mind

1. 基本情報と概要

単語: mind

品詞: 名詞 (他に動詞としても使われる)

意味（英語 / 日本語）

• 英語: “mind” refers to the element of a person that enables them to be aware of the world and their experiences, to think, and to feel; the faculty of consciousness and thought.
  


• 日本語: 「心」「思考」「意識」「精神」を指します。自分の考えや気持ちの源となるもの、感じたり思考したりする部分を表現します。たとえば「心の中で考える」「頭の中で思い描く」ような場面で使われる単語です。

使用場面・ニュアンス

「mind」は、人の思考や精神活動を指す名詞です。日本語訳の「心」とは少し違い、「理性的な思考部分」や「意識」「知性」を含むイメージが強いです。

活用形・ほかの品詞形

名詞には複数形で “minds” があります。

動詞形の “to mind” では「気にする」「注意する」の意味があります（例: “Do you mind if I smoke?”「タバコを吸ってもいいですか？」）。

CEFR レベルの目安

• B1（中級）: 日常的な会話や文章でよく使われる重要単語です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語幹: mind
  
  
  
  • 古英語の gemynd から派生した単語です。かつては「記憶」「思い出」というニュアンスも含んでいました。
  
  

関連する派生語や類縁語

• mindful (形容詞): 注意深い、意識している
  


• mindset (名詞): 物の見方、考え方
  


• remind (動詞): 思い出させる
  


• mental (形容詞): 心の、精神の

よく使われるコロケーション（共起表現）10個

1. change one’s mind（考えを変える）
   


2. keep in mind（心に留める）
   


3. make up one’s mind（決心する）
   


4. have something on one’s mind（何かが気がかりである）
   


5. peace of mind（安心、心の平安）
   


6. speak one’s mind（思っていることをはっきり言う）
   


7. come to mind（思い浮かぶ）
   


8. frame of mind（気分、精神状態）
   


9. open mind（偏見のない心）
   


10. mind over matter（精神力が物質的な制限に打ち勝つという考え）

3. 語源とニュアンス

語源

“mind” は古英語の gemynd に由来し、もともとは「記憶」「思い出すこと」という意味を持っていました。時代を経て「人の思考や意識全般」を表す意味へと広がっていきました。

使用上のニュアンス・注意点

• 「心」や「精神」を指すときは、比較的フォーマルでもカジュアルでも使えます。
  


• 「知性」「意識」を強調するときはフォーマルな文脈でも使われます。
  


• 「気にする」という動詞形の “mind” は口語でも非常によく使われます。

4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム（名詞として）

• It slipped my mind.（忘れてしまった）
  


• Out of sight, out of mind.（目に見えなくなると忘れられる）
  


• Bear in mind that…（…ということを心に留めておいて）

可算名詞として

“mind” は可算名詞で、必要に応じて “minds” のように複数形で使用されます。「複数の人々の思考や心」という文脈で使われることがあります。

動詞形 (to mind)

• 自動詞的に「（嫌だと）思う（Do you mind?）」の意味や、「注意を払う」の意味でも使われます。
  


• 他動詞のときは “mind the gap” のように「注意を払う（気をつける）」という意味合いで使います。

5. 実例と例文

ここでは名詞 “mind” を中心に、日常会話・ビジネス・学術的文脈での例文を示します。

日常会話での例文

1. “I can’t get that song out of my mind.”
   
   （あの曲が頭から離れないんだ。）
   


2. “Don’t worry, you’ll change your mind once you try it.”
   
   （大丈夫、やってみれば考えが変わるよ。）
   


3. “Something is bothering me, but I can’t quite put my finger on it. It’s just on my mind.”
   
   （何かが気になっているんだけど、はっきりわからない。頭から離れなくてさ。）

ビジネスでの例文

1. “Please keep in mind that our deadline is next Friday.”
   
   （締め切りは来週の金曜日だということを忘れないでください。）
   


2. “Our customers’ needs should be at the forefront of our minds.”
   
   （顧客のニーズを常に最重要視しなければなりません。）
   


3. “We need to speak our minds in the meeting to find the best solution.”
   
   （最善策を見つけるために、会議では思っていることをはっきり言う必要があります。）

学術的・専門的文脈での例文

1. “The study addresses how the human mind processes complex visual information.”
   
   （その研究は人間の心がどのように複雑な視覚情報を処理するのかを扱っている。）
   


2. “Philosophers have long debated the connection between the mind and body.”
   
   （哲学者たちは長い間、心と身体の関係について議論を続けてきた。）
   


3. “Researchers are exploring various aspects of the adolescent mind.”
   
   （研究者たちは思春期の心のさまざまな側面を探究している。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. brain（脳）
   
   
   
   • 肉体の臓器としての脳を指し、「思考の中枢」としても使われるが、「心の働き全般」を表すというよりは物理的な臓器を強調することが多いです。
     
   
   


2. psyche（魂、精神）
   
   
   
   • ギリシャ語由来で、心理学や精神分析の文脈で使われることが多く、より学術的でフォーマルな印象。
     
   
   


3. consciousness（意識）
   
   
   
   • 「意識状態」や「自覚」を強調する意味があり、抽象的な学問的文脈でしばしば用いられます。
   
   

反意語

明確な「反意語」はありませんが、文脈次第で「物質的なもの (matter)」が対比として使われることがあります (“mind vs. matter”)。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA): /maɪnd/
  


• アクセント: 基本的に一音節なので “mind” そのものを強く発音します。
  


• アメリカ英語とイギリス英語: アメリカ英語では [maɪnd]、イギリス英語でも [maɪnd] とほぼ同様です。
  


• よくある間違い: “mine” (/maɪn/) と発音やスペルを混同しないように注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “minde” など最後に “e” をつけないように注意。
   


2. 同音異義語との混同: “mine”（私のもの）と混同しない。
   


3. 「心」と「脳」の混同: “mind” は抽象的な思考・意識であり、物理的な器官である“brain”とは使い分ける必要がある。
   


4. 試験対策: TOEIC や英検などでも “mind” はリスニングで「気にする／構わないか」などの動詞用法を問われたり、「考え」「意識」を指す名詞用法を問われたりと、頻出単語です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “mind” は「頭の中 (マインド)」とカタカナで表記されることも多いので、スペルと発音をセットで覚えるとよいでしょう。
  


• “Remind” が「思い出させる」→ 「もう一度(mind)に思い出させる」とイメージすると、「mind」が「考えや意識」を表す単語だと覚えやすいです。
  


• “Mine” と混同しがちですが、「私のもの」に “d” は入らないので、綴りで差異を意識すると区別できます。

「mind」は頻出度も高く、会話・文章ともに幅広く使われるので、上記ポイントを押さえて使いこなせるようにしてみてください。