最終更新日:2025/10/20
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

Mrs

名詞

Mistress / 《既婚女性の姓・姓名の前に付けて》…『夫人』,様,殿,さん,先生 / 《電話で自分を名乗って》

このボタンはなに?

スミスさんは私の隣人です。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

英語表記: Mrs.

品詞: 名詞(ただし、正確には敬称・称号として使用される)

意味(英語): A title used before a married woman's surname or full name.

意味(日本語): 既婚の女性に対して使われる敬称。「○○さん」に相当するような形で、相手の姓やフルネームの前につける言い方です。結婚している女性を呼ぶときに用いられます。

「Mrs.」はもともと “Mistress” が短縮された形で、既婚女性を示す敬称として頻繁に用いられます。現代では “Ms.”(ミズ) や “Miss”(ミス) と区別して、明確に既婚を示す場合に使われることが多いです。フォーマルな文書や手紙の宛名などでもよく見かける単語です。

活用形


  • Mrs. は通常、変化形のない敬称です。文中で単独で使われることはほとんどなく、「Mrs. + 姓(あるいはフルネーム)」の形になります。

他の品詞になったときの例


  • 「Mrs.」自体は敬称のため、形容詞や動詞など他の品詞形は存在しません。

CEFRレベルの目安


  • A2(初級): すでに英語の基本的な表現を学んでいる人が、称号を区別して使うレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語源的背景: 「Mrs.」は “Mistress” が短縮された言葉です。


  • Mistress: 「支配者」「女主人」などを意味する語。その中で既婚女性を示す「奥様」のニュアンスが派生し、短縮されて「Mrs.」として定着しました。

関連する敬称や派生語


  • Miss: 未婚女性に対して用いる称号(年齢問わず未婚であれば使う)。

  • Ms.: 結婚しているかどうかを特に区別しないときの称号。

  • Mr.: 男性に対する敬称。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)


  1. Mrs. Smith(スミスさん)

  2. Mrs. Johnson’s class(ジョンソンさん[夫人]のクラス)

  3. Dear Mrs. Brown,(拝啓 ブラウン夫人へ)

  4. Mr. and Mrs. White(ホワイト夫妻)

  5. Mrs. Davis from the HR department(人事部のデイビス夫人)

  6. Mrs. Black’s signature(ブラック夫人の署名)

  7. I spoke with Mrs. Jones yesterday.(昨日ジョーンズさん[夫人]と話しました)

  8. Mrs. Taylor’s appointment(テイラー夫人のアポイント)

  9. Good morning, Mrs. Clark.(おはようございます、クラークさん[夫人])

  10. Congratulations, Mrs. Lee!(おめでとうございます、リーさん[夫人]!)


3. 語源とニュアンス

語源: 上述のとおり “Mistress” が由来です。

歴史的には男性の敬称 “Mr.”(Mister) に相当する形として “Mrs.”(Missus) が使われるようになりました。現代では結婚の有無をはっきり伝えない “Ms.” に切り替える女性も増えていますが、手紙や公式文書ではなお多用されています。

使用時の注意点


  • 既婚女性や寡婦(夫を亡くした女性)を指す場合に使用。

  • 口語では “Missus” と発音され、ややカジュアル。文面には通常 “Mrs.” と記載。

  • 相手が結婚しているか不明な場合、配慮として “Ms.” を使うこともあるので注意が必要です。

カジュアルかフォーマルか


  • フォーマル: 手紙の宛名や公式文書、ビジネスの場で正式な相手の呼称として。

  • カジュアル: 敬意を払いたいが、日常会話でも相手に敬称で呼びかけたいときに使うこともあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文中での使い方: 「Mrs.」+「姓」または「フルネーム」で用いられ、単独で使われることはほぼありません。

  • 名詞分類ではありますが、実際には「タイトル(敬称)」として認識されるため、数えられたり(可算・不可算)するものではありません。

  • 手紙の書き出し “Dear Mrs.〇〇,” は非常に一般的な構文です。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Good morning, Mrs. Smith! How are you today?”

    (おはようございます、スミスさん!今日はご機嫌いかがですか?)


  2. “Mrs. Lee just dropped off some homemade cookies for the neighbors.”

    (リーさん[夫人]がお隣さんたちに手作りクッキーを届けてくれました。)


  3. “Thank you, Mrs. Green, for helping me with the groceries.”

    (買い物袋を運ぶのを手伝ってくださってありがとうございます、グリーンさん。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Please schedule a meeting with Mrs. Brown next week.”

    (来週、ブラウン夫人とのミーティングを調整してください。)


  2. “We are honored to have Mrs. Johnson as our keynote speaker.”

    (ジョンソン夫人を基調講演者としてお招きできることを光栄に思います。)


  3. “Could you forward these documents to Mrs. Garcia in the finance department?”

    (この書類を財務部のガルシア夫人に転送していただけますか?)


学術・公的場面での例文


  1. “Mrs. Carter will be leading the panel discussion on educational reforms.”

    (カーター夫人が教育改革に関するパネルディスカッションを主導します。)


  2. “The committee awarded Mrs. Thompson a grant for her research.”

    (委員会はトンプソン夫人に研究助成金を授与しました。)


  3. “Mrs. Evans has contributed greatly to the development of this project.”

    (エヴァンズ夫人はこのプロジェクトの発展に大きく貢献しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. Miss(ミス)


    • 未婚女性に用いる称号。相手が若い女性の場合にもよく使われる。

    • 「Mrs.」と同様に姓の前につける(例:「Miss Smith」)。


  2. Ms.(ミズ)


    • 婚姻状況を問わず女性に対して使われる称号。結婚の有無を特に示したくない場合に用いられる。

    • 現代ビジネスシーンでは相手の状況や希望に合わせて最もよく使われる。


  3. Madam(マダム) / Ma’am(マーム)


    • 他人の注意を引くときやフォーマルな呼びかけで使われる敬称。ただし「Mrs.」のように必ずしも姓を伴わない。接客業などで “Yes, Ma’am.” と返答するようなイメージ。


反意語(というより対になる語)


  • Mr.(ミスター)


    • 男性に対する称号。婚姻状況に関わらず使われる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈmɪsɪz/ または /ˈmɪsəz/


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに、強勢は最初の音節「ミ」にあります。


  • アメリカ英語では /ˈmɪsɪz/ が一般的。

  • イギリス英語でもほぼ同様ですが、人によっては /ˈmɪsəz/ と発音することもあります。

  • よくある間違いとして、/ˈmaɪsɪz/ のように発音してしまう人もいるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミスに注意: “Ms.” と “Mrs.” は綴りも用法も違うので混同しないようにしましょう。

  2. ピリオドの有無: アメリカ英語では「Mrs.」のようにピリオドをつけるのが一般的、一方イギリス英語では「Mrs」とピリオドなしで書かれることもよくあります。

  3. 呼びかけでの混同: 相手が既婚か未婚か不明なときは、欧米では “Mrs.” の使用を避けて “Ms.” を使ったほうが安全です。

  4. 試験での出題傾向: TOEICや英検などでは、ビジネスEメールや手紙の宛名での正しい敬称の使い方を問う問題が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • Mistress → Mrs. という変化:

    「Mistress」の名残をイメージすると、つづりの “r” と “s” の中に「既婚女性向けの敬称」というヒントがあります。

  • 音で覚える: “Missus” と聞こえるので、「ミスとはまた違うけれど、ミスの派生形」という連想も憶えやすいでしょう。

  • イメージ連想: “Mr. and Mrs. Smith” のように映画タイトルにも使われているので、そこからセットで思い出すのも一つの手です。


以上が「Mrs.」の詳細解説です。既婚女性を敬って呼ぶ際に用いられ、歴史的には “Mistress” から派生した敬称であるという点を押さえておくと、用法の区別をしやすくなるでしょう。

意味のイメージ
Mrs
意味(1)

Mistress

意味(2)

《既婚女性の姓・姓名の前に付けて》…夫人,様,殿,さん,先生

意味(3)

《電話で自分を名乗って》

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★