの観点で詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “above”

    …「より高い位置に」「上方に」という意味を表す前置詞や副詞として使われます。

  • 日本語: 「〜の上に」「〜よりも上に」

    …他の物や基準よりも上に位置することを示します。高いところをイメージする単語です。

「above」は、主に前置詞(preposition)として使われ、「何かの上方にある位置関係」を表します。また、副詞(adverb)として「上方に」「上記に」などの意味でも使われます。

日常会話からビジネス文章まで広く使われる、比較的シンプルで汎用性の高い単語です。

品詞・活用形


  • 前置詞 (preposition): above

  • 副詞 (adverb): above (形は変わりません)

  • 形容詞的な使い方 (adjective): the above information(「上記の情報」のように限定的に使われる)

CEFRレベルの目安


  • A2(初級): 「上にある」や「上記の」という意味で、比較的シンプルな単語なのでA2水準で覚えるとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「a-」や「ab-」といった接頭語と関連づけられることもありますが、現代では明確な接頭語・接尾語に分解しにくく、語源的に “on, above” の意味を継いでいる単語です。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “rise above” → 「〜の上に(自分を)高める・克服する」

  2. “hover above” → 「〜の上にホバリングする(空中にとどまる)」

  3. “look above” → 「上を見る」

  4. “just above” → 「ちょうど〜の上に」

  5. “above average” → 「平均以上」

  6. “stay above” → 「(水準などを)上回り続ける」

  7. “above one’s head” → 「(理解などで)手に負えない、難しすぎる」

  8. “the above example” → 「上記の例」

  9. “float above” → 「(雲や水面などの)上を浮かぶ」

  10. “temperatures above freezing” → 「氷点以上の気温」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “abufan” (on, above) に由来します。

  • “a-” が「〜の上」、 “bufan” が「上」という要素を含む言葉から派生し、時代を経て「above」になったと考えられています。

ニュアンス


  • “above” は単に空間的に「上」を示すだけでなく、「基準を超える」というニュアンスも含みます。

  • 文書やビジネス文などでは「上記の」として用いられる場合も多く、フォーマル・カジュアルどちらでも広く用いられます。


4. 文法的な特徴と構文

1) 前置詞 (preposition) の使い方


  • 例: “The clock is above the table.”

    →「時計はテーブルより上の位置にある。」

  • 他動詞や自動詞に直接かかわるわけではありませんが、位置関係を示す句として用います。

2) 副詞 (adverb) の使い方


  • 例: “As stated above, the results are conclusive.”

    →「上記の通り、その結果は決定的なものである。」

  • 「上記に」「上方に」として、文中のどこかを参照するときに用います。

3) 形容詞的用法 (adjective)


  • 例: “the above statement” →「上記の記述」

  • 主に名詞を修飾して、「上にある」「前に出てきた」という意味を表します。

4) フォーマル/カジュアル


  • “above” 自体はどちらにも対応可能ですが、ビジネスなどでは特に “the above-mentioned 〜” のような表現がフォーマルに使われやすいです。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “You can put your hat above the coat rack.”

    →「帽子はコート掛けの上に置いていいよ。」

  2. “Look above you—there’s a beautiful painting on the ceiling!”

    →「上を見て、天井に素敵な絵があるよ!」

  3. “The light above the mirror is too bright.”

    →「鏡の上のライトが明るすぎる。」

(2) ビジネスでの例文


  1. “Please refer to the above chart for our sales figures.”

    →「私たちの売上データについては、上記のチャートをご参照ください。」

  2. “We need to keep expenses above the break-even point to maintain a profit.”

    →「利益を維持するために、損益分岐点を上回る支出に抑える必要があります。」

  3. “Based on the above information, we recommend adjusting the budget.”

    →「上記の情報に基づいて、予算の調整を推奨します。」

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “As indicated above, the hypothesis was supported by the data.”

    →「上で述べたとおり、データによって仮説は支持されました。」

  2. “Above 100°C, water transitions from liquid to gas.”

    →「水は100℃を超えると、液体から気体に変わります。」

  3. “The graph above illustrates the correlation between variables.”

    →「上のグラフは、変数間の相関関係を示しています。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “over” →「〜の上に」但し、「真上」を強調する場合が多い


    • 例: “The lamp hangs over the table.” → テーブルの真上にランプがある

    • “above” は「それよりも高い位置にある」であり、必ずしも真上である必要はない


  2. “beyond” →「〜を越えて」空間的・時間的範囲を越えるニュアンス


    • “above” とは異なり、「範囲外」を強調


  3. “atop” →「〜の上に」やや文語的、主に書き言葉で使われる

反意語 (Antonym)


  • “below” →「〜の下に」


    • 空間的な逆位置を表すときに用いられます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /əˈbʌv/ (アメリカ英語・イギリス英語ほぼ同じ)

  • アクセントは後ろから2番目の音節 “bʌv” に置かれています(「アバヴ」)。

  • よくある間違いとして「アボーブ」と伸ばし気味に発音しがちですが、正しくは「アバヴ」で、唇を噛まず唇をかるく閉じて “v” の音を出します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “abobe” “abov” などと打ち間違えることがあるので注意。

  2. “over” との混同: “over” は物理的に真上を強調することが多いですが、 “above” は基準より高い位置なら斜め上でも適用できることが多いです。

  3. 資格試験やTOEICなどでも、“above” と “over” の使い分けを問う問題が出やすい。前置詞問題で混同しないよう気をつけましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「a-」と「bove(上にあるイメージ)」をイメージすると記憶しやすい。

  • 目線を“上”に向けたとき、“a- (え?) + bove (ボブ?)” と語呂合わせで思い浮かべるなど、ちょっとした語呂遊びをするとスペルミスを減らせます。

  • “above average” (平均以上) という有名なフレーズで覚えると印象に残りやすいでしょう。


以上が、前置詞「above」の詳細な解説です。空間的な「上」をイメージしやすい単語ですので、日常から意識して使ってみると定着が早まります。ぜひ例文やコロケーションを活用して使いこなしてください。

意味のイメージ
above
意味(1)

《場所・位置》…の上に,の上方に,さらに高いところに(の)

太陽は地平線の上にある。

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意味(2)

の上流に(で),の上手(かみて)に,の北方に,のもっと先(遠く)に

その町はロンドンの北50マイルにある。

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意味(3)

《数・量・程度》…以上に,にまさって

彼女のIQは平均以上です。

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意味(4)

《be動詞と結びついて》…の力の及ばない,を越えて(beyond)

彼は明らかに潔白である。

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意味(5)

《方向》《fly,goなどの移動を表す動詞と結びついて》…の上方へ,

飛行機は雲の上を飛んでいった。

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和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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