最終更新日:2025/10/25
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元となった辞書の項目

rat

名詞

ネズミ / ひきょう者,裏切り者 / ネズミをつかまえる / 《話》

このボタンはなに?

そのネズミは床を駆け抜けた。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: rat

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語): A small rodent with a pointed snout and a long, sparsely haired tail.

意味(日本語): 「ネズミの一種で、一般的に大きめのネズミを指す。鼻先がとがっていて、しっぽが長いのが特徴です」。

こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です → ハツカネズミ(mouse)より大きめのネズミを指して、害獣として扱われたり、実験用に使われたりすることも多いです。日常会話でも、そのまま「ラット」というカタカナで呼ばれることがあります。


  • 活用:


    • 複数形: rats


  • 他の品詞形: もともと「rat」は名詞として使われるのが一般的です。口語表現で「to rat on someone」(告げ口をする)など動詞として使われる例もありますが、ややスラング的なニュアンスになります。


  • 難易度目安 (CEFR): A2(初級)

    → 初級レベルで学習する単語ですが、動物の名前としては日常的に使われるので、自然に覚えやすい単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成: 「rat」は一語で、そのまま古い英語から伝わる単語です。はっきりした接頭語や接尾語は含まれていません。


  • 派生語・類縁語:


    • 「ratty」(形容詞) → 「ネズミのような、みすぼらしい、イライラするような」という意味

    • 「to rat (on someone)」(動詞) → スラング: 「密告する、裏切る」という意味


  • よく使われるコロケーション(関連表現10個):


    1. “rat infestation” → 「ネズミの大量発生」

    2. “lab rat” → 「実験用ラット」

    3. “rat poison” → 「ネズミ駆除用の毒」

    4. “dirty rat” → 「汚いネズミ」, あるいは人を罵倒する際のスラング

    5. “rat race” → 「ネズミたちの競争」から転じて「厳しい生存競争、企業社会のし烈な競争」

    6. “rat hole” → 「ネズミの穴」; 無駄な出費という意味の比喩に使われることも

    7. “rat trap” → 「ネズミ捕り器」

    8. “pack rat” → 「物を溜め込む人」の比喩的な表現

    9. “smell a rat” → 「うさんくさいと思う、疑う」

    10. “rat out” → 「(仲間などを)裏切る、密告する」(スラング)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    古英語の “ræt” (ドイツ語の “Ratte”, オランダ語の “rat” などと同系) が語源とされています。ラテン語の “rodere” (かじる)が関連すると言われることもあります。


  • ニュアンスと使用時の注意:


    1. 動物としての「rat」 → 害獣のイメージが強く、汚い、陰湿な印象にもつながることがあります。

    2. 罵倒表現としての「rat」 → 人を「裏切り者」と非難する際にスラング的に使われることもあり、非常に強い言い方になります。

    3. 比喩表現としての「rat race」など → 社会の厳しさを表す生き生きとしたイディオムです。


  • 口語 or 文書:


    • 動物として使う場合 → どちらでも使いますが、日常会話でそのまま「ラット」とカタカナ表記されることも。

    • 罵倒表現や比喩 → カジュアルまたは俗語的な場面で使われることが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 可算名詞: “rat” は可算名詞で、単数形 “rat”、複数形 “rats” を区別します。

    • 動詞としての “rat” は口語・スラング的なので、文法書にはあまり載っていない場合もあります。「to rat on someone」という慣用表現が代表的です。


  • 一般的な構文/イディオム:


    • “(to) smell a rat” → 「怪しいと感じる」

      例: “I smell a rat in this deal.”

    • “(to) rat on someone” → 「告げ口をする、裏切る」

      例: “He ratted on his friend to get a lesser sentence.”

    • “rat race” → 「サバイバル競争」

      例: “I’m tired of the rat race in the city.”


  • フォーマル/カジュアル:


    • 動物の名前で使う「rat」自体はフォーマル・カジュアルどちらもOK。

    • スラング的表現はカジュアル寄りでフォーマル文書には不向きです。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I saw a rat running across the kitchen floor last night.”

    → 「昨夜、キッチンの床をネズミが走っていくのを見たよ」

  2. “We need to buy some rat traps to deal with this infestation.”

    → 「ネズミの大量発生に対処するために、ネズミ捕り器を買う必要があるね」

  3. “My neighbor kept a rat as a pet, and it was surprisingly friendly.”

    → 「隣の人がネズミをペットとして飼っていたんだけど、意外と人懐っこかったよ」

ビジネスシーンでの例文


  1. “Our employees feel stuck in a rat race, competing for promotions.”

    → 「うちの社員たちは昇進を巡って激しい競争に巻き込まれ、しんどそうだ」

  2. “He decided to leave the rat race to start his own business.”

    → 「彼は厳しい企業競争から抜け出して、自分で起業することにした」

  3. “It’s a high-pressure market; you can’t escape the rat race easily.”

    → 「ここはストレスの多い市場で、激しい競争から簡単には抜け出せない」

学術的・専門的文脈での例文


  1. “The laboratory is conducting tests on rats to study drug efficacy.”

    → 「薬効を調べるために、実験室ではラットを使った実験を行っています」

  2. “Rats are often used in neuroscience research for behavioral studies.”

    → 「神経科学の研究では、行動研究のためにラットがよく使われます」

  3. “Ethical considerations must be taken into account when performing rat experiments.”

    → 「ラットを使った実験を行う際には、倫理的な配慮をしなければなりません」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. “mouse” (ネズミ)

      → “rat” より小さいネズミを指す。家の中に出ると嫌われるが、「ハツカネズミ」のように可愛いイメージでとらえられることも多い。

    2. “rodent” (げっ歯類)

      → ネズミやリスなど齧歯(げっし)動物全般を指す総称。

    3. “hamster” (ハムスター)

      → ペットとして親しまれている、短い尻尾をもつげっ歯類。

    4. “gerbil” (ジャービル)

      → 小型のげっ歯類。ペットにもなる。


  • 反意語:

    動物の反意語というのは特にありませんが、ネズミとは真逆のイメージをもつ “lion” のような単語と対比して説明することはできます。


  • ニュアンス違い:


    • “mouse” は一般に “rat” より小さい。可愛いイメージの場合も多い。

    • “rat” は大きいネズミを指すため、不快・汚いイメージがつきまといやすい。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ræt/

  • アメリカ英語(General American): [rǽt]

  • イギリス英語(RP): [ræt]

  • アクセント: 「rat」の一音節なので、特に強勢を置く位置を区別する必要はありません。

  • よくある発音の間違い: /rʌt/(「ラット」ではなく「ラットゥ」のようになる)と発音してしまうなど。短い “a” の発音 (æ) に注意する必要があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “rat” はとても短い単語ですが、つづりを “rt” としてしまう、あるいは “ratt” と余分に書いてしまう初学者がいるかもしれません。

  2. 同音異義語: ほぼ不存在ですが、同じ発音の単語はありません。“rat” と “ratchet” が混同されることはありますが、意味がまったく異なります。

  3. 混同: “mouse” と “rat” の区別がつかない学習者が多いので、大きさの違いを明確にイメージしておきましょう。

  4. 試験対策: 基礎的な動物単語として、英検・TOEIC等のリスニングにも出る可能性があります。実験動物としての文脈や、イディオム “rat race” などが出題されるかもしれません。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「ネズミより大きい、しっぽが長くてちょっと不気味なもの」という印象を持つと覚えやすいです。

  • 覚え方のポイント: “a rat” と “a cat” はどちらも短い語で r/c の違いだけですが、猫は「捕まえる側」、ラットは「捕まえられる側」という対比で覚えると便利です。

  • 勉強テクニック: 短くてつづりミスが起きにくい単語のため、まずはイディオム “rat race” で覚えると印象に残ります。


上記の情報を参考に、「rat」はネズミの一種として日常生活でも、研究の場面でも登場する単語です。イディオムも多いので、活用範囲を広げながらぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
rat
意味(1)

ネズミ

意味(2)

ひきょう者,裏切り者

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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