最終更新日:2025/10/28
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元となった辞書の項目

world

名詞

《the world》世界,地球 / 《the world》(特定の時代・特徴・地域に限られた)世界,《one's world》(個人の生活・経験などの)世界 / 《the world》宇宙 / 〈C〉(特に生物がいる)天体 / 《the world》世界の人たち,世間の人たち / 《the world》世間,世の中,現世;《文》世俗,俗事 / 《修飾語を伴って》《the world》(特定のグループの作る)世界,(動植物の生存する)界 / 《a world, the world》大量(の…),たくさん(の…)《+of+名》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: world

品詞: 名詞 (countable, uncountable どちらの用法もあり)

意味(英語):


  • The earth or the globe, together with all of its countries, peoples, and natural features.

  • A particular realm or domain of human activity or interest.

意味(日本語):


  • 「地球」「世界」「全人類」「全体的な領域」を指す言葉です。たとえば「私たちが住んでいる地球」や「社会全体」「ある特定の分野」のことをまとめて表現したいときに使います。「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です。」と学習者視点で言うなら、「世界」だけでなく、「◯◯の世界」というふうに、ある分野や領域に対しても使えて、非常に汎用性が高い単語です。

活用形:


  • 名詞なので人称変化や動詞の活用はありません。

  • 複数形: worlds (例: “the many worlds of fiction”)

他の品詞形:


  • 形容詞: worldly (世俗的な)

  • 名詞形(派生語として): worldliness (世間慣れ、世俗的なこと)

CEFR レベルの目安: A1(超初心者)~A2(初級)

「world」は日常会話でも頻繁に使われる、とても基本的な単語なので、A1〜A2 くらいの難易度といえます。


2. 語構成と詳細な意味

「world」は古英語の “weorold” (後述の語源を参照) が変化してできた単語で、はっきりとした接頭語・接尾語の区切りがあるわけではありません。

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. around the world(世界中で)

  2. world peace(世界平和)

  3. real world(現実世界)

  4. world leader(世界的指導者)

  5. outer world(外の世界)

  6. the sports world(スポーツ界)

  7. the art world(芸術界)

  8. the business world(ビジネスの世界)

  9. world heritage(世界遺産)

  10. whole world(全世界)

これらは「世界」や「◯◯界」という意味合いをもつ定番表現です。


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古英語の “weorold” あるいは “worold” に由来し、“wer” (人) + “old” (年齢、時間) の組み合わせと考えられます。元々は「人の一生」や「人間界」を表す語でした。

ニュアンスと使用時の注意点:


  • 「world」という言葉は「地球全体」や「人間社会全体」という広い意味を表すときに使われます。

  • 文脈によっては抽象的な「領域」「分野」を示すために使われ、「the world of fashion(ファッションの世界)」「the academic world(学問の世界)」のように特定分野を指す場合もあります。

  • フォーマル/カジュアルどちらでも使われますが、学問領域や特定カテゴリーの分野を指すときなどはやや堅めの印象を与えることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算:

    “world” は「地球」「特定の分野の世界」を指す場合は単数可算名詞、“worlds” として複数の「世界・領域」をまとめて話す場合は可算名詞としても使われます。一方、文脈によっては「世界」という概念的な意味で不可算的に扱われる場合もあります。

  • “the world” と定冠詞 “the” を付けて、特定のこの「世界」全体を指し示すのが最も一般的な使い方です。

一般的な構文やイディオム


  1. In the world

    「世界で」「一体全体」など、強調表現として使われることもあります。

    例: “What in the world are you doing?”(一体全体何をしているの?)


  2. Out of this world

    「この世のものとは思えないほど素晴らしい」というイディオム。

    例: “That cake was out of this world!”(あのケーキは信じられないくらい美味しかった!)


  3. A world of difference

    「大きな違い」という意味のイディオム。

    例: “There’s a world of difference between these two solutions.”(この二つの解決策には大きな違いがあるよ。)



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I want to travel around the world someday.”

    (いつか世界中を旅してみたい。)

  2. “The world feels smaller now with the internet.”

    (インターネットのおかげで、世界は今や狭く感じるよ。)

  3. “Sometimes it’s easy to forget there’s a whole world outside our hometown.”

    (時々、地元の外にも広い世界があることを忘れがちになります。)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Our company aims to expand its services across the world.”

    (我々の会社は、サービスを世界中に拡大することを目指しています。)

  2. “He is well-known in the business world for innovative strategies.”

    (彼はビジネスの世界で、革新的な戦略でよく知られています。)

  3. “We are collaborating with global partners to keep up with the fast-paced world economy.”

    (急速に発展する世界経済に対応するため、私たちは海外のパートナーと提携しています。)

学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Scholars around the world have debated the implications of this theory.”

    (世界中の学者たちが、この学説の含意について議論してきています。)

  2. “Her research focuses on the world of quantum mechanics.”

    (彼女の研究は、量子力学の世界に焦点を当てています。)

  3. “The academic world needs more interdisciplinary collaboration.”

    (学問の世界には、より学際的な連携が必要です。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. earth(地球)


    • 「world」とほぼ同じように「地球」を指しますが、より物理的・天文的な意味で「地球自体」を強調することが多いです。

      例: “Earth is the third planet from the Sun.”


  2. globe(地球儀、地球)


    • 物理的な球体としての「地球」や、地球儀を指すことが多い。

      例: “Global issues affect everyone on the globe.”


  3. universe(宇宙)


    • 「宇宙全体」を表し、「world」とはスケールが異なります。

      例: “The universe is vast and largely unknown.”


反意語

厳密な反意語はありませんが、「small community(小さなコミュニティ)」や「local area(地域)」は「広大な世界」という意味の“world”と対比的に使われる場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /wɝːld/

  • イギリス英語: /wɜːld/

アクセント:


  • 1音節の単語なので特に強勢の移動はありません。

  • “w” と “r” の連続する発音がやや難しく、日本人学習者にとっては「ワールド」にならないよう意識が必要です。英語では唇を丸めてすぐに [ɝː] や [ɜː] につなげるイメージです。

よくある発音の間違い:


  • “warld” のように「ア」寄りになったり、 /wɔːld/ のように発音してしまうミスです。

  • “l” の直前の “r” を発音しづらく感じるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “wolrd” と書いてしまう人が多いので注意(“o”と“r” の位置が逆)。

  2. 同音異義語との混同: 同じ音声表現はほとんどありませんが、“word”(単語)と混同する人がいます。


    • “word” は /wɝːd/ (米) /wɜːd/ (英) で、スペルも発音も似ていますが、 “l” の有無が異なります。


  3. 試験対策: TOEIC・英検などで頻出する「世界情勢」「グローバルな視点」を問う文脈で「world affairs」「global economy」というフレーズがよく出てきます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “wor(ld)” と “wor(kd)” と覚え違いをしないように、スペリングをしっかり意識すると良いです。

  • “wo” で始まり、最後に “ld” が来る。「wo + r + ld」で、[ワー(ル)ド] と切って発音イメージを持つとよいでしょう。

  • 「world map(世界地図)」や「world heritage(世界遺産)」など、よく身近で見聞きするフレーズと一緒に覚えるとさらに定着しやすいです。


以上が “world” の詳細解説です。ぜひ例文やコロケーションとあわせて学習してみてください。

意味のイメージ
world
意味(1)

《the world》世界,地球

意味(2)

《the world》(特定の時代・特徴・地域に限られた)世界,《one's world》(個人の生活・経験などの)世界

意味(3)

《the world》宇宙

意味(4)

〈C〉(特に生物がいる)天体

意味(5)

《the world》世界の人たち,世間の人たち

意味(6)

《the world》世間,世の中,現世;《文》世俗,俗事

意味(7)

《修飾語を伴って》《the world》(特定のグループの作る)世界,(動植物の生存する)界

意味(8)

《a world, the world》大量(の…),たくさん(の…)《+of+名》

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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